• 2020/04/23
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新型コロナウイルスがBtoC企業に与えた大きな影響 今できることはあるのか?

  • マーキャリ 編集部
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新型コロナウイルスが諸外国だけでなく日本でも感染拡大している状況をうけ、緊急事態宣言が政府から出されました。行動の制限などはないものの、かねてより要請されていた「不要不急の外出の自粛」をさらに強めるものとなりました。その影響から、飲食店や小売店など、店舗型のBtoC企業は大きな打撃を受けている状況にあります。


報道で目にすることも多いですが、この記事では新型コロナウイルスの感染拡大が、具体的にBtoC企業にどのような影響を与えているのか、今この時期にはどんな取り組みを行うべきかについて解説しています。いつ収束するかが分からない以上、今とるべき行動がきっとあるはず。ぜひそれを考えるヒントとしてください。

新型コロナウイルスの影響による経営破たん増加している

TSR(東京商工リサーチ)の調査によると、新型コロナウイルスに関連する理由で経営破たんとなった企業は、ホテルなどの宿泊業や飲食業を中心に都市部だけでなく地方も含め全国的に増加しています。元々経営状態が良好でなかった中小企業がほとんどではありますが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による外出自粛が長期化すればするほど、体力のない企業から経営危機に陥るだろうことは、明らかです。 改めて業種別にどのような影響が起きているのかを確認しておきましょう。  

宿泊業

ホテルや旅館、ゲストハウスといった宿泊関連業種は、人が泊まりに来ないことには成り立たないビジネスです。世界的に見れば日本は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えられている方だとはいえ、世界中で感染拡大していることもあり、観光客の宿泊は、すでにインバウンドと呼ばれる外国から日本への旅行を中心に激減しています。都市封鎖をしていない日本国内であっても、新型コロナウイルスの特徴上、「自分に症状がないような軽症の場合、知らず知らずのうちに誰かにうつす可能性がある」ため、不要不急の外出を控えている方がほとんどです。  

飲食店などの外食産業

食事のためにレストランなどに行くことも不要不急の外出にあたるため、大きく打撃を受けています。飲食店のスタッフが新型コロナウイルスに感染するといった事例もあるため、なるべく自宅で食事をとろうとする流れがあります。それを受けて各飲食店は、テイクアウトを始める、ウーバーイーツに登録するなどといった売上の減少への対策を講じています。  

アパレル業界

衣料品を販売するアパレル業界も、新型コロナウイルスの影響を大きく受けている業種です。外出自粛の要請を受けて、不要不急の外出を避けるようになった現在においては休みの日でも自宅で過ごす人が大半です。観光地やレジャースポットなどに行く足が遠のき、オシャレをするシーンが圧倒的に減りました。衣食住という言葉がありますが、この中でまず削られるのが「衣」だと言えるでしょう。さらに、服はオンライン上の通販が充実しているとはいえ、実際に自分の目で見て・試着して購入を決める人はまだまだ多いです。そのこともまた追い打ちとなっています。  

大型トラックなどの運送業

多くのBtoC企業が打撃を受けるなかで、トラックなど物資や日用品といった貨物を運ぶ運送業は別の意味で新型コロナウイルスの影響を受けている業種です。多くの人が自宅で過ごす時間が増えた以上、荷物の送り先としても自宅を指定する人が増えますし、これまで直接店舗で購入をしていたようなものも、通販に切り替える人もいます。


ものを運ぶ側にとっては、運ぶ量が増えることよりも、配送先が増えることの方が打撃を受けやすいです。業績としては上昇する傾向にありますが、ドライバーの負担が大きくなる点が危惧されます。

今だからこそできることに着手しよう

たしかに新型コロナウイルスの感染拡大による影響は計り知れません。とはいえ、このままじわじわと企業としての体力を削りつつ倒産へと近づいていくのを待っているわけにもいかないでしょう。


政府からの融資を受けるのかどうかといったことや、どのような条件であれば融資や保証が受けられるのかについては、自ら情報を得て確認しておく必要があるでしょう。現在の状況は、自分の会社や働き方にについて考えるべき時期だと言えるのではないでしょうか。結果としてではありますが、これまで会社を良くするために着手したかったけれど、たくさんの業務に追われて始められなかったことを始めるには絶好の機会です。


新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、再起をかける際にこれまで通りの手法が通用するとは限りません。たとえばBtoB企業であれば、直接訪問ではなくWebでの商談が主流になるかもしれません。BtoC企業ではあっても、何か新しい形の取り組みが可能なはずです。まず取り組むべきものの1つにマーケティングがあります。マーケティングとは売れる仕組みを作ること。飲食店であれば、お店への来客がなくても料理が売れる仕組みを作ることができれば、不測の事態に陥ったときのダメージは最小限で済みますし、宿泊業であれば観光客や出張のビジネスマン向け以外にアプローチすることを考えてみてもよいでしょう。


今行えること、収束後に求められるものをこんな情勢だからこそ考えて、実行していきましょう。新型コロナウイルスが収束してから考えては、きっと手遅れになります。数か月先・半年先など、収束する時期が読めない以上、今できるあらゆることを考え、決断し、行動をすることで初めて、このピンチを乗り切ることができるのではないでしょうか。

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