「人事部ってエリートで将来性があると思っていたけれど、最近は人員が減っていて不安だ」「人事の仕事をしていても成長している実感がまるでないな。この先どうなるんだろう」人事の仕事の将来性については、様々な議論があります。基本的に、簡単なルーチンワークばかりの人事業務を行っていればいずれは事務処理作業はアウトソーシングが進んでいくので、自分にしかできない仕事を構築することがこれからの人事のキャリアでは大切です。今回は、人事の仕事の将来性について徹底解説させていただきます。
人事の仕事の将来性は高い
人事の仕事の将来性は非常に高いといえます。ビジネスで最も大切なのはヒトであり、それをうまく管理しつつ、組織のパフォーマンスを向上させたり、会社全体を俯瞰して会社ごとに最適な政策を打つことで、会社全体の力を向上させることができるためです。ルーチンワークばかりをしていると、会社に居場所がなくなる
給料計算や社会保険などの労務業務、社員の就労環境を支える総務業務といった、いわゆる誰がやっても同じだけの成果が出てしまうような、ルーチンワークばかりをこなしていると、人事部の中で評価されず存在感を失っていく傾向にあります。年収も上がりづらいでしょう。現在の人事部の役割として、ただ単に事務処理を正確に行えるだけではなく、積極的に社員のパフォーマンスアップを促せるような採用・人事企画を行える人材を求めています。単純な事務処理ばかりをしていると、将来は暗いといえます。とはいえすぐに何かの資格を取得しようとするのは時期尚早かもしれません。対策としては、少しでも良いので自分で企画を行い、会社全体を動かすような仕事にトライしていくことが大事です。定員は削減傾向にある
昨今では人事部門は間接部門ということで、定員を減らされている傾向にあります。お金に余裕のない企業も増えてきたため、なかなか人員が増やせない現状があるためです。動けば利益が発生する営業職や、製造職、開発職などに比べて、人事部の仕事は1円もお金を生むことがありません。仕事柄仕方のない部分もありますが、先行き不透明な経済情勢の現在では、思い切って人を増やすことができない部署になりつつあります。
業務が回っていないという会社も増えてきた。
人員削減の影響で、採用・教育業務が回っていないという人事部も増えてきました。人数が減っただけではなく、仕事の中身が少し高度化したという理由もあります。従来の人事部での採用は、新卒一括採用で社員を確保して、あとは定年までキャリアを積めるように仕事内容を考えたり、社員に関する事務手続きを行ったりする部署という意味合いが強かったのです。しかし、昨今では少子高齢化に伴い、中途採用者の受け入れを活発化させたり、採用や人事制度もめまぐるしく変わる社会情勢に合わせて変化させるなど、様々な変化に対応しなければいけなくなってきました。日本社会の情勢に合わせて政策を打つことができる人事は生き残るということです。