FastLabel株式会社-採用説明|SaaS転職EXPO 2023

FastLabel株式会社-採用説明|SaaS転職EXPO 2023

AI開発プロセス全体を包括的に支援するプロダクトおよびサービスを提供するFastLabel株式会社。今回はHuman Capital&General Affairs Vice Presidentの小池悠太氏にご登壇いただき、会社概要や事業内容、募集ポジションなどについてお話いただきました。

※本記事は2023年12月に開催されたSaaS転職 EXPOのLIVEセッションをもとに構成したレポートです。

FastLabelの会社概要

小池:FastLabelは、2020年1月に創業したAI開発を包括的に支援する「AIPaaS」を提供しているSaaS企業です。

2022年9月に私が参画した際は20名いないぐらいの従業員規模でしたが、現在は正社員53名、契約社員やアルバイトを含めてトータルで94名とまさに急成長中です。

これまでの歩みといたしましては、東洋経済の「すごいベンチャー100」を始め様々なアクセラレータプログラムでご評価をいただき、2023年11月にシリーズBラウンドとして11.5億円の資金調達を実現しています。。

この資金調達を機に、更に大きくジャンプアップして成長していこうというフェーズになっております。


会社概要

FastLabelのPurpose

弊社は「Purpose&Value」を制定し、存在意義としてのPurposeに「AIインフラを創造し、日本を再び世界レベルへ」という文言を掲げております。

弊社は年齢のボリュームゾーンとして30歳前後の人間が多く、代表も今年で31になる若い会社です。我々の世代は、元々バブルやJapan as No.1の時代があったところから、その気配を感じることのないまま不景気の30年を生きた、まさに「失われた30年」のド真ん中を生きてきた世代だと思っています。


FastLabelのPurpose『AIインフラを創造し、日本を再び「世界レベル」へ』

それでは、なぜ日本と世界で差がついたのか?やはりこれは、ソフトウェアの進化に世の中が出遅れてしまったことが大きな要因だと考えています。

これからの日本を再び世界レベルに押し上げるためには、次の30年の中核となるテクノロジーにベット(賭ける)していく必要があります。弊社は、その次のテクノロジーこそがAIだと確信している会社です。

実際、毎日のニュースでもAIの文字を見ないことはない状況で、ChatGPTを始めとするGenerativeAIなども世間的に大バズりしている一方、まだまだ企業の中でのAI開発の観点では社会実装に至るまでのスピード感に大きなハードルがあるのが実情です。

そこで、イノベーションを起こし日本中のAI開発を加速させ、競争力を高めるための下支えをしていくことが我々のPurpose、つまり存在価値・意義としている部分になります。

AI開発の実態とアノテーション

AIと聞くとエンジニアの領域で取っつきにくいと思われる方もいらっしゃると思いますが、極論を言ってしまうとAIは「データ」と「アルゴリズム」の2つで出来ています。

AIに関して一般的に知られているのは、エンジニアがプログラミングを行うアルゴリズムの部分です。しかし、アルゴリズムだけではAIは機能しません。AIが実際に学習し、判断を下すためには、大量の正確なデータが必要です。


「AI開発における実態」AI開発の現場では約90%の工数が教師データ作成(アノテーション)に費やされているにもかかわらず、イノベーションの不在により効率化が進んでいない現状があります。

過去10年間でアルゴリズムの領域は目覚ましく進化しましたが、データの領域はまだ手作業に大きく依存しています。AI開発プロセスにおいては、アルゴリズムに対してデータ準備に9割の時間を費やしているのが現実です。

例えば、画像を見てそれが車であるか、歩行者であるか、自転車であるかをAIに判断させるためには、最初に画像に定義を施し、それをAIに教え込む必要があります。


「アノテーションとは?
とは?」AIか初の際、教師データをアルゴリズムに学習させる必要があり、その教師データを作成する工程が「アノテーション」です。画像や動画などの日構造データに対してタグ付けを行い、構造化データに変換します。

これはAIに教え込むデータとなるため「教師データ」と呼んでいて、このデータを作っていくプロセスが「アノテーション」と呼ばれる領域になります。

アノテーションの課題

アノテーションは非常に手間のかかる作業です。

例を挙げると、トマトの収穫を行うロボットに使われるAIの開発では、エンジニアが画像のトマトの輪郭を点で囲い、それに「トマト」というラベルを付けます。このような作業を数万から数十万件のデータに対して行う必要があるため、かなりの時間が必要です。


手作業によるアノテーションの作業の様子

現在、アノテーションは主に手作業で行われており、大量の人手とコストを要します。さらに、個々の作業者による精度のばらつきが問題となり、AIデータの品質に影響を及ぼしています。加えて、データの権利問題もあり、権利フリーのデータでなければAI開発に使用できないため、実用化への道のりが遠くなることが課題です。

プロダクトでAI開発を支援する

FastLabelは、AI開発における課題をテクノロジーで解決することを目指しています。具体的には、アノテーションのプロセスにAIを活用し、教師データの作成を自動化することです。


「プロダクト概要」AI開発を高速化するオールインワンAIデータプラットフォーム『FastLabel』を開発・提供しています。

これを実現するためには、AI開発の一連の流れに沿ったデータをマネジメント・管理するプラットフォームが必要になるため、それをSaaSの形式で提供しているのがFastLabelになります。

私たちのプロダクトを使うことで、AI開発がどのように変化するかイメージを持っていただくために、再度トマトの例を使って説明します。


AI開発がどのように変化するか、トマトを例にした

通常、人間が行うアノテーション作業では、画像内の特定領域を手作業で選択し、セグメント化しますが、私たちのプロダクトでは画像領域を選択してなぞるだけでシステムが自動的にアノテーションを完了させます。

さらに、弊社では様々なユースケースを蓄積してきているため、自動アノテーションのラインナップがいくつも組み込まれています。そのため、一般的なデータであれば、AIが自動的に一次アノテーションを行うこともできます。

権利フリーのデータへの需要が高まっている現状を踏まえ、プロダクトからAI開発に使用できるデータを提供することも可能です。このように、AI開発全体のプロセスに関連するデータ周りを支援するプロダクトこそがFastLabelで提供しているものになります。

導入の効果としては、自動化によりデータ作成コストを削減し開発プロセスのスピードを飛躍的に加速させることができたり、データを作成するためのプラットフォームとして機能させたりすることでデータ品質が担保されるので、AIモデルの精度向上にも貢献しています。

FastLabelのビジネスモデル

FastLabelでは、単にSaaSを提供するだけでなく、多岐に渡るサービスを展開しています。AI開発支援のプロダクトは月額使用料を通じてSaaSモデルで提供していますが、それに加えて、教師データの作成サービスやデータの撮影、生成AIを利用したデータ生成サービスなど様々です。


「FastLabel社のビジネスモデル」プロダクトと高付加価値のサービスを組み合わせて課題解決をするビジネスモデル

強みとしては、プロダクトとサービスの両輪を回している点にあります。多くのプロジェクトを手掛けることで、プロダクトに多種多様なAI開発データが蓄積され、その結果、自動アノテーションのラインナップを拡大し、サービスの品質改善を図ることができます。

最近では、SaaSモデルに加えて付加価値の高いサービスを提供する企業が増えてきていますが、弊社ではAI Process as a Service(AIPaaS)として、AI開発の全プロセスをサポートしています。


「AIPaas (AI Process sa a Service)」データセントリックなAI開発における全プロセスをカバーするサービス・プロダクトを展開しています。

開発フェーズだけでなく、実際の運用フェーズにおいても精度向上が必要となるため、プロダクトとサービスの二軸で継続的にご支援させていただくのがAIPaaSの事業になります。

顧客としては、AI企業やベンチャーだけでなく、エンタープライズ企業も含んでおり、今年度の成長率は全年比で2倍以上を見込んでいます。AI市場の拡大に伴い、右肩上がりに成長している状況です。

AI市場の拡大とFastLabelのポジション

FastLabelが高い評価を受けている理由の一つに、AI市場自体に起きているパラダイムシフトが関係しています。


「AI市場の遷移(パラダイムシフト)」近年、アルゴリズムのコモディティ化が進んでおり、従来のモデル中心としたAI開発からデータセントリックなAI開発にシフトしつつあります。

アルゴリズムの進化が急速に進み、コモディティ化が加速しています。AI開発の中心がアルゴリズムのプログラミングからデータの量や精度へとシフトしており、AIエンジニア以外の人々でもAI開発に参加できるような環境が生まれている状況です。弊社は、この状況を機会と捉え、誰でもAI開発ができるような世界を作っていこうとしています。

AI市場は急速に拡大しており、ソフトウェアの時代からAIの時代へと大きく移行しています。グローバルでのAI市場の成長率は40%以上で海外では4年でARR100億を突破する会社も出てきているほどです。

プロダクト開発とサービスの提供を両輪で行っている弊社のモデルは「BPOはしたいけど、管理は自社でしたい」という日本独自の特徴にハマって伸びているので、業界内でも独自のポジションを確立できています。


「ポジショニングマップ」テクノロジーを活用しつつ、顧客に対して総合的なソリューションを提供できるユニークなポジションを確立しています。

現在、矢野経済研究所によると、弊社は市場で2位の位置にいる状況です。今後の展望としては、アノテーション市場においてNO.1の地位を取ってAIPaaSの市場を拡大していくことを目指しています。

組織体制と募集ポジション

現在、正社員は50名余りで、男女比はほぼ半々です。若い会社ということもあり、28歳でマネージャーとして活躍しているメンバーもいます。

出身企業についてはAI分野だけでなく、元三井物産やJR東日本、さらには元料理人で現在はコンサルタントとして活躍しているメンバーなど様々なバックグラウンドの人間がいます。市場自体がアーリーなので、AIに関する知見は一切求めていません。


組織構造については、ミッションに応じて、新規事業開発、AIPaaSを展開していくセールス、プロジェクトを提供するコンサルタントの3部門があります。

全ての部門において、人材を大募集している状況ではありますが、特にAIPaaS事業の売上を最大化することを目的とするフィールドセールスは優先順位が高くなっています。


FastLabel社のField Sales Unitは、主力寺領の「売り上げ最大化」を目指し、顧客提案~見積~案件クロージング~顧客開拓を一気通貫に担う組織です。

フィールドセールスでは、「エンタープライズセールスの経験」と「AI領域のコンサルティング営業」を経験できます。商材の難易度が高く、売るまでに協力していく必要のあるステークホルダーが多いので、その分市場価値が高くなりますし、ビジネスサイドのキャリアとしては大きなものを提供できると考えています。

AI時代のツルハシとなる

最後に、我々の事業に関するメッセージをお伝えします。ゴールドラッシュの時代に最も利益を得たのは、実際に金を掘る人々ではなく、彼らにツルハシを提供した企業だったという逸話があります。


AI時代の“ツルハシ”となる

FastLabelは、まさに今盛り上がりを見せているAIのゴールドラッシュ時代において、AI開発のための「道具」を提供する役割を果たしています。AI開発にはデータ領域が不可欠です。少しでもご興味のある方は、ぜひお話を聞きに来てください。



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マーキャリ NEXT CAREER

執筆者

マーキャリ NEXT CAREER

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