ITやデジタル分野の企業において、「グロースハッカー」という役割が注目されてきているのをご存じでしょうか。企業が提供するサービスや商品を成長させるのがグロースハッカーの役割ですが、どんな仕事なのか詳しくは分からないといった方が多いのではないでしょうか。
この記事では「グロースハッカーとは何か」といった基礎的なところから、求められるスキルや素質について詳しく解説しています。商品の開発やマーケティングに携わる仕事をしていきたいという方ならきっと参考になるはず。ぜひ最後までご覧ください。
グロースハッカーとは
グロースハッカーとは、企業が持つ製品やサービスについてモニタリングを行い、改善をすることで商品やサービスの成長をさせる人のことを言います。課題を解決し、効率や生産性を上げることでビジネスを成長させていきます。サービス・商品の成長とは、ユーザー目線で改善を行うこと。ネット上で買い物をするECサイトの画面の構成やレイアウトが頻繁に変わっていることがありますが、これもグロースハックの一例と言えます。サービス自体に成長・拡散のための仕組みが組み込まれているのが特徴です。
グロースハッカーの仕事の流れ
「グロース」という言葉が含まれていることからも分かる通り、グロースハッカーが目指すのはあくまで商品の成長です。グロースハックでは商品を完成されたものと捉えず、必要に応じて商品やサービス自体を変更・改善し、利用者や消費者によりフィットさせていくことも視野に入れて考えます。とはいえ、「商品やサービスを成長させる」と言われてもイメージがしにくいかと思われますので、具体的な仕事の内容について確認していきましょう。ユーザーが使いたくなるサービスを作る
グロースハッカーは、サービスを開発するところから携わります。消費者やユーザーが何を求めているのかを調査・分析し、かたちにしていきます。サービスの課題を発見する
特にリリース仕立てのサービスの場合は、不具合だけでなく使い勝手の面でもユーザーに不満を抱かれることが多いです。リリースしたサービスについて、どんな課題があるのか現状把握をします。課題解決のための仮説と実行ステップを立てる
課題が技術的なものであるなら改善方法が明確になりやすいですが、使い勝手が悪いなどの抽象的なものである場合は、その解決方法は1つとは限りません。課題が見つかれば、どうすれば解決できるかについての仮説を立て、具体的な実行ステップを計画します。改善する機能やサービスを設計し、サービスに反映します。 単純に言えばグロースハックの仕事は、サービス改善のPDCAをどんどん高速で回すと言えます。しかし、グロースハックの特徴としては、ユーザーが求めるサービスの開発の部分から広い範囲で携わっていることも挙げられます。そのため場合によっては改善だけでなく商品やサービス自体をゼロから作り直すことも視野に入れた思考が求められます。