3割バッターを目指す ~努力を継続できる力~
⇒第75回「WBCの感動 ~信じる力と相乗効果~」はこちらから
打つ機会が100回あったとして、その中で30本打てるのか、25本なのかで、プロスポーツ選手ですから年収にすると何千万、何億円の違いになります。
100回の中での3本や4本の違いがその選手の運命を決め、彼らはその為に多大な努力をしています。我々の仕事もそうだなと思います。例えば、どんなにスーパーな営業パーソンでも、すべてのお客様を100%クロージングして受注できるわけではないですし、むしろうまくいかない方が多いかと思います。
そういった意味では短期的な成果に一喜一憂する事はあまり重要ではなく、ちゃんとしたプロセスを継続していく事で、長期的に成功する確率を上げていく事が重要だと思います。結果に一喜一憂しすぎると、一回の打席で打てない事を必要以上に気にして落ち込んだり、逆にたまたま打てたヒットを過剰な自信に変えてしまったりして自分のバランスを崩してしまうのだと思います。
WBC以降も大谷がMLBで活躍を続けていますが、大谷でさえ3割も打てていません。1試合に1本もヒットを打てない事もしばしばあります。そんな中でもひたむきに確率を上げる為の努力を継続していく事が、やがて偉大な成果につながるのだと思います。
長いシーズンの中で集中力を切らさずに、成果の出る確率を少しでも上げるべく体調やマインド面でのケアも怠らずに継続して努力できる力。それこそが本当のプロなんだなと思います。
■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。