• 2022/02/01
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はりこらむ 第46回「新年のご挨拶 ~長期の事業ビジョンを持つ意味について~」

  • 萩原 張広  
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新年のご挨拶

~長期の事業ビジョンを持つ意味について~


⇒第45回「デジタルセールスが創る未来/トリプルWin」はこちらから


 皆さん あけましておめでとうございます!よい正月休みを過ごされたでしょうか。私は、大晦日は家で年越しそばと紅白、元日はおせち料理と近くの神社へお参りと例年のごとく日本人らしい過ごし方をしておりました。

 昨年はコロナ2年目という事で、いろいろな変革のあった年となりました。コロナスタートの年だった一昨年は、私どもの会社も業績的に大きなダメージを受けましたが、昨年はそれを機会に変えて、会社として一歩前進できたのかなと思います。

 よく「コロナ禍でのV字回復ですね!」と言われる事が多いのですが、振り返ると、その前に会社として正式に2020ビジョンというものを2016年に策定して、取り組んでいた事が大きかったと感じています。当時策定したビジョンは、売上業績的な目標と、新しいビジネスモデルへのチャレンジ、働き方についての改革でした。

 特に新しいビジネスモデルのチャレンジについては、もともと労働集約型事業が中心であったため、労働時間の制限などの潮流の中で、収益を上げていく為にどうしても取り組まなければならない課題でした。その結果として、社員の待遇面向上や新しい働き方の選択肢の提供を実現できると考えていました。以降継続的な努力を続け、まさしく2020年ビジョン達成に近づきつつありましたが、コロナで業績的には一度大きく後退する事になりました。

 しかし、新しくチャレンジしていた試みがコロナの中で結果として出始め、むしろ追い風になったことで昨年は業績に大きく貢献しました。2020年ビジョンを立てた2016年当時に業績のメインであった、リアルイベントやコールセンターの仕事は激減し、いまや新しい人材サービスやデジタル系のサービスが事業の中心になっています。かえってコロナにより事業のDX化が進んだとも言えます。

 以前から、ビジョン実現に向けて継続的な努力と準備をしていたのでこのタイミングで変革できたのだと思います。中長期におけるビジョンを設定する事で1度や2度の失敗で戻ることなく、努力を継続する事ができます。そして続けるからこそいつか結果が出る。私たちはそれを今回学ぶ事が出来たと考えています。

 私たちはいま、新しいビジョン2025に向けて進み始めています。マーケティング知見と今までの実績とブランドを力に、デジタルセールスやマーケティング領域における人材とノウハウのNo.1カンパニーになる事、地域などの物理的な環境を超えた働き方を実現して多くの人に機会を提供する事、売上規模的な経営目標ではなく、再投資、社会還元や従業員の処遇向上を視野に入れた収益性にシフトしていく事などです。

 昨年の変革を第一歩として、それを本年本当の意味での力にしていけるかどうか、勝負の年だと認識しております。引き続きご支援とご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


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■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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