• 2025/10/16
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はりこらむ 第131回「50代60代は黄金の時間!~幸せの価値観と健康の重要性~ 」

  • 萩原 張広  
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50代60代は黄金の時間!
~幸せの価値観と健康の重要性~

 ⇒第130回「筋トレを続ける方法~意志の力に頼らない工夫~」はこちらから


 最近、朝のウォーキングの後に近くのカフェでゆっくりとした時間を過ごします。その時にTikTokを30分くらい見るのが習慣になっています。TikTokはその時々の自分の関心が反映されますね。今は、筋トレ・食事系と猫の癒し系、そして人生系がマイブームのようです。可愛い猫の動画が出てくると、かみさんについ転送してしまいます。また、筋トレ食や新しい運動メニューを見付けると、それを実践することも多いですね。

 年齢からか「60歳になって人生に思うこと」とか「本当に大切なことに気づいた瞬間」といった人生系のキャッチの動画があると、つい見てしまいます。そうした動画の中に「50代60代は黄金の時間」というものがありました。人によって違いはありますが、子育てが終わって、経済的・時間的にも余裕ができて、自分なりの価値観で生きやすくなるタイミングの50代60代を“黄金の時間”と言っているようです。実際、そうなるための一番の条件は健康ですね。いくら時間とお金があっても、健康状態がよくなければいろんな制限ができてしまいます。

 20代30代の頃って自分の50代60代の健康状態なんてリアルに想像できてなくて、一方時間は無限にあるように感じていました。でもちゃんと時間は経って順番に年齢を重ねることになります。過ぎてみればあっという間です。50歳を過ぎる頃からお亡くなりになる同世代の人も少なからず出てきて、人生の有限性をリアルに感じるようになります。そうなると、健康に生きていける時間が一番貴重なことだと本質的に気づくようになりますね。

 また、幸せの価値観についてですが、比較論的な競争から卒業し、自分自身の価値観に素直に生きられるメンタリティを持つことも重要です。日本では、20代前半までは同学年の仲間と同じような時間割で人生を過ごすことが多く、その中での勝ち負けのような概念の中で育つことが多いのだと思います。最近はダイバーシティというキーワードもあり、多様な価値観や“人生の時間割”の違いなどが許容される方向にはありますが、まだまだ比較論や同調圧力を感じやすい空気感が一般的です。

 自分自身、収入の高さや自尊心を満たすような仕事をすることなどを目指し、全力疾走で過ごした20代30代がありました。その後、40代半ばに一度メンタルの不調を経験したことが、今思えば健康や自分の本当の価値観に向き合う重要な契機だったなと感じています。

 最近思うのは、人生の目的が「幸せになること」であり、幸せの基準が自分の心の状態であるならば、“幸せを感じられる内面性”を作っていくことが、唯一の方法なのではないかということです。人生を成功者(経済的なことや名声など)と失敗者に分けると、すべての人が成功することは難しいですが、その人なりの価値観による幸せを実現することを目指すのであれば、多くの人が幸せになれるのだと思います。

 30代から40代にかけての人に、今後の人生に向けた健康や自分なりの価値観の重要性を話すことがありますが、なかなかリアリティを持って理解していただけないことも多いですね。私もそうでしたが、先輩の方から助言をいただいてもその時はピンとこなかったけど、ずいぶん経ってから「こういうことだったのか」と気づくことの方が多かったと思います。そういう意味では無駄ではありませんから、押し付けない範囲で伝えていければと思っています。一方、70代80代になっても元気でいらっしゃる大先輩の方から見たら私も同じで、今はまだ何も分かっていないのだと思います。

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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