• 2020/04/14
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「トリプルWinの採用を目指して」採用担当│伊東 悠さん

  • マーキャリ 編集部
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【新企画】

マーキャリの新機能キャリアアーカイブβ版リリースに伴い、マーキャリの運営元であるエムエム総研の社員に今までのビジネスキャリアや日々の業務内容、学生時代のことまで赤裸々に語って頂くインタビュー記事となっております。インタビュ―対象者の職種は全部で11職種、創業以来30年、BtoBマーケティング支援事業を続けてきた企業の実際に現場で働いている方たちの生の声をお届けしたいと思います。

【キャリアアーカイブとは】

社会人のキャリアの集合体としてWikipediaなどフリー辞典のように誰でも登録せずに閲覧することができるこれまでにないキャリアデザイン及びセルフブランディング特化型プラットフォームです。
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【今回のインタビュイー】


採用担当│伊東悠さん
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――現在担当されている業務について教えてください。

採用において中途採用、派遣採用、新卒採用を担当しているのですが、中途と派遣に関しては、発注者から募集要項をいただいてそれの要件のすり合わせをして各紹介会社に展開をします。あとは各掲載型の媒体に自分で原稿を書いて掲載します。

あとスカウト業務ですね。求職者のスキルを検索してうちの求めているスキル、志向性に合う人に対して、一人ひとりにメールを送ってこちらで「ぜひうちの面接に来てください」とスカウトする業務を行っています。

他にも応募時の職務経歴書や履歴書を見ての一次スクリーニングという形で私の方でまず合否を出します。不採用の方はそのままお見送りで、合格の方には現場に書類を渡して「この人上がってきているんですけどどうですか」というお伺いを立てます。

その結果に応じて、合格だったら面接を設定させていただいたりするのと、採用条件が上がった際の条件の通知書の作成業務、その後の入社日や研修日程の調整などの業務がほとんどです。

新卒採用に関しても流れは概ね一緒です。あとは細々した、入社後の研修の設定や雑務系が多いです。

――年間でいうとどれくらいの人たちの面接を担当されるんですか?

一次面接の数自体はそんなになくて去年でいうと50~60くらいなんですけど、書類自体は700人くらいは見ています。

――書類からだいたいの人物像も見えてくるんですか?

はいそうですね。

――いままでのビジネスキャリアの変遷、経歴について教えてください。

まず保険の営業を1年、医療事務を半年ほどやって、その後、転職サイトのキャリアアドバイザーという形で求職支援を行って今に至ります。

――医療から人材系に転向されたということなんですけど、人材業界にチャレンジしようと思ったきっかけはありますか?



きっかけとしては自分がシングルマザーだったので、それだけで働く場所がすごく限られていました。社会的な問題でもあるので自分でもアプローチしたいと思ったことがきっかけです。

実際の志望理由としては二つあって、人材業界は人と人とっていう形で携われることが一つ。あとはもともと営業をやっていましたが、その時は自社と顧客との2方向のwin-winだけで完結するんですけど、人材はそこにもうひとつ人間という商材が入るので3方向のwin-win-winを形成しなければならないので、そこで難易度が高い業種になるのかなって個人的には考えました。

人材業界にチャレンジしたいと思っていた時期に、スタートアップ企業のオフィスが新しく立ち上がるタイミングが重なったので、純粋にそこに行ってみたいと思いました。

――そこではだいたいどれくらいお仕事をされていたんですか?

そこではだいたい2年半です。

――人材のビジネスに携わってから、大変だったこと、やりがいがあったことはありますか?

全然質問と違う答えが返ってきたり、連絡がつかなくなったり、という人の意思が介入している点がやはり大変でした。

やりがいがあったのは、直接的な感謝をいただけることですね。私が担当していた人はいわゆる転職弱者と呼ばれる層だったので、まず職務経歴書の書き方がわからない、自分がどういう企業を受ければいいのかわからないとか、面接で何を聞かれるかもどう答えればいいかもわからないというお困りの方がメインでした。

そのため、1から10まで全部教えるっていう作業が発生していて、職歴も全部こちらで作ったり、面接対策も電話で1時間かけて行ったりしていました。 そういった手塩にかけて育てた方たちに、「その会社に行ってすごく幸せです」という言葉をもらえました。

私が紹介した会社以外に採用が決まっても「伊東さんのおかげでこういう仕事に就けましたありがとうございます。」と感謝の言葉を伝えたりしてくれる人が結構多くて、人によっては「無事に1年過ごせました」と1年後に連絡をくれる人やお土産を送ってくれる人もいて、感謝の言葉を聞けたのはすごくやりがいがありました。

あと、一応営業になるので目に見えて数値として成果が現れるのは楽しかったですね。

――学生時代に熱中していたものや交友関係について教えてください。

学生時代はだいぶリア充でしたね。要はバイトも大学も恋愛も充実していたなっていうところでのリア充です。

当時ハマっていたのはニコニコ動画、麻雀などのサブカルチャーで、自分で生放送を配信したりバイトもモデルをやったりメイド喫茶をやったり、そういうことをやりつつ大学もちゃんと行って単位を取得してがっつり遊んでいました。当時はキラキラ遊んでいました。

――アルバイトの経験から今役立っていることがあれば教えてください。

モデルとメイドは完全に趣味でやっていたんですけど、そうした趣味関係の場でコミュニケーション力を発揮して個人的に手伝ってほしいという依頼を今いただいくことが結構あります。

あと結婚式場でアルバイトもしていましたね。なんで結婚式場を選んだかというと人の人生の節目だからです。人生って生まれて結婚して亡くなるまで、いくつか段階があると思うんですけど結婚式は自分が選んでこだわりをもってできる唯一の出来事なので。

誕生は誕生で選べないし自分が死んだあとも葬儀は選べないので結婚式だけなんです。唯一本人が介入できるのって。そういった人生の節目に携わりたいと思って結婚式場を選んで4年間アルバイトをしていました。

今の採用や求職者支援も人の人生の、その人が選択した出来事に対して携われるという形になるので、そこで繋がってはいるのかなという感じです。

――学生時代から、他者の人生に大きく関わることをしたいと思っていたということなんですね。

はい。

――ビジネスキャリアに役立つ資格や免許はお持ちでしょうか?

FP3級、ビジネスマネージャー検定、TOIEC、メンタルヘルスマネジメント2種、職業紹介責任者講習を持っています。

――これらの資格を取ろうと思ったのは?



FPは保険の営業時代に取っているんですけど、人に対して説得力を持って提案できるという部分と、自分の将来のローンや保険料など家計の設計をするのに役立つと思って取得しました。

またビジネスマネージャー検定は仕事をするにあたって「マネージャーとしてこういったことが必要ですよ」という勉強の内容になるので何をするにも大事なことだなと思います。

メンタルヘルスマネジメント3種は自分のセルフマネージメントですが、2種は管理職用です。自分が人材業界で求職者支援や採用をやっているはもちろん、働き方改革が今の時代すごい叫ばれていてメンタルケアは大事になってくると思うので、自分もそういった方面の知識を身に付けておこうと思ったのが動機です。

職業紹介責任者講習については、前職にずっといたらキャリアコンサルタントの資格を取って将来独立したいと考えていたので、それでとりました。これを持っていれば派遣や人材紹介などの開業ができるので。

――普段の業務やビジネスにも役立っている部分はありますか?

職業紹介責任者講習やメンタルヘルスのおかげで、求人票を出すにあたって、こういった表記はNGとか、働き方改革で法律が改正になったのでここをどうにかしてくださいというオーダーに違和感なくすっと理解ができますね。

――いままでのキャリアの中で自分が達成できた、成果を残したと思うものはありますか?

前職だと、売上高年間トップ、目標120%を達成できました。他にも「友人紹介」という一回転職に成功した人が友達を紹介するキャンペーンをやっていたんですけど、それも年間でトップの紹介数をいただきました。

あとは、データベースでの分析のマニュアル化ですね。通常エンジニアさんが使うSQLというデータベースを操作するためのプログラム言語を使って、メディアのPVの一番多いアクセスの時間帯やコールセンターの稼働について分析していました。それで使っていたコードをマニュアル化して他の社員も使えるように置いてきました。

また、現職だと純粋に採用単価が140万円とか150万円とかかかっていたものを去年一昨年だと70万円、80万円とか100万円以下の数値に抑えたというのが成果だと思います。あとは新卒採用において目標3人の中で4人採用ができ、それも採用単価25万円以下の中でできたのと、うち1人はリファラルから採用できたので、自社の採用にもちゃんと貢献したかなというところです。

――マニュアル作りなども自発的に行っていたんですか?

そうですね、やらないとだれもやらないので。

――最後に仕事上で一番大切にしているスタンスがあればお伺いできますか?


「全方向においての幸せを」ですね。採用というくくりだと会社として採用しなきゃいけないという部分が大きいんですけど、ただ人を採るのが目的になってもしょうがないので、その人がうちの会社に入って本当に幸せになれるかどうか、要はその人がやりたいことと自社がマッチしているかどうかを見極めた上で採用活動をしたいと考えています。

ですので、もう向いてないなと思ったときには言っちゃいますね。「たぶん他社の方がこの方は幸せになれます」という形でエージェントに対して伝えることもあるし、私が面接をしてその所感として「スキルは持っているんですけど多分うちじゃない方が幸せになれると思います」って現場の方にフィードバックとして返したり。

そのように全方向に対しての幸せの形成を目指しています。

――伊東さん、お忙しい中ありがとうございました!

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