スマートフォンの普及に伴い、ほとんどのことがアプリを介して行われるようになってきています。アプリでなくてもウェブサイトで展開しているサービスもありますが、カメラ・通話・チャット・ゲームなどさまざまなアプリが開発され、身近なものになっています。
この記事ではアプリを運用しておく上で、非常に重要な指標となっている「MAU・WAU・DAU」の3つについて詳しく解説していきます。MAU・WAU・DAUのそれぞれの内容はもちろんのこと、MAU・WAU・DAUの3つの違いや、MAU・WAU・DAUの分析の仕方についても紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
MAU・WAU・DAU とは
MAU・WAU・DAUは、「AU」の部分が共通しています。AUは「アクティブユーザー(Active User)」の略称です。アクティブユーザーとは一定期間にアプリやサービスにログイン・利用した人のことを指します。 アプリと聞くとどうしてもダウンロード数に目が行ってしまいがちですが、重要なのはアクティブユーザー数です。
ダウンロード数が多くてもアクティブユーザーが少なければ、実質使っている人が少ないということになります。 MAU・WAU・DAUの1文字目はそれぞれアクティブユーザー数をカウントするための期間を表しています。「MAU」は月間アクティブユーザー(Monthly Active User)、「WAU」は週間アクティブユーザー(Weekly Active User)、「DAU」は1日あたりのアクティブユーザー(Daily Active User)をさします。
MAU・WAU・DAUの3つの指標のうち、どれを重要視するかはアプリの性質によって変わってきます。たとえばゲームアプリなら毎日ログインしているかが重視されることが多いでしょう。
MAU・WAU・DAU の性質
1日あたり、週間、月間の3つの指標では当然、月間、週間、1日の順に数値が大きくなります。アプリを毎日利用している人は、DAUの数値に毎日カウントされます。同じアプリでも、忙しくて土曜だけ利用する人は土曜のDAUにはカウントされますが、土曜日以外のDAUにはカウントされません。継続的な測定が重要
MAU・WAU・DAUの3つの指標は、どれもアクティブユーザー数を表しています。つまり、この指標を用いることで知りたいのは期間ごとのサービス利用をしてくれた人数です。その推移を分析することで改善点を発見したり、マーケティングに活かしたりすることが目的です。DAUは実際に利用しているユーザー数を計測するものですので、その時点での人気をチェックするのに優れています。DAUにカウントされる人というのは、毎日のようにアプリを使ってくれている人、つまりはサービスのファンと言い換えてもよいでしょう。しかしある日突然DAUが大きく前日と比べて増えたり、減ったりしたからといって一気にファンが増えたり離れたりしたとは限りません。 たとえば大きくDAUが増える要因として挙げられるのは広告です。
TVCMなどの広告を出して認知度を上げればDAUはその期間増加します。DAUが上がった日だけ見てファンが増えた、将来のアクティブユーザーが増えると考えるのは早計です。 広告期間が終了したあとにDAUが元の水準に戻るようであれば、インストールはしたものの、その後利用しなかった人ばかりだったということになります。DAUに限らずMAU・WAU・DAUは、局所的に見るのではなく継続的な視野で観察することが重要です。