• 2020/03/17
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ARPUとは何か。重要視される理由とARPA・ARPPUとの違いを解説【前編】

  • マーキャリ 編集部
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企業がサービスを市場に提供していくなかで、効果測定やマーケティングのためにさまざまな指標が設けられています。この記事では、KPI(重要業績評価指標)と呼ばれる、重要な評価基準として採用されていることも多いARPUについて詳しく解説しています。ARPUとは何なのか、なぜARPUが重要視されるのか、どのようにARPUを向上するのかについて知りたい場合に参考になる内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。

ARPUとは?



ARPUとは、(Average Revenue Per User)の略で、企業が提供しているサービスに対する1ユーザーあたりの平均売上をあらわすものです。ARPUはもともとインターネットやケーブルテレビなどの月額課金制の通信事業ビジネスで使われていました。近年では通信事業に限らずスマホゲームなどの領域でも業績を客観的に評価する指標の1つとしてARPUが使われています。 

ARPUの計算方法

ARPUは、1ユーザーあたりの平均売上のことですので「売上÷ユーザー数」で求めることができます。例えば年間の売上が24億円、ユーザー数が10万人なら年間のARPUは2万4千円。年間を通して1人のユーザーがサービスに対して平均で2万4千円お金を支払っている計算になります。


月間のARPUなら2千円です。  スマホゲームなら大抵の場合、インストールは無料で、ゲーム内で使用できるアイテムが課金制です。そのためARPUでは課金をしているユーザーと無料の範囲で楽しんでいるユーザーも含めて計算していることになります。

重要視されるようになった背景

通信業界でARPUが有効な指標とされてきたのには、インターネットや携帯電話の普及が関係しています。携帯電話が普及して誰もが所持するようになると、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアの争いになりました。しかしどの会社でも普及し始めた段階のように爆発的にユーザー数を増やすことは簡単には行かない状況に陥りました。


もちろんさまざまなキャンペーンなどで他社のユーザーを取り込むといったことは行われますが、大幅な増減は市場の飽和に伴ってしにくくなります。そのような状況にあるなかで企業が売上を伸ばすために着目したのが「ARPU(ユーザー1人あたりの平均売上)の向上」です。KPI(重要業績評価指標)が「ユーザー数」から「ARPU」に変化していったのです。


ARPUは、ユーザーの動向を探るマーケティングを行う上でも参考になる指標です。ARPUは日・週・月などさまざまな期間ごとに集計が可能です。通信サービスでもスマホゲームでも、ARPUはサービスの利用を始めてから1週間目までに支払った平均金額や1か月目までに支払った平均金額というように一定期間の累積額を算出する際にもARPUが活用できます。


サービスに加入してから時間が経つ上で課金額の波のようなものがあるならば、それに合わせてユーザーごとにキャンペーンを行うといったこともできるようになります。ネットもスマホも誰もが使う時代。これからはどのようにARPUを向上させていくかが、企業が生き残るためのカギになっています。



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