• 2026/05/22
  • 連載企画
  • はりこらむ

はりこらむ 第146回「欲しがらずに役に立つ喜び~幸せの基準をどこに設定するか?~」

  • 萩原 張広  
article-image


欲しがらずに役に立つ喜び
~幸せの基準をどこに設定するか?~

 ⇒第145回「生産性の視点ではなく効果性の視点~労働デフレに負けない価値を創造する~」はこちらから


 小学生の頃、裕福な育ちではないのに、大人になったらお金持ちになってスーパーカーに乗ると漠然と思っていました。働きだすと、一人暮らしのアパートでお酒を飲みながらテレビの向こう側のキラキラした世界にあこがれて、「自分もいずれ向こうの世界に行くんだ」と考えていました。20代で仕事を頑張って年収も上がり、独立して最初はうまくいかず苦労しましたが、ある段階から利益も出るようになり、気づいたら、テレビの向こう側だと思っていた六本木などで飲むようになりました。リーマンショック前の六本木のにぎやかな街、お付き合いで行った銀座のclubなどです。

 旅行や貴重な体験で言えば、カナダのウイスラーに行ってヘリコプタースキーを体験したり、サイパンで水深7~8メートルのところでウミガメさんに遭遇しました。ニューヨークの摩天楼や、当時上海にあった世界で一番高いビルの上にも行きました。20代~40代前半までは、いろんな事を経験したくて、とても欲しがりだったと思います。でも、どこかで「これってきりがない」と気づいてきました。自分はそこまでの欲はないかなあ、一度経験するのはよいけどという感じでしょうか。

 人間は順番で行くと自分が満たされないと人にやさしくなれないのだと思います。どこまでいけば自分が満足できるのかという基準は人によって違うのでしょう。際限のない欲望がある人はずっと野心で活動して、物理的・経済的には高い成果や経験を得るのだと思いますが、精神的には永遠に満たされないリスクもあるのかも知れません。一方、ある程度のことで幸せを感じられる人は、早い段階から人にやさしくなれるし、人の役に立てることが自分にとっての幸せになる人もいるのだと思います。

 自分が欲しがることと、人の役に立てることの満足感のバランスが重要だなと思うようになりました。以前も書きましたが、幸せの定義が自分の心の中の幸福感にあるのなら、「日常的なことを幸せと感じられる内面性を創っていくこと」が重要だと、年齢を重ねた今は思っています。朝起きてよい目覚めで太陽浴びて深呼吸する時の気持ちよさ、ウォーキングの時に感じる風の気持ちよさ、夜洗い物を終わった時のさっぱり感、親しい人と自然体で話せている時などです。また楽しいことも、「それ以上いかなくても大丈夫。もう楽しめた、ありがとう!」という感覚ですね。飲みに行っても以前より早く帰れるようになりました。

 最近気に入っているTikTokの動画に、こんなコメントがあります。
「言わなくてよいことは言わない。行かなくてよい集まりには行かない。
一緒にいなくてよい人とは一緒にいない。いま考えなくてよいことは考えない。」

  外部からくるいろんな誘惑や刺激に対して反応的に対応するのではなく、一度自分と対話してみる。心に耳を傾けてみる。体に今の状態を聞いてみる。自分を整えることが一番大切ですね。そして自分で選択して、結果に対して、被害者意識や恨みではなく、感謝と愛情に変えていけるようにしていきたいですね。

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

「マーキャリNEXT CAREER」無料キャリア相談実施中

マーケタースキル診断公開中!!

関連記事

検索条件を変更する

フリーワード

記事カテゴリ
タグ