SaaSのトップランナー・ラクスでしか得られない経験をつかめ

SaaSのトップランナー・ラクスでしか得られない経験をつかめ

目次

急成長を続ける株式会社ラクス(以降、ラクス)。顧客起点による発想と、複数サービスの同時展開により、他のSaaS企業とは一線を画して事業を拡大してきた。なぜ持続的な成長ができるのか、どのようなカルチャーがあるのか。ラクスの魅力を探る。

1.CMで知名度アップ、7つのサービスを展開するラクス

机の上に次々と積み上げられた申請書、計算ミスや課題のために頭がショートする担当者。
そんな経理の「あるある!」悩みを解決するCMでお馴染みの企業がラクスだ。

ラクスの主力プロダクトは、クラウド型経費精算システムの「楽楽精算」である。15,000社を超える多様な企業に導入されている。ご存じの方も多いだろう。

2023年3月の決算において、ラクスの売上高は273億9,900万円、前年同期比は32.8パーセント増加した。現在、「楽楽精算」を含めて7つの自社開発によるSaaSプロダクトを展開している。経理向けのSaaS企業と思われがちだが、メールマーケティングやコールセンター向けのサービスもある。

従業員数では、2022年にはグループ企業を含まない単体で1,000名を突破、2023年3月には1,253名まで拡大した。もはや大企業といっても過言ではない。年間500名規模の採用活動を行っており、広島、札幌、新潟など全国に拠点を増やしている。

業界に類のない規模の採用を実施していることはもちろん、ラクスは成長性において注目を集めている。SaaS企業への転職を考えているビジネス職にとってはマークすべき企業といえるだろう。

2.ラクスはどのように成長を遂げたのか?

ラクスの大きな特長は、黒字経営である。

SaaS業界には、成長のスピードを優先して、コストを回収して利益が出せるまで時間がかかる企業が多い。しかし、ラクスは23年間、黒字経営を続けてきた。特別な存在といえる。では、どのように成長を遂げたのだろうか?

2000年の創業から、ラクスはIT人材事業とクラウド事業の2つの事業領域を展開してきた。当初は人材教育が中心だったが、クラウド事業が成長を牽引するようになった。そして、既存事業の売上を新規事業に投資することによって、次々とサービスを拡大していった。

スタートアップ企業は10億円規模の売上を達成したとき、新興企業向けの市場に上場することが多い。ラクスの場合、5つのサービスで売上高が20億円を超える。複数の事業による収益基盤が安定し、さらに売上高を伸ばし続けているからこそ、新たなプロダクト開発に投資ができるのだろう。

企業の成長にともないミッションも変わった。当初は中小企業向けのデジタル化を掲げていたが、現在は「ITサービスで企業の成長を継続的に支援します」としている。大企業を顧客として視野に入れるようになった。

コロナ禍も成長の追い風として働いた。リモートワークの浸透などから企業のクラウドサービスの導入が進み、経理向けのSaaS市場におけるリーディングカンパニーの地位を獲得したのだ。

3.なぜ、ラクスはSaaSに取り組むのか?

ラクスがSaaSに取り組む理由には、2つの社会的背景がある。「労働人口の減少」と「働き方の多様化」だ。

労働人口の減少としては、少子高齢化によって2030年には7,073万人の労働需要に対して6,429万人の労働供給しか見込めないことから、644万人の人手不足になると類推されている(パーソル総合研究所「労働市場の未来推計 2030」より)。働き方の多様化では、リモートワークに加えて副業など、フルタイムの正社員ではない働き方が増えつつある。

このような社会の変化に対して、ラクスは業務を「楽」にして、すべてのひとが「楽」しく働ける社会を実現するためにITサービスに取り組む。

まず、めざすのは「日本を代表する企業になる」ことだ。時価総額トップ100の企業に入ることを目標として、人材強化に取り組んでいる。日本にとどまらず、世界に向けた大きなチャレンジを構想しており、グローバルSaaS企業の先駆けとしてラクスの名を聞ける未来はそう遠くないかもしれない。

4.「The Model」を実現する営業の働き方

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営業の組織体制はどのようになっているだろうか。

SaaS業界では「The Model」という営業の分業体制がスタンダードになっている。セールスフォース・ドットコム社で行われていた方法であり、営業活動をマーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの4つに分けて運用する。分業によって、それぞれの専門性を駆使して、見込み客の購買意欲を段階的に高める。

ラクスの営業もThe Modelに基づいている。ラクスの流れで説明すると、プロダクトの企画と開発があり、マーケティング、セールス、カスタマーサクセスというプロセスを循環させていく。

セールスはインサイドセールスとフィールドセールスに分かれ、アポイントの獲得、商談、受注までを担当する。受注後はカスタマーサクセスに引き渡して、顧客の長期フォローを行う。さらにカスタマーサクセスでは顧客の要望などをヒアリングして、開発にフィードバックする。

ここまでラクスの会社概要と組織の特長や魅力を取り上げた。もっとラクスを知りたい方は求人情報もチェックしてみよう。

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5.SaaS企業の転職実態

ここからは、ラクスをはじめとしたSaaS業界への転職動向について語っていきたい。SaaS業界への転職については、採用ニーズの高まりとともに多くの企業が積極採用中であり、ビジネス職の求職者も成長業界であるSaaSへ転職して、「自身の市場価値を高めたい」といった意向が増えている。

ところが、求職者の高いハードルとなっているのが、SaaS業界独自の人物評価だ。SaaS企業の特徴としては、先述のThe Model型の営業組織があげられる。そこでは、パイプライン管理と呼ばれる顧客管理が行われており、リード(見込み顧客)の獲得から受注、サービス継続率までが可視化され、営業活動の定量的な分析と、成果向上の改善が行われている。

感覚ではなく、数字をベースに改善していく営業組織では、論理的思考力や高いコミュニケーション力、他にもSaaS企業に多い特徴であるカスタマーサクセス志向が求められ、選考では適性を持っているかどうかが見られてくるだろう。

企業のカルチャーに対するフィットも当然重要になってくる。選考においては、SaaS企業が求める人物像を知ることはもちろん、自己のこれまでの経歴において、どのように成果を上げてきたのか、目標に対してどのようにPDCAを回してきたのかを明瞭に答えられるようにしなければならない。

6.転職エージェントの活用

SaaS企業ならではの選考の特徴をあげたが、実は、このような情報が求職者にまで浸透しているわけではない。その中で、企業と求職者との情報格差の橋渡しを行うことを掲げているのが、転職エージェントのマーキャリNEXT CAREERだ。
求職者のヒアリングや独自調査をもとに、情報格差を認識し、本来、ポテンシャル採用の可能性のある方たちを支援している。上記の求められる人物像の見極めも当然に行っている。また求人情報についても、独自の視点からの情報をお知らせしている。具体的には、


  • 事業の成長フェーズと特徴
  • プロダクト属性
  • 競合との差別化

などがある。

これらを知ることによって、どのような成長環境なのかを知ることができる。例えば、企業の成長フェーズがアーリーであれば、営業組織の立ち上げ時で、仕組みやルールを作る場合や、自身の業務範囲を超えた活動や朝令暮改も頻繁に起こり得る。そのようなカオスな状態にチャレンジできるマインドが必要だろう。一方、上場前のレイターであれば、洗練された営業組織で育成の仕組みも整っていることが多い。他方、レイターフェーズにおいても、プロダクトを複数展開していく企業であれば、新規事業の立ち上げ機会も多くあり、そこでゼロイチの組織作りに携わることや、役職を得ることも可能だろう。これらの環境を認識することで、入社後ギャップも少なくモチベーション高く働くことができるはずだ。

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7.SaaS企業の選考対策をうまく進めるために

SaaS企業ならではの人物適性や、企業の見極めの重要性が見えてきたのではないだろうか。転職意欲はあっても「自分はSaaS企業とマッチするのだろうか」と不安になる方も多いだろう。マーキャリNEXT CAREERでは、専任のキャリアアドバイザーから、キャリアの棚卸や、書類の添削、模擬面接まで丁寧に対応している。客観的な評価とともに、選考突破のノウハウを知りたいという方にとっては、一助となるだろう。

おわりに

本記事では、ラクスの成長の要因や、組織の魅力を深堀するとともに、SaaS業界への転職実態についても解説してきた。本メディアでは他にもSaaS業界や転職に関わる情報を発信しているので、興味のある方は、ぜひ見ていただきたい。


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