• 2022/03/01
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はりこらむ 第49回「メタバースの世界その(2) ~もう一つの人生を生きる~」

  • 萩原 張広  
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メタバースの世界その(2)

~もう一つの人生を生きる~


⇒第48回「メタバースの世界その(1) ~若返って人生をもう一度!~」はこちらから


 前回に引き続きメタバースのお話を!VRの技術や2Dのゲーム関連もメタバースと言われていて、解釈がまだ定まっていない感じですが、いろいろな知見者の意見を見ていくと、「多くの人たちがもう一つの人生を過ごせる場」という事になるのでしょうか。

 VR技術は臨場感や没入感を味わう手段であってメタバースそのものではないですね。また、ゲームの中で別の世界をエンタメとして味わうのも、別の「人生」というほどではなく、場面場面でのワクワク感とかスリルとか感動とかあくまでもそれを楽しむというものが中心かと思います。

 でも3Dによるリアル感がある状態で、その世界で仕事も出来て収入もあり、その収入で自分が欲しいものもその世界の中で買えて、人との出会いもあって友達も出来て、場合によっては恋愛にも発展する。そしてその世界での評判やステータスも出来て、自分なりのアイデンティティも確立されていく。こうなるとこれはもう一つの人生になるんだと思います。

 ユーチューバーなど、リアルの世界ではそんなに稼げてない人が、著名になって、収入もあって、でもこれはその収入を活かすのはあくまでもリアルの世界の通貨に置き換えて、リアル世界で消費する事が中心ですね。メタバースはもう一段階超えて、本当にもう一つの世界で完結した人生を送る感じです。しばらくはまだ、リアルの世界でしかできない事が残るのでリアルがゼロという事にはなりませんが、パラレルの2つまたは複数の人生を送るという事になるのだと思います。

 先日SNSに上がっていたメタバース白書によると、多くの人は、若い女性のアバターになることが多いようですね。リアルの年齢性別関係なく若い女性のアバターになっている人が半数以上というデータになっていました。どうしてみんな若い女性になりたいのでしょう?また、メタバース上で恋愛を経験したと回答した人も3割くらいいました。もちろんそれなりのヘビーユーザーの方たちを対象にした調査だと思います。その中には性的な満足をした人の割合も10%くらいいました。食事などリアルの世界でしか感じられないと思われている事も、いずれはそうではなくなるのかも知れません。

 ソードアートオンラインというメタバースを題材にしたアニメでは、リアルな人達が何千人もメタバースの世界に隔離されて、ヘッドセットも外せずに(無理にはずすと死んでしまう。そしてメタバース内で戦いに敗れて死ぬと、リアル世界でも命がなくなるという設定になっている)何年もその世界でゲームをクリアする為に戦い続けます(ゲームをクリアする事でみんな生きてリアルな世界に戻れる)。メタバース内で食事をとるシーンがあるのですが、リアルの設定はどうなっているのかとググってみたら、みんなヘッドセット付きで病院に寝ていて、腕には点滴がついて肉体的には生かされている状態という事です。

 メタバースの様なもう一つの違う世界で生きる事は、しかも匿名のアバターでというのは、日本のちょっと古い世代の人たちには、現実逃避的に受け取られる可能性が高いです。現実の人生を逃げているみたいな受け取り方をする人もいるのだと思います。

 でも現実の世界では、経済的な二極化が進んでいて、5%くらいの人たちが多くの富を手に入れて、大衆は普通もしくは低収入な生活を送っているのが実態です。もちろん経済的な事だけで幸福度は測れませんが、現実世界で活躍出来ていない人たちが別の場で自分の力を発揮して、収入やアイデンティティを得られるのならそれは良い事ではと思います。年齢や性別、肉体的な障害のあるなし、学歴、国籍など現実世界ではどうしようも出来なかった事がゼロクリア出来て、コミュニケーションと知的努力だけで何かを掴める世界であれば尚更ですね。

 私自身も脳細胞がちゃんと元気に動いていれば、知的労働者にはもう年齢は関係ない時代になるのではと期待しています。日本の高齢化の問題も、ある部分は解決するかも知れません。実際にはメタバースが広がり、多くの人が幸せをつかむような環境になるためにはまだまだたくさん解決する問題があるのだと思います。でも人類の将来の為によい形になっていくとよいと思います。


⇒続きの記事はこちらから



■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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