「最近、ルーチンワークばかりでしんどくなってきた」「人事の転職ってどうやったらうまくいくの」悩みますよね。人事の転職は、人事経験者であれば比較的容易です。基本的に、日本の会社の人事部は法令などの関係で同じような仕事をしています。そのため、転職自体は容易でも、結局は似たような仕事をしてしまう可能性があります。今回は、人事の転職で失敗しないための具体的な方法について徹底解説させていただきます。
どんな会社でも人事の目的は変わらない。
人事部の仕事の目的は、従業員を採用して、従業員の能力を発揮してもらうことで、会社の経営環境を向上させることです。どの会社でも基本的に、このスタンスが変わることはありません。しかし、会社ごとに仕事の進め方は異なります。
人事が転職を考えた場合に、どんなことが考えられるのか。
人事が転職を考えた場合には、様々な考え方が転職理由として存在します。・小規模企業でも良いから、人事制度企画をしてみたい
・中堅規模企業の安定した環境で人事をしてみたい
といった転職理由があります。特に一番多い傾向にあるのが、大企業でのルーチンワーク的な人事の仕事に飽きてしまい、企業規模をダウンさせてでも自分のやりたい仕事をやってみたいと考えるケースです。
しかし、中小企業でもルーチンワーク的な仕事は一定数存在しているため、なかなか思った通りに仕事をさせてもらえないというケースもあります。
コアスキルを身に着けておけば、転職に困ることはまずない
人事業務におけるコアスキルを身に着けておけば、転職で困ることはまずあり得ません。理由としては、・給与計算・社会保険・労働保険といった仕事は、必ずどの会社の人事部にも存在するためです。仮に人事企画で転職したとしても、入社して最初はコアスキル部分の仕事をこなしながら、いろいろな仕事に挑戦していくことになるため、三つの業務に関しては人に聞かなくてもすべてわかるという状態にしておけばしばらく入社後に何もすることがなくて困るということはありません。また、転職面接の際にも、出来る仕事が明確なため、採用されやすいといえます。
採用基準は会社ごとに異なる
人事の転職で最も困るパターンですが、採用基準は会社によって異なります。仮に上場大企業からの転職であっても、中小企業の人事部に転職をする場合には、書類選考で落とされる場合もあります。理由としては、大企業の人事から中小企業の人事に転職すると、仕事が煩雑なため、ついてこれるかどうかなど、中小企業の人事からすると不安要素が大きくなるためです。中小企業の人事部は、総務部と人事部が同じ部署で仕事をしていることもあり、守備範囲が広いケースもあります。大企業の仕事の進め方に慣れてしまっていると、仕事についてこられないのではないかという懸念がでます。出来れば、同規模程度の企業の人事に転職するのが失敗は少ないといえます。
転職をするときは、必ず譲れない条件を決めるようにしよう
人事が、転職をするときは、必ず譲れない条件を決めるようにしてください。人事が転職をすると、入社していきなりその会社の給与や賞与、取締役の役員報酬などの情報を知ってしまうことになります。仮にその会社の給料水準自体が高ければ問題ありませんが、もしも給与水準が低くなれば、かなり大変なことになります。
理由としては、給与をモチベーションにしているタイプの方の場合は、一気にモチベーションが下がってしまう可能性があるためです。
人事が転職をする場合は、給与が大切なのか、それとも、仕事内容が大切なのかは必ず決めてから転職するようにしてください。
市場価値を知るために、複数の媒体を活用する
転職エージェントや、転職サイト、各会社のホームページを見て、仕事内容から自分の市場価値を知るようにしてみて下さい。自分のしたい仕事内容や、これまでの実績からすると年収はいくらくらいもらえるかなど、いろいろな要素が見えてきます。
市場価値を事前に知るようにすれば、いま転職すればいくらもらえるかなどが分かるのため、一つの目安になります。
転職していきなり企画業務をしたいなら、中小企業の人事を狙うのもあり。
転職していきなり企画業務といった難しくてやりがいのある仕事をしたいと考えた場合には、中小企業での人事に挑戦するのもキャリアプランとしては非常に有力です。理由としては、中小企業の人事ではマンパワー不足の会社が多いため、若手も難しい会社全体を動かすような人事企画を任せてもらえる可能性が高いためです。仮に大企業に転職するとしても、年齢が若いとまたルーチンワーク的な仕事ばかりする日々になる可能性があります。
大企業の人事に転職したい場合は、基礎固めをしっかりとしよう。
大企業の人事に転職したい場合には、基礎固めをしっかりと行うようにしましょう。大企業の若手人事が行う仕事内容のメインは、基本的には、ルーチンワークになることが多いです。給与計算などは膨大な人数を処理することになりますし、採用業務なども企業規模が大きければ人が集まりやすいので、採用するのも比較的楽です。中小企業の人事から大企業の人事に転職したい場合には、特に基礎的な仕事ができることは絶対条件となってきますので、しっかりと基礎固めを行うようにしましょう。
人事の転職は、目的をしっかりと持てば失敗しにくい。
人事の転職は、目的をしっかりと持てば失敗しにくいといえます。自分の中で譲れない条件を先に決めて、転職後のイメージを会社規模ごとに固めるようにしましょう。
譲れない条件で、給与か仕事内容かといった部分を決めておけば、転職に失敗しにくいので、転職前にしっかりと条件を固めるようにしておきましょう。