ミッションステートメント&クレドブック ~戻れる場所~
⇒第76回「3割バッターを目指す ~努力を継続できる力~」はこちらから
採用活動にも使っていて、オンライン面接する時には、事前にPDFのデータを応募者の方と共有しています。内容を読み込んで理解して面接に臨んでくれる方も多く、カルチャーフィットの確認という意味ではよいかなと思っています。
クレドブックは5年に1回、ビジョンを作成して共有していく予定なので、その度に今後もバージョンアップしていきます。もちろん本質的な経営目的などの変更はないかと思いますが、数値の入ったビジョンや外部環境の変化によって変わる戦略などは都度言語化していく予定です。
このクレドブックを作成して、おそらく一番見返しているのは私自身かなと思います。会社では毎日の様にいろんな事が起きて、重要な判断をする事もしばしばです。その時に、何か目先の事に囚われたり、反応的になって本質からずれた判断をしてしまったりすると後で後悔することがあります。過去にはそういった事で失敗した事もあります。そういった失敗から、「自分たちはどこを目指すのか」、「何が一番大事なのか」を深く自問自答して、今のクレドが出来ています。そんな経験から、重要な判断や意思決定、長期的な戦略やビジョンを考える時には、私自身が必ずこのクレドブックを自ら読み直して、目指すべき方向性などを確認するようにしています。
文章の原案は自分で書いているので、自分自身がアウトプットした内容なのですが、読み返すたびにまた新しい発見や気づきがあったりするから不思議ですね。自分自身がいろいろな事に影響を受けて変化しているのだと思います。ほとんどの場合は、「そうだよな!これがやっぱり一番重要なんだな」と再確認します。たまに、「危ない危ない!危うく本質と違う判断や行動をしてしまうところだった!」みたいな事もありますね。
プライベートでは、私が影響を受けている『7つの習慣』という本から学んだミッションステートメントをもう20年以上も前から書いています。これを一年に一度アップデートしていますし、人生に関わる大切な事を考えるときにはこちらも再度読み返してから判断するようにしています。
何か困った時や、悩んでいる時って、ともすると外部に答えを求めてしまいがちですけど、ほとんどの場合は自分の内側、よい状態でちゃんとみんなの事や先の事を考えていた時の自分に答えがあるような気がしています。自分にとってはこのクレドブックとミッションステートメントは、本当の自分に戻してもらう場所のようなものになっています。自分と向き合ってぶれないで進んで行きたいですね!
■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。