• 2020/05/07
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新型コロナウイルスで新卒の採用時期にも変化が? わかりやすく解説します

  • マーキャリ 編集部
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、私たちの暮らしが大きく変化しております。また、新型コロナウイルスは新卒の就職市場にも大きな影響を与えており、既に採用時期が決まっていた企業の入社式直前に企業から「内定取り消し」の連絡が入るというケースもあるほどです。今回の記事では、新型コロナウイルスの影響により新卒の就職市場にどんな影響を及ぼしているのか、採用時期や方法について変化があるのか、実際の採用時期はどのくらいの遅れが生じるのか等を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

新型コロナウイルスと今年の新卒採用時期の関係について

まず最初に今年の新卒の採用情報について整理していきます。 そもそも一般的な新卒採用の流れというのが下記になります。


・大学3年生の3月に企業の広報活動の解禁(エントリー・会社説明会など)

・大学4年生の6月に企業の採用活動の解禁(筆記試験・面接など)


しかし、2018年10月9日 一般社団法人日本経済団体連合会から従来の「就活ルール」を2021年度から廃止するとの発表がありました。上記の就活ルールの廃止が発表された背景には、2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックの影響を危惧していたためと考えられます。この発表を受けて2021年度の新卒採用については、企業だけでなく学生側も例年以上に早期に動いており、昨今ではインターン経由での内定が主流になっていることもあり3月の時点で内定を獲得している学生もいました。

新型コロナウイルスがどのように影響しているか

今年の新卒採用についてご説明をしましたが、新型コロナウイルスがどのような形で新卒採用に影響をしているのでしょうか。ここからは、新型コロナウイルスが新卒採用にどのような影響を与えているのかを解説していきます。そもそも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で全国への緊急事態宣言の発令や不要不急の外出の自粛などの取り組みが行われている中で、私たちがもっとも警戒するべきなのが3つの「密」だと言われています。下記が警戒するべき3つの「密」です。


①換気の悪い密閉空間

②多数が集まる密集場所

③間近で会話や発声をする密接場面

引用:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/content/000061868.pdf


上記の3つをまとめて「三密」と呼んでおりますが、これらの条件が揃っている場所(ライブハウスやカラオケボックス等)ではクラスター(集団)感染のリスクが高いとされています。このような状況の中で企業はリモートワーク(テレワーク)の導入や時差出勤などの対策を行っておりますが、それでも急速に業績が悪化して、従業員の解雇に留まらず倒産にまで追い込まれるという企業も増えております。


業績の悪化で従業員の解雇や倒産にまで至らずとも、新たに人材を雇っている余裕がないという背景があり、記事冒頭に書いた入社式直前に内定の取り消しなどの選択をせざるを得ない企業が生まれているという状態です。 以下のような背景の中で下記のような影響が出ております。

会社説明会や選考が相次いで延期または中止となっている

新型コロナウイルスが新卒採用に与えた影響で一番大きいものは会社説明会や選考が相次いで延期または中止となっていることではないでしょうか。先ほどもご説明しましたが、2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックの影響で新卒の就職活動が夏には停滞するのではないかと考えられていました。そのため、企業だけでなく学生側も例年以上に早期に行動をしておりましたが、今回の新型コロナウイルスの影響で会社説明会(個別・合同・イベント含め)や面接などの選考の延期または中止という判断をせざるを得ない企業もいくつかありました。

様々な業界や職種で就職市場規模の縮小が起こっている

これまでに新型コロナウイルスの影響で企業の業績悪化、従業員の解雇や倒産といった出来事が起こっています。ただ、上記のような出来事は緊急事態宣言が発令される以前にも起こっていました。今後は緊急事態宣言の発令を受けて、より自粛ムードが強まったことの影響が今以上に出てくるので、ますます新卒採用を含む就職市場全体の規模が縮小するのではないかと予想がされます。

新型コロナウイルスによる今後の新卒採用時期の変化とは

新型コロナウイルスの影響により会社説明会や面接などが相次いで延期または中止となっております。ここからは、新型コロナウイルスの影響を受けて今後の新卒採用時期がどのように変化をするのかを、株式会社ディスコが3月に実施をした2021年度の採用予定数や採用活動時期への影響を調査した結果をもとに解説をしていきます。


まず、新型コロナウイルス感染拡大による採用活動への影響について、「かなり影響がある」が46.3%「やや影響がある」が42.2%と、ほぼ9割の企業が影響を受けていることがわかります。


また、3月下旬時点の採用活動状況についても「基本的には進めているが、一部見合わせている」が47.7%「当初予定通り進めている」が25.2%という結果になっており、一部見合わせている企業は採用面接を延期するか、Web(オンライン)で行うかを検討しているとのことです。このような調査が行われた結果、面接などの選考や内定出しを開始する時期について「当初予定通り」行う企業が60.5%と約6割ほど、それ以外では2週間程度遅い(10.4%)1ヶ月程度遅い(10.0%)1週間程度遅い(6.4%)など、やや遅らせる企業が多いということがわかりました。


また、採用活動終了予定時期については「当初予定通り」が24.2%と少なく「やや遅れる見込み」で39.3%「大幅に遅れる見込み」で12.7%と過半数が当初の計画より遅れるという予想を立てております。


参考:新型コロナウイルス感染拡大による採用活動への影響(https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/04/kigyou.kokuhou202004.pdf)

まとめ

今回は新型コロナウイルスが新卒の就職市場でどんな影響を及ぼしているのか、自粛ムードが強まる中で企業側の採用時期などに変化があるのかなどについて解説をしてきました。最後に記事のおさらいをします。


そもそも、2021年度の新卒採用についてですが、東京オリンピック・パラリンピックの影響を考えて例年よりも早めのスケジュールで企業・学生とも動いておりました。しかし、今回の新型コロナウイルスによって、会社説明会や選考が相次いで延期または中止となったり、様々な業界や職種で就職市場規模の縮小が起こっています。


また、これにより新卒の採用時期にも大きな変化が見られており、株式会社ディスコが行った調査によると採用活動を一部見合わせている企業が全体の47.7%を占めており、採用面接を延期にするかWeb(オンライン)で行うかを検討しているとのことです。また、面接などの選考や内定出しを開始する時期についても「当初予定通り」行う企業が60.5%に対し、2週間程度遅い(10.4%)1ヶ月程度遅い(10.0%)1週間程度遅い(6.4%)など、やや遅らせる企業も多いのがわかりました。


新型コロナウイルスの影響で新卒の就職活動の動きが鈍くなっている状態ですが、今後落ち着きを取り戻した際には一気に動きだすと予想されます。そのため、これまでよりも厳しい就職活動となることが予想されますので、就職サイトなどをチェックして情報を取り入れたり、自身のキャリアプランを明確に考える良い機会と考えて時間を有効活用することをおすすめします。今回の記事をぜひ参考にしてみてください。

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