• 2022/02/20
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はりこらむ 第48回「メタバースの世界その(1) ~若返って人生をもう一度!~」

  • 萩原 張広  
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メタバースの世界その(1)

~若返って人生をもう一度!~


⇒第47回「出版の話 ~3冊目の本が出ます!~」はこちらから


 最近メタバースの情報がすごいですね。私も去年の半ばからFacebookのメタバース研究グループに入っているので、毎日のようにいろんな情報に出会います。

 この年末年始にも個人的にはいろいろ勉強して、だいぶ理解が進んだように思います。何をどこまでをメタバースと言うのかもまだはっきりとは定義されてないですが、AR(拡張現実)技術で2Dでの世界観のゲームが先行していて、VR(仮想現実)での3Dのリアルな感覚が味わえる世界ということでしょうか。ゲームも出ていますが、ビジネスではバーチャル会議とかの利用からですかね。こっちは今後デバイスが軽量化、コストが安くなれば普及スピードは上がりますね。

 メタバースとセットで最近トレンドになっているのが、NFTですね。これは投資アイテムになっているので、最近はバブル的な感じになっています。ブロックチェーンの技術で、管理する会社や団体がなくても資産の履歴や正当性が担保される事が大きいです。日本でもたくさんのNFTコマースが立ち上がっています。バーチャルアートNFTが多額な金額で決済されていますね。これも最初はピンと来ていませんでした。

 結局価値って、実際的な機能価値より、ブラントなどの所有感による満足感とか、市場があれば投資的な価値、リアルの世界でも実際の物質の価値よりもそっちの方が大きいですよね。どんな綺麗な絵もいつも眺めている訳じゃないし、よっぽどのプロじゃないと、贋作との区別もつかないし、でも鑑定書付きのちゃんとした絵を持っているという所有による満足感と市場がある事による投資価値。バーチャルな世界でも同じですね。

 NFTスニーカーを何十万で買った話がこないだSNSに出ていました。当たり前ですがそのスニーカーは実際に履けない訳です。「なんでそんなの買うの?」と思いますが、よく考えるとスニーカーマニアの人は何十足もスニーカー持っていて、一度に1足のスニーカーしか履けないので、ほとんどのスニーカーは履かない訳です。でもスニーカーには中古市場というのがあって、スポーツ選手の誰かが履いていたという話になるとすごい値段になる。バーチャル上では、この誰が履いて(所有していた)というのが、ブロックチェーン上では証明されて固有の価値になる。だから一つ一つの固有の価値が担保される訳ですね。これがNFT(非代替性トークン)です。

 ゲームの世界では、eスポーツの有名人が使っているアイテムのNFTなどが、すでにすごい価値になりはじめています。楽天NFTなどイーサリアムなどの仮想通貨の準備とかしなくてもNFTマーケットに参加できるプラットフォームも出来てきたので、今年はNFTが一般の人に流行するスタートの年になりそうです。クリエイターの人は固有の価値のマネタイズの場が増える事になるのでよいかと思います。

 個人的には、メタバースの世界や技術が、どんな形で私たちがやっているBtoBの世界に関与してくるか、ビジネス的に投資するタイミングも近々来るかと思うので、投資判断を間違わないように勉強して最新情報はゲットしていくつもりです。

 BtoBビジネスの世界では、まずはメタバース的な技術がビジネスで応用され使われる感じでしょうか。マイクロソフトがTeamsでリリースした、バーチャル上の会議システム、一緒に横に人がいる臨場感があり、ホワイトボードに記入しながら議論する事ができる、今のZoom等のオンライン会議のシステムを超えるリアリティのあるものです。メタバース展示会的なプラットフォームも出てきています。ブロックチェーン自体の技術が信用取引的な意味合いではBtoBに相性がよい感じもするので、その技術だけが取り上げられてBtoBのビジネスに活かされるということも今後あるかも知れません。

 またメタバース上で出来た世界の中にも、会社的な役割を果たすものが出来てきます。ゲーム上にある「ギルド」ですね。これが育っていくとメタバース上の会社になるかと思います。メタバース上で、取引が活発になると、その中での宣伝や広告の必要性も起こってくるかもしれません。そしてメタバース内での企業間取引をサポートするマーケティング会社が将来的には誕生するかもです。

 こういった新しい技術や取り組みって、結局多くの世の中の人たちにとってプラスに働くのであれば、紆余曲折しながらも普及していくのだと思います。社会主義よりも資本主義が進んだ事やインターネットの普及など歴史が証明していますね。

 そういう意味では現状の物質文化を中心においた資本主義の限界が問われている世界の中ではメタバースは救世主になるかも知れません。よく言われていますが、アフリカ等の発展途上国の人たちが欧米や日本と同じような水準の生活を手に入れようとすると、資源的には地球が足りません。そうすると限られたパイを取り合いする事になるので、いつかは戦争になる可能性が高いと思います。食料とか人が活きていくために本当に必要なものはありますが、実は今世界中で資産になっているものは、直接人の生存に関係ないもの方が多いと思います。

 人の幸せが精神的なものであれば、多くの問題はメタバース上で解決する可能性がありますね。すべてを物質的な事で解決するのではなく気持ち的な事で幸福感を味わえれば、ものの取り合いはなくなるし、多くの人が幸せになれる可能性は上がるのかも知れません。

 個人的には、メタバース上で人生ゲームが出来たら面白いなと思います。VRが進化した空間で、リアリティのある状態で自分の青春時代をもう一度やってみるとか。今の経験値や知識の状態で若い時にすごしたらどうなるだろうと、誰でも一度は考えた事があると思います。若い人がメタバース上で、大人になった時間の人生をある一定時間味わってみるというのもありかと。親の気持ちが解るかも知れません。いろいろと可能性を感じるメタバースがどうなっていくか楽しみですね。


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■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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