• 2021/12/01
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はりこらむ 第40回「お金と時間と気持ちと自己納得感も含めた経済合理性」

  • 萩原 張広  
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お金と時間と気持ちと自己納得感も含めた経済合理性


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 コロナ禍で、在宅勤務が中心になって久しいですが、家のデスクの椅子が古くて壊れていて、なんだか最近また腰の具合が悪くなってきました。という事で、新しいチェアを買おうと思い、アマゾンで即決して2万円くらいの椅子を買いました。今日はその椅子を組み立てて、座り心地を確認しながらこの原稿を書いています。

 先日、食事中に椅子を買おうと思うと話すと、かみさんは、「ちゃんと家具売り場とかに行って座ってみて確認した方がよい」とのこと。しかし、その後私が自分の部屋に戻ると、アマゾンを開いて5分ほど検討して、「もう買ったよ!」って言ったら、「えっ!信じられない!そんな簡単に!お金をなんだと思っているの!」とちょっと怒られました。

 自分的には、アマゾンでいくつか見て、ゲームチェアと仕事用の兼用で評点も4.5で一番高く、値段も納得だったので即決してしまいました。確かに腰によいかどうかは座ってみないと分からないとも思いましたが、長時間の座り心地が気になるけど、実際に買いに行ってそこで何時間も座っている訳にもいかないし、買い物に行く予定を立てたりしているうちに1週間くらいかかるし、アマゾンなら発注して翌日には来ると書いてあったし!など自分なりの検討プロセスはあった上での判断でした。

 今のところこの椅子の座り心地は良いようで、腰への負担も少なそうで気に入っています。実際に家に荷物が届いてから組み立てるのに、結構なモチベーションとパワーが必要でしたが、出来上がった時には何となく達成感もありました。

 かみさんはどちらかと言うと買い物する時に納得するまで慎重に検討する方、と言うかそのプロセスを楽しんでいる様にも見えます。それはよい事かと思います。ずいぶん昔に家の浄水器を買う時も確か3か月くらい検討していました。私はさっさと買って美味しいお水を飲みたかったですけど。

 買い物って、実際の金額で言うところの経済的合理性だけではなく、時間的なコストやそのプロセスを楽しむといった気持ち的な部分もありますよね。結局これも経済的な事に置き換えられる訳で。私は、家具屋さんに車で買い物に行くのにかかる時間を考えます。人は気持ちの処理や癒しにちゃんとお金を使っているので、それはそれでまた経済的な価値に置き換えられるのだと思います。

 重要なのは、自分に対する期待値調整ですね。人は誰でも自分がした選択は正しかったと思いたい。それも含めた自分の中での納得度ですね。様々な経済的な価値や合理性を検討したとしても、100%失敗のない買い物ってないと思います。購入前の仮説は、あくまでも確率論だからです。失敗しない買い物をしようとすると、慎重になり過ぎて時間がかかったり、選べなかったり、むしろ自分がダメージを受けてしまう事もあります。

 散々検討して自分の期待値を上げて、結果的に満足度の低い結果になって心が痛んだら、それはダブルの被害になりますね。私は、完璧はないから、ちゃんと検討した上での結果なら、もし違ったらそれはそれでしょうがないと思って期待値調整します。ある程度、最悪の状況も想定しておくと言うか。まあここはそれぞれの人における価値観やスタイルの優先順位でよいのかと思います。

 いつかの正月に近くの大きなお魚屋さんにお刺身とお寿司を買いに行った事があります。その時は娘夫婦も来ていたので、うちにいる他の子どもたちも入れると結構な人数になるためどのくらい買えばよいか難しいなと思っていました。流れで私が買い物に行く事になるのですが、元来私は食いしん坊なので、だいたい多めに買いすぎてかみさんに怒られる事が多いです。その時も、お魚屋さんですごく悩んで、なんだか怒られるリスクを恐れていつもより少なめに買ってしまいました。

 買い物を終えて家に帰って、みんなでお寿司とか食べ始めて。そしたらなんだかちょっと量が足りない感じになってしまって。そこで、かみさんに「なんでいつものように、もっとたくさん買ってこなかったの!ハリーに買い物を頼んだという事はそういう期待値だったのに!」と言われました。そしたら一緒に食べていた娘婿が、「どちらにしても怒られるんですね!」って言って笑っていました。

 そうだなと思い、どちらにしても怒られるなら、次回からはやっぱり余っても良いからたくさん買ってこようと決心したのを覚えています。これも自分の中での期待値調整ですね!

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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