私自身、15年のWeb人生(うち10年がマーケティング)の中で、現在の会社が4社目となっていますが、おかげさまで、すべての転職において、ステップアップを行えてきました。特に最後の転職は「マーケティングスキルを持った状態で、マーケターとしてステップアップをした」わけなのですが、転職活動をしていて「ああ、こういうことってままあるのだな」と思ったので、それについてお話させていただきます。
マーケターとしての私の転職歴
私の1回目の転職こそ「上司についていった(修行中だから)だけ」だったのですが、2回目の転職は「Webディレクターの次のステップであるWebプロデューサーを志してのものでした。Webプロデューサーは「Web全体の現場感を見ながら、お金と時間の管理進行をする」といういわゆる「プロジェクトマネージャー」の視点に立つことから、これは「今あるものに1を加えた転職」となったわけです。
そして、3回目の転職(これはもう転職と言うよりも企業合併に伴う異動でしたが)では、「プロモーション」を強く志向していました。「Webサイトのことは分かったから、この魅力を多くの人に伝えるために集客をやってみたい」と思ったんですね。ですから、この時も、その時の自分に1を足した転職を実現しています。
4回目となる今回の転職もそうです。「名実ともにより高い視座を持って統括する立場をやりたい」とか「Bto CからBto Bの世界に触れてみたい」などスキルセットに1を加えて転職しています。
結局、わたしは「何を」大事にしていたのか?
私が転職においてどの段階でも大事にしていたことがあって、それは「必ず片足(軸足)は自分の得意なことを残す」という事です。「マーケターの公募」というのは幅広く、同じ言葉である「マーケター」を使っていても求められるニーズとスキルは全く違います。
たとえば「Webプロモーションをやってほしい」という求人があったとして、ある企業では「SNSを活用したユーザーとのコミュニケーション」だったり、別の企業では「広告費を活用したWeb広告の運用」だったりと、同じような求人にみえても「求められているスキルセット」が全く異なるケースには枚挙にいとまがありません。
ハッキリ書いてしまうと、どの企業の求人においても「自分のスキルセットですべてを満たすことが出来る」という事は稀です。というか、そのような求人があるのであれば、わざわざ転職をする必要がないでしょう。
大事なのは「今自分が持っているスキルセットで補える部分が60~70%以上あって、そこにチャレンジの要素が入っている」くらいのほうが、自身の成長(マーケティングスキルの向上)にとっても、相手側の企業の安心感(少なくとも半分以上は経験のある領域があるというリスクヘッジ)から考えても「うまくいく可能性が高い」ことは間違いありません。
ひとつ勘違いしないで頂きたいのは、私は「営業からマーケターへの転職ができない」と言っているのではありません。ただ、たとえばあなたが営業として「飛び込み型の新規開拓」をなしてきたのであれば、Webプロモーションにおいても「新規開拓」をしたほうが気が楽でしょうし、「じっくりコミュニケーションをとる営業」だったのであれば「SNSを活用したユーザーとのコミュニケーション」のほうが「(自分が)得意な要素が残っている」という意味です。
マーケターへの転職において大切なこと
マーケターへの転職においては「転職先の職種や条件」だけを見るのではなく、「どんなスキルセット(素養)が求められているのか?」にフォーカスして向かい合ってみると良いでしょう。これは、実際に面接などでしっかり確認しないと出てこないポイントだったりもしますので、選考の際には遠慮せず、事前にしっかり確認されておくことをおススメしておきます。
「これからマーケターを目指すなら」
マーケターの仕事内容は非常に幅広く、業務経験がない場合は「マーケター」というものがどんな仕事なのか把握しづらいこともあるでしょう。
企業によっては、営業職がマーケティング分野まで対応していることも珍しくありません。未経験からマーケティング職に転職することは簡単ではありませんが、マーケターとして自身の強みをどのように活かしていくかを考えることが、目指す道へつながっているのではないでしょうか。
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