計画と実行のバランス
~自分と向き合う時間が価値を上げる~
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起業前後、3人の子どもができて、一緒に会社をやっていたかみさんと、創業のプロセスと子育てが同時進行の時期がありました。もちろん私よりもかみさんの方が大変な時期だったと思い、感謝しています。今思い出せば、懐かしく愛おしい時間でもあります。当時はやるべきことが多すぎてなかなか自分と向き合って考える時間が取れず、ずっと走っていた感じがします。考えたり計画したりする時間と、実行している時間の比率でいうと1:9でしょうか。一方、ちょっとでも時間があると、友人との飲み会や子供達と楽しく過ごす時間に使いたくなっていました。
子育てもある程度落ち着き、会社の規模も大きくなり、任せられる人たちが増えてくると、やっと自分と向き合う時間が取れるようになってきます。そんな中で思うことは、忙しい中でも自分と向き合う時間をもっと取っておけばよかったということです。忙しい中でしょうがない部分もありますが、意志を持てば、もう少しできたのではないかと思います。もちろん若い時は経験もないので、まずやってみるという行動力が重要なことも多いです。一方で、自分にとって本当に大切なことが自分の中で整理・言語化できておらず、振り返ればしなくてもよい選択をしてしまったことも多々ありました。
今は、考えたり計画したりする時間と実行している時間でいうと、逆転して6:4くらいになっていると思います。時間を取り、自分の価値観や人生・会社の目的に照らして、やるべきことを選択し、さらに選択した中でも優先順位を付けていきます。また、やらない判断をすることが大切に感じています。やらなくてよいものを整理することで、さらに時間が増えるからです。やらない判断は、事前にリスクが最小限になるよう考えないと勇気が持てない側面もあります。
気になってはいるが、長期的に考えると今は考えなくてよいこと。
本当に自分がやるべきことなのか?その必要性があるのか?
本当は大切ではない、集まりや対人関係。
メンバーに対するマネジメントにおいても、教える時に伝えすぎない・言い過ぎない・準備しすぎない、など。
今実行は4割に減っているけど、選択した重要なことに時間を使えているので、むしろ効果性は高いと思っています。重要度の高いことに対する準備もできるので、それもプラスに働きます。どれだけできたかではなく、重要度の高い何ができたかということですね。
一方、真面目になりすぎるのも良くないと感じています。自分が自由になれる、本当に楽しめる時間は重要です。効率性を考えすぎて完璧なスケジュールを立て、その通りにならず自己肯定感が低くなるより、あらかじめ「ここは楽しもう」と予定を入れて想定内にしてしまうことも重要ですね。心と体の良いコンディションが取れるバランスを目指すことが大切だと思います。

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。