株式会社Azoop-採用説明|SaaS転職EXPO  2023

株式会社Azoop-採用説明|SaaS転職EXPO 2023

物流・運送業界にフォーカスし、商用車の売買サービスや採用支援、M&Aのサポート、業務効率化を支援するクラウドサービスなど複数サービスを展開する株式会社Azoop。

今回は取締役COOの土井浩司氏にご登壇いただき、会社概要や事業内容、組織体制などについてお話しいただきました。

※本記事は2023年12月に開催されたSaaS転職 EXPOのLIVEセッションをもとに構成したレポートです。

Azoopの会社概要・サービス

土井:株式会社Azoopは、2017年設立で現在8期目を迎えている会社です。東京に本社を構え、約100名で運営しておりまして、2023年4月には大阪に営業拠点を立ち上げるなど日本国内の商圏を拡大している最中になります。

事業といたしましては、車やトラックといった商用車を軸にサービスを展開しているのですが、まずは創業の背景についてご説明いたします。


株式会社Azoopの代表取締役社長CEOのご紹介

弊社の代表の朴が元々リクルートでHR業界のコンサルティング営業としてキャリアをスタートし、その後、家業である運送業界向けにトラックの売買事業を営んでいる会社の取締役に就任をしております。

運送会社はコロナ禍でも仕事が止まらない大事なインフラとして社会的な価値のある事業でありながら、昔ながらの体制で運営されており多くの経営課題を抱えている姿を目の当たりにし、この業界をDXで変えていきたいという想いから創業されたのがAzoopになります。

そのため、弊社は大きく運送会社をターゲットに据えて様々なサービスを展開する形を取っております。


株式会社Azoopの事業概要:運送会社に特化した利益最大化プラットフォームを提供

元々はトラックの売買をサポートするインターネットオークションの事業を祖業として始めておりまして、現在はM&Aのマッチング支援から、ドライバー不足を受けた人材採用支援、運送会社の業務支援や経営分析をサポートするSaaS事業まで幅広く展開しています。

運送会社が抱える社会課題

運送会社では、人手不足が深刻化しており、人材採用に困っている現状があります。

その背景として、全産業に比べてトラックドライバーの賃金が非常に低く、労働時間が長い、いわゆるブラック企業の形態になっていることが挙げられます。この現状により、他の業界に比べて採用が難しくなっており、人気がないために新しい人材が入って来ず、既存ドライバーの高齢化だけがどんどん進んでいます。


運送業界の課題:人手不足が深刻化2030年には物流業界の35.9%に対する供給が不足

一方、2030年には物流需要の35.9%ほどに対して労働力の供給が不足すると言われており、現在と同じレベルを維持することすらも難しい業界になっています。

もう一点、運送会社が抱える大きな課題として様々なものの原価が高騰していることが挙げられます。燃料やオイル、車両、パーツなど運送会社を営む上で必要なアセットは限られますが、それぞれの原価がかなり高騰しているため、単純に仕事を沢山こなしていけば利益がでる状況では無くなっています。


運送業界の課題:運送事業者を取り巻く経営環境は厳しく、利益重視の経営が求められるも、どんぶり勘定で経営していた会社が多く、経営のケーパビリティが不足している

ドライバーの採用に苦戦しているため他社よりも給与を上げていく努力が必要になうえ、原価の高騰も加味すると、今後はしっかり儲かる仕事を見極めていかなければいけません。つまり、利益重視の経営が求められるのです。

全日本トラック協会の資料によると、令和3年度の輸送産業の営業利益は−0.9%とマイナスになっていることが分かります。運送会社の中には、倉庫事業など他の事業を合わせて展開して利益率をカバーしている会社もありますが、物を運ぶ運送に限って見れば非常に経営が苦しい状況にあります。

運送会社は丼ぶり勘定で全体として利益が出ていれば良いといった考えで運営をされている会社が非常に多いのですが、そういったお客様に利益重視の経営を求めるには経営のケイパビリティが不足しているケースが多くあります。

業務支援SaaS「トラッカーズマネージャー」

Azoopでは、運送会社の利益を改善し、業務支援を実現するためのSaaS「トラッカーズマネージャー」を提供しています。トラッカーズマネージャーは、いつ誰がどの車で運ぶのかを決める配車業務などの設計から請求書等の発行までをワンストップで支援するSaaSプロダクトになっています。


トラッカーズマネージャーとは:利益改善を実現するための運送業務支援サービス

お客様が日々の業務をトラッカーズマネージャー上で行うことで、売上や原価のデータが溜まっていき、車両1台あたりや仕事あたりの収支を簡単に集計することが可能です。

運送業界では、他の産業と比較してまだまだIT化が遅れています。お客様の事務所に実際に訪問すると、紙の束が積まれていたり、電話やFAXがメインのコミュニケーションツールになっていたりする状況なので、まずは世の中で当たり前のレベルまで持っていきたいと考えております。


提供価値

ITに置き換えた後は、蓄積されたデータを元に事故防止のためのマネジメントを行ったり、車の入れ替えや保守の計画を作成するなど、ライフサイクルを最適化したりと、今までの仕事のあり方を変えていくためのDXご支援をさせていただき、運送会社の利益改善に貢献できるサービスになるよう日々プロダクトを磨いております。

トラッカーズマネージャーの契約数につきまして、小さい規模の運送会社も多い中で、車両の台数としては1万台の大台を突破し、非常に順調に成長しております。蓄積されたデータが運送会社全体への還元という形で経営に繋がる資産となりますので、今後もますますシェアを拡大していくことを目指しています。

5年目に向けて採用を強化予定

Azoopの沿革や組織についてご説明させていただきます。これまで、弊社では約3回の資金調達を行っており、そのタイミングで組織強化を行ってきました。


株式会社Azoopの沿革:累計3回の資金調達を経て規模を拡大し、現在約100名。SaaS事業は5年目にむけて、組織の再設計と採用強化を予定(2023年12月現在)

トラックのオンライン売買ができるトラッカーズオークションから始まり、シリーズAの調達を機に業務支援SaaSのトラッカーズマネージャーを開始しています。来季でSaaS事業が5年目を迎えますので、もう一段事業を成長させるために採用強化を予定しておりまして、まさに今一緒に事業を伸ばしていく仲間を募集しております。

組織構成につきまして、まずは職種の比率として6割ほどが営業系の人材である点が特徴です。SaaSの組織としては営業の割合が多いと感じられるかもしれませんが、弊社ではSaaS事業意外にも車の売買事業やM&Aのマッチング、人材の紹介事業等も行っておりますので、そうしたサービスでのお客様の接点が営業であることから、営業の割合が高くなっています。そのため、SaaS事業だけを切り取るとプロダクトに属するメンバーの方が多くなっているかと思います。


データで見る株式会社Azoop

勤務地としては、東京にほとんどのメンバーが集まっております。現状、大阪はあくまで営業拠点という形を取っており、東京でしっかりメンバーを採用していく予定ですが、知名度が上がり大阪でも応募が増えてきておりますので、こちらも徐々に拡大しているフェーズになります。

男女比は約7対3と女性が少しずつ増えてきておりまして、平均年齢は30.6歳とかなり若めです。資金調達を機に大きく成長する中で、20代を始めとした勢いのあるメンバーが数多く入ってきた結果、ここ2年くらいで下がった背景がございます。

国籍についても限定はしておらず、車を軸にしたサービスが海外との相性も良いことから、近いうちに海外マーケットも見据えて事業を展開していくことを計画しております。

納得感のある人事評価制度

人事制度について会社の思想などを含めてご紹介いたします。

まず、人事評価制度としては給与テーブルを設計しております。前提として、同じような職種・レベル感だと社外ではどれぐらいの給与金額になるのかを常にベンチマークしておりまして、その金額に対してイコールorベターの形でテーブルを作っています。

1つの職位の中でも細かく給与ピッチを規定しておりますので、昇格しないと給与が上がらないといったケースがなく、同じ職位の中でも成長に合わせてどんどん給与が上がっていく設計になっているのが特徴です。


株式会社Azoopの各種人事制度

評価方法としては、半年に一度、職種・職位によって期待役割を規定しておりまして、その期待役割と個別の目標の達成具合を勘案して評価しています。昇給や昇格も合わせて行うため、年2回昇給する方もいらっしゃいます。

次に特徴的な制度としては、表彰制度があります。半年に1回、営業職・非営業職のメンバーからそれぞれ1名ずつMVP・MVSを決め、バリューを体現された方や大きな成果を創出された方にインセンティブ賞与と表彰という形で惜しみなく賞賛する文化があります。

また、弊社ではワークライフバランスを重視した休暇制度を取り入れています。入社時には特別休暇を付与しておりますので、半年後の有給付与まで安心して働いていただけますし、ファミリーケア休暇や誕生日休暇など、家族との時間を大切にすることを意識した制度を従業員の声を聞きながら設計しています。

他には、今お住まいの賃貸住宅などの契約を法人名義に変更することで従業員の方々の毎月の手取りを改善することができる福利厚生賃貸サービスを2023年に導入するなど、より働きやすい会社になるよう努めております。

8割が物流以外の業界からジョイン

最後に、SaaS関連の募集ポジションについてご紹介します。

まず、営業本部としてはSaaS営業としてソリューション営業のポジションを募集中です。プロダクト本部では、プロダクトマネージャーやUXディレクター、エンジニア、業務設計や収益化のプロセス改善を行うBizOps、マーケティング部門など幅広いポジションをオープンしておりますので、ご経験がなくともチャレンジしたい職種があれば、ぜひお声掛けください。


株式会社Azoopが募集するポジション(2023年12月現在)

実際にジョインしていただいている方としては、8割程度が物流や運送以外の業界から未経験で参加していただいています。出身企業としては、メガベンチャーや商社、監査法人や自動車メーカーなど様々なので、特定の業界出身者にこだわって採用していることはありません。

キャリアパスとしては、入社半年でマネージャーになった方や学校の先生から全くの営業未経験でジョインして成果を残し、4ヶ月でSaaSの営業組織に異動して活躍している方など様々なので、決まったキャリアパスの形はなく、成果に応じて柔軟なキャリアを築くことが可能です。


株式会社Azoopのメンバー紹介:社員の8割が物流以外の業界から合流し、スピード感のあるキャリア成長を実現しています。

「出る杭は伸ばす」という考え方なので、個々の適材適所・適性を見ながら最大限ご活躍いただける環境になるよう我々も意識しております。

最後に、Azoopでは物流業界やSaaS未経験でも全く問題ないと考えております。

フィジカルが切り離せない物流におけるデジタルの活用方法は非常に面白いテーマだと思いますので、日本を象徴する業界の変革に興味がある方やDXのあり方を模索していきたい方は大歓迎です。

年次や組織の枠に囚われず、スピード感を持って成長したいと考えている方は、ぜひ一度お話させていただければと思います。本日はありがとうございました。



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執筆者

マーキャリ NEXT CAREER

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