株式会社HataLuck and Person-採用説明|SaaS転職EXPO 2023

株式会社HataLuck and Person-採用説明|SaaS転職EXPO 2023

小売・飲食などの店舗サービス産業が抱える社会課題の解決を目指し、店舗サービス業に特化した店舗DXアプリ「はたLuck」を運営する株式会社HataLuck and Person。

今回は代表取締役CEOの染谷 剛史氏にご登壇いただき、会社概要や事業内容、求める人物像などについてお話しいただきました。

※本記事は2023年12月に開催されたSaaS転職 EXPOのLIVEセッションをもとに構成したレポートです。

HataLuck and Personの概要・サービス

染谷:株式会社HataLuck and Personは、店舗サービス業が抱える社会課題の解決を目的として企業様向けのDXアプリ「はたLuck」を運営している2017年3月創業のSaaS企業です。


HataLuck and Personの概要・サービス

私の簡単なバッグボーンとして、1998年にリクルートに入社後、2003年にモチベーションで企業を支えるリンクアンドモチベーションに移り、組織人事のコンサルタントを14年間続けてきました。

私たちの会社で展開しているプロダクトもHRと業務効率化の領域になりまして、働きがいやエンゲージメントの要素を取り入れておりますので、ここがオリジンになるかと思います。

コンセプトとしては、「サービス業で働く人々の『業務』と『心』の負担を圧倒的に“楽”にしたい」を経営テーマに掲げて創業しています。特徴の一つとして、大手企業のCVCから出資をいただいておりますので、大手企業の資源を活用してサービス業の社会課題にアプローチをするための活動に取り組んでいる会社とご認識ください。


ミッション・ビジョン

ミッションは「『はたらく』を楽しく」、ビジョンは「『働きがい』を科学する」「シフトワーカーの潜在能力を解放する」です。サービス業で働くパート・アルバイトを含めた非正規雇用(シフトワーカー)の方々の働きがいを高め、潜在能力を解放できるように運営しております。

非正規雇用の現状を食い止めたい

平成の30年間は、日本が停滞した期間と言われております。背景の一つには、人件費の抑制を目的として、企業が非正規雇用を増やし続けてきたことがあります。


非正規雇用の現状

数字にすると30年間で約1.4倍も非正規雇用が増加している状況です。非正規雇用が増えることの問題点としては、低賃金であること、雇用が不安定であること、能力アップの機会が少ないことが挙げられます。

教育機会が少なく付加価値が発揮できない環境に置かれている方々がおおよそ3,700万人〜3,900万人いると言われており、労働力人口は6,500万人おりますので、日本の約半分以上の方々が該当しております。

バブル崩壊後から続くコストダウンの社会で日本の半分以上の労働力が教育投資もされず低い賃金で雇用が不安定のままだと、人的資源の成長が起きず、労働生産性も高まらなくなります。この社会をどうにかして食い止めたいという思いから創業したのが私たちHataLuck and Personとご理解いただければと思います。

日本の労働生産性は低すぎる

皆様は店舗アルバイトの情報共有ツールと聞いて、何が使われていると思われますか。GoogleチャットやSlack、ChatworkにTeamsなど様々なサービスが思い浮かぶかと思いますが、現実には大学ノートがいまだに使われています。

よくアメリカと比較されますが、アメリカの労働生産性を100と例えると、日本の流通業はなんと40.5、飲食業に限っては38.5と圧倒的に低い状態となっています。これは先進7ヵ国では最下位、OECD加盟諸国37ヵ国中では26位となる数値です。


日本の労働生産性は低すぎる

GDP3位に位置する日本がなぜここまで低い数値なのかと言えば、先ほどお話した低賃金・教育投資の少なさが原因だと思っております。アメリカが従業員を増やし一人当たりの労働時間を減らしている一方、日本は労働時間を減らし、従業員を減らしてとひたすら減らし続けている状況です。

減らし続けることで労働生産性をキープして、結果的に労働の付加価値が低くなっているのです。

「はたLuck」を通じて生産性を改善する

減らす、削るだけの経営はもう限界です。大学ノートを使って凌いでいるような現状を改善しようと生み出したのが「はたLuck」というプロダクトになります。

はたLuckは、シフトワーカー専用の店舗生産性向上アプリとなっておりまして、機能ごとに250円〜450円でご利用いただける月額ID課金制のサブスクリプションモデルのサービスです。2022年にHRアワード、2023年にHRテクノロジー大賞と2年連続でHR系の賞を受賞しております。

はたLuckにより個々人までデジタル化することで業務に必要な情報が瞬時に手に入るようになったり、成果が見えて仕事を褒められるようになったりと、職場でわからないことがない環境を生み出します。店舗内の状況を可視化した結果、店舗のお客様がワクワクするユニークな売り場が誕生したり、付加価値の高い店舗運営が実現したりすることを狙っています。


シフトワーカー専用の店舗生産性向上アプリ

労働生産性を上げるためにシフトの時間を削減したり、余計なコミュニケーションの時間を削減したりして、空いた時間を知識や技術を学習する時間に費やして欲しいと考えています。

具体的な使い方としては、まずシフトを作成し、誰が何時に何をやるかを決めていただきます。シフトを作成したら、その仕事をやって欲しい人にタスクを共有して、タスク完了後は従業員の方から報告を貰います。

報告を受けたら星を贈る機能で褒めてあげて、月間で一番良い仕事をした人にはご褒美をあげるというように貢献度や成果を可視化することで、個々がやりがいを持って働けるようになります。


活用方法

管理者側は、職場がどのような状態なのかアプリの中のデータを分析してコンディションが良い店舗・悪い店舗を発見したり、要因を分析して改善策を実行したり、運営面においてもサイクルを回していただけます。

はたLuckの実用例と効果

はたLuckのユーザー数は現在20万人を超えておりまして、実に16,000店舗にお使いいただいております。アミューズメントや小売店、飲食店などに加えて、最近ではホテル業界での導入も好調です。

実際の取り組みとして事例をご紹介いたします。連絡ノートというタスクを出せる機能がありまして、こちらでは「見ました」と書かれたボタンを押していただく形で確認済みのユーザーや未確認のユーザーを確認することができます。

この機能を使って業務連絡や引継ぎ、キャンペーンの重点商品、お客様の情報、レイアウト、効果的な売り方などを全体で共有して、やり取りしていただいております。


販売実績の進捗や全店舗で1位になったことなどアルバイトの方まで含めて細かく情報を共有することで、やりがいを創出していただいています。

個人のLINEやSNSなどだと、売上状況などの秘匿情報がスマホの通知で流れてしまう問題がありましたが、はたLuckではセキュアな状況でやり取りができますので、パート・アルバイトを含めて重要な情報を共有いただけます。


連絡ノートの効果

結果として、売上が店舗平均で3%〜5%向上したり、アルバイトのスタッフも販売ができるようになったり、スタッフ全体で一体感が生まれて積極的に接客・声かけができるようになったりとしっかり効果が出ています。

労働力を効率的にシェアできる

はたLuckを活用して、人材をシェアすることも可能です。皆さんも経験があるかと思いますが、アルバイトに入りたかった時間と実際に入ることになった時間にはギャップが生じます。

はたLuckにはシフト機能がありますので、シフトを希望したのに入れなかった時間が分かるようになっています。そこで、近隣店舗でマッチングができる仕組みを提供することで労働力を補填することが可能となっています。


シフト機能

単発のスキマバイト募集を出す方法もありますが、利便性は高いものの時給に3割余計に乗っかってくるので店舗PL的にはかなり苦しくなる課題があります。

近隣店舗という形で労働力をシェアすればスキマバイトに出すよりもコストを抑えることができますし、200店舗を抱えるチェーン店の企業などでは約5,000万円のコストダウンができたという実績もありますので非常にPLにインパクトがある取り組みといえます。

なお、ヘルプに入った方に500円単位のe-giftを贈ってあげることでヘルプ体験を良いものにする支援もしておりますので、ヘルプに対するモチベーションを上げることにも繋がっています。

店長のアシスタントとしても機能

最後に結果測定として、アプリの中に溜まっていったデータを元にエンゲージメントのスコアを出すことができます。店舗ごとのスコアリングと改善策をAIが自動生成してくれるため、店長のアシスタントとしても機能するのが特徴です。


エンゲージメントのプログラム

また、店舗の中にどれだけ自分で考えて動ける人物がいるのか、キーマン同士の関係性はどうなっているか、離職可能性が高い人やネットワークに入れていない人はいるかをデータとして表せるので、ここを弊社のカスタマーサクセスがサポートすることで離職を改善したり、チームのパフォーマンスを向上させたりする支援を行っております。

3ヶ月を1年に見立てたスピード経営

組織構成としては、私がいて直下にプロダクトユニット、カスタマーサクセスユニット、コーポレートデザイン、CEO室と部門が分かれています。


組織構成

バックグラウンドとしては、リクルートやリンクアドモチベーション、Amazonや三菱UHJ銀行サイバーエージェントなどから来られている方々で構成されておりまして、全体で37名の組織になります。

働く環境としてはフレックスを採用しております。特徴的なのがTransit休暇でございまして、弊社では3ヶ月を1年と見立てたスピード経営を行っておりますので、3ヶ月に1度、土日を含む4連休を全員が一緒に取ることが可能です。

お子さんをお持ちのメンバーも多いので、家族サービスを定期的に行っていただくこともできますし、3ヶ月に1回目標を立てて振り返る良い機会にもなっています。


働く環境

リモート勤務が主体で、月に10日までオフィスにしてもOKというルールを設けています。あくまで自由なので、ユニットごとに出社するのか、リモートでやるのかを決めて、自分たちで生産性をあげていく考え方で運営しています。

求める人物像

人事制度として、HATALUCKではOKRを組み入れています。社員のタイプはメンバーシップ型(無限定正社員)とジョブ型(職務限定正社員)で組まれていてLead the Company、Lead the People、Lead the Selfと項目を分け、リーダーシップを高く評価する制度になっています。


人事制度

最後に、求める人物像についてです。当社では、Valueを発揮できる方々を採用したいと思っています。

求める各Valueについては以下の通りです。

対自分:変化を楽しみ、学びを重ねる。
対仲間:互いの視界一致で、出力最大。
対顧客:スピード価値と顧客感動が、品質基準。
対仕事:本気と夢中で、この世界を熱くする。
対課題:時空の思考で、根っこを掴む。


求める人物像

求める人物像に当てはまり、当社にご興味を持っていただけた方は、ぜひご応募いただければと思います。本日はありがとうございました。



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