この記事は「『人事のプロとして絶対必要なスキル』を3つだけ選ぶとしたら?」の後編になります。
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コミュニケーション能力
次に必要なのがコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力には幅広い意味がありますが、中でも特に重要なのが人間関係調整能力と問題解決能力です。人事は様々な社員と折衝をします。
この時、部署間の利害を調整したり、社員の希望を正しく理解した上で角を立てずに会社側の意向を伝えるといった調整能力は必須です。
また、人事にはパワハラやセクハラの告発、サービス残業、労働災害といった社内で発生する様々なトラブルが持ち込まれるので、総合的な人間力が試されます。
この能力が欠かせないため、中小企業の人事担当者として、社員全員の顔と名前、部署、仕事内容や性格、評判を把握して社内人脈がある社員が重宝されるのです。社歴が浅い社員には荷が重いでしょう。
また、人事管理を担当するようになると、頻繁に経営者や部・課長クラスと打ち合わせをするようになります。組織全体を俯瞰するような経営感覚もコミュニケーション能力の一部なので、意識して高めましょう。
作業の正確さ
いかなる仕事にも共通していますが、こと労務管理において正確さは絶対の前提条件です。正確さは人事マンが持ち合わせて当然のスキルであり、場合によってはコミュニケーション能力や法律知識よりも重要です。
会社員として当たり前過ぎて何とも思えない事ですが、給料や社会保険関係の処理で間違いがないのは当然です。給料日にお金が振り込まれていないとか、税金の天引き金額が間違っていたから、足りない分を来月分の給料から減らす、といった事があったらどれだけ大変な事になるでしょうか。
ミスなく通常業務が処理出来ない担当者は十分な労務提供が出来ていないのです。労務管理は裏方仕事です。
役所の仕事と同じで正常に回っていて当然であり、ミスをする事はありえないのです。
人事マンであれば日々感じているかと思いますが、直接的に売り上げに関わらない部署である人事の評価のほとんどは加点方式ではなく減点方式です。
華々しい成功で一気に認められる事はまずありませんし、同僚社員と大きく差が付きづらいです。
減点方式の評価を受ける中でミスをすれば、出世どころか低評価されてしまうので、どんなに他の仕事が出来てもミスをしやすい人は人事の仕事に向きません。
ミスがないのは絶対必須の前提条件スキルであり、空気のように当たり前のものとして日々の業務に取り組みましょう。
最後に
以上、キャリアアップの為に人事マンが身に付けておきたいスキルを3つに絞ってみました。これ以上は細分化するだけになるかと思います。会社が違っても、法律知識とコミュニケーション能力と正確さがあれば、どこでも高い評価を得られるでしょう。人事のプロとしてキャリアを積むのなら、以上の3点を意識して仕事に取り組むことをお勧めします。
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