• 2021/12/10
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はりこらむ 第41回「デジタルセールスの作る未来その(1) ~自由な働き方による働き手の選択肢・機会の向上~」

  • 萩原 張広  
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デジタルセールスの作る未来その(1)

~自由な働き方による働き手の選択肢・機会の向上~


⇒第40回「お金と時間と気持ちと自己納得感も含めた経済合理性」はこちらから


 今、私の会社ではデジタルセールスの普及に力を入れています。デジタルセールスの出来る人材を発掘して育成し、世の中に送り出す事をミッションにした事業を推進しています。今回のコラムでは、デジタルセールスの作る未来について考察して行きたいと思います。

 非対面で行うデジタルセールスは、時間や距離の制限を無くします。また場合によっては年齢の意味も無くします。この事は働き手にとっては大きな意味を持っています。

 そもそも会社に出勤して、何時から何時まで働くという概念ではない形で就業が可能になるからです。これは今までいろんな意味で機会を持てなかった人たちに、多くの活躍の場を与える事になります。

 一つは地方の人材。現状の都市部への一極集中的な働き方が徐々に変化していくでしょう。テレワークが中心であることが条件ですが、すでに東京では、都心ではなくむしろ環境のよい地方都市へ自宅を引っ越す人たちが増えています。私たちの会社では、新潟から新卒で入社した社員が、テレワークの普及を機に、東京の一人暮らしのマンションを引き払って新潟の実家に帰ってしまいました。基本テレワークなので、仕事に支障はきたしていません。

 今までは東京や一部の都市に出てこないと得られなかった機会が地方にいるままでも得られる可能性が出てくるでしょう。これは日本にとって何らかの事情で地方に留まらざるを得ない優秀な人材に活躍の場が広がるので素晴らしい事だと思います。

 子供を持つ女性にとっても機会になるでしょう。現状、子供や家族のために昼間の限られた時間でしか働けない女性には、簡易で低賃金な限定的な仕事しかない場合も多いと思います。デジタルセールスであれば、自宅にいながら自分で業務時間もコントロールしつつ高収入を目指す事も可能になります。

 一部の障害者の方にも機会が増えるでしょう。車いすなどの生活を余儀なくされて、通勤が難しい人にもデジタルセールスなら勤務が可能です。高齢の方にもチャンスがあるでしょう。長年の経験を活かして、お客様とコミュニケーションを取り適切なアドバイスを行える力が活かされるシーンが増えると思います。リアルに訪問する営業ですと、どうしても企業が採用する時も若い人を優先してしまう傾向があるかも知れませんが、デジタルセールスであればそのハードルも下がる可能性があります。

 一部のオンライン会議のシステムでは、お客様に映る自分の画像を多少デフォルメして明るく見せるような機能も搭載されています。このようにデジタルセールスが普及する事は世の中に大きなインパクトと機会を与える事になると思います。日本の将来にとってもプラスに働くことが多いのではないでしょうか。


注釈)デジタルセールス職とは?

一人の営業マンが、顧客の発掘から、受注、顧客フォローをリアルな訪問活動で行う従来の日本型営業ではなく、マーケティング戦略に基づき、見込み客の発掘、商談の育成、受注業務、顧客フォローの4つのプロセスに分け、それぞれの役割をマーケティング、インサイドセールス、オンラインセールスもしくはフィールドセールス、カスタマーサクセスの4つの職種人材が、デジタル技術を活用しながら主に非対面で行うそれぞれの職種。アメリカの企業や、日本でも先進的なSaaS系IT企業が導入している専門性の高い次世代営業職。


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■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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