• 2026/07/03
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はりこらむ 第149回「ジャパンコンピテンシーの可能性~強くなったワールドカップ日本代表~」

  • 萩原 張広  
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ジャパンコンピテンシーの可能性
~強くなったワールドカップ日本代表~

 ⇒第148回「自己課題の発見が真の成長に繋がる~目指すべき自分に近づく為に~」はこちらから


 この原稿は日本がスウェーデンと引き分けた翌日に書いています。ブラジルとの戦いの結果は分かりませんが、日本代表は確かに強くなったなと感じています。起業して間もない頃に「ドーハの悲劇」があって、その後のサッカー日本代表の進化と、自分の会社の成長が重なって感じられる部分もあるため、個人的には感情移入してしまいます。

 よく言われる日本人の良さに、勤勉性や組織に対する献身性があります。確かに日本人は明治維新以降の歴史の中で、組織に対する勤勉さや忠誠心が強みとなって発展を遂げてきた部分もあると思います。サッカーもそうで、チームのために頑張る、監督の指示どおりに全力を尽くすことはできるのですが、試合の中でさまざまな状況が起こる中で、自由な発想や主体性によって解決していく力は足りなかったように感じていました。

 そんな中で、今回の日本代表には意志を持った個としての成長と、それがチームとして連携できていることを感じます。そして、それが一時的なことだったり、一部のメンバーだけができるのではなく、積み上げられたものとしての継続性になっていることが、本当に強くなってきたなと感じる部分ですね。

 ここまでの進化を考えると、プレイヤーとしてカズや中田英寿のセリエAへの挑戦、その後に続いた多くの選手がヨーロッパに行ったことが大きかったと思います。彼らは逆境の中で、サッカーの技術だけでなく、環境面などへの適応も含め、自らの意志で主体性を持って解決していくことで、本当の意味での強さを身につけていったのだと思います。

 また、日本サッカー協会が、ゲームの中で意志を持ってプレーを選択できる人材を育てるべく、指導方針を明確にして環境を整備してきたことも大きかったと思います。前述した日本人の特性でもある組織への貢献性は同一性思考を生み出しやすく、違うものを排除するような傾向になりがちです。多くの選手が海外での経験を通じて、さまざまな国や人種の方と接し、その違いをリスペクトするメンタリティも育まれたのでしょう。本音を言わない仲良し集団ではなく、成果のためにどうすべきかをぶつけ合い、その中から強いチームが創られたのだと思います。

 日本人は、本来はいろいろなものを受け入れる柔軟性が高いのではないかと感じています。多神教の影響もあってか、江戸時代以前には、柔軟で異質なものを受け入れる文化があったようです。現状でも、国技である相撲で外国の方が横綱になっても、そこまでの違和感はないと思います。一方、アメリカでは黒人の方がメジャーリーガーになることは大変なことだったと聞いています。

 今、世界を見ると、サッカーに限らず、MLBでは大谷選手が相変わらずの活躍をしていますし、今年から行った岡本選手や村上選手も活躍していますね。ビジネスの世界においても、AIの普及により半導体の需要が高まる中、半導体製造に関連する分野やエネルギー分野などで、日本が積み上げてきた技術への期待が世界で高まっています。

 日本人がもともと持っている献身性や努力の継続性に、世界から学ぶ個としての強さと主体性が結びついた「ジャパンコンピテンシー」は、今後さまざまな分野で結果を出していく予感がしています。

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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