中間管理職を意味するミドルマネジメント。文字通りトップである経営層と現場のパイプラインとしての役割を担っています。会社という組織において非常に重要な役割を果たすミドルマネジメントですが、時代に応じた経営環境の変化により、既存ミドルマネジメントの活用や新規ミドルマネジメントの育成が難しくなっています。また、近年ではその仕事量や責任に応じた報酬を得られないとして、ミドルマネジメントへの出世をあえて目指さない社員も増えてきました。
この記事では、ミドルマネジメントが抱える課題に焦点をあて、どのような課題があるのか、その解決のためには何が必要なのかといったことについて詳しく解説しています。実際にミドルマネジメントとして活動している人はもちろんのこと、現場のリーダーなど人を束ねる立場にある人にもきっと参考になるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
ミドルマネジメントとは?
ミドルマネジメント・中間管理職といっても、社内でどのポジションの人にあたるのかはっきりとは分からない方も多いのではないでしょうか。ミドルマネジメントとは、一般的には部長や課長、マネージャーが該当します。ミドルマネジメントは、上司がいれば部下もいるといったまさに中間の存在。両サイドそれぞれから求められる役割があります。ミドルマネジメントの役割は大きく分けて「経営層の意志や戦略を現場に共有する」、「現場をまとめるリーダーや主任への指示」、「部下の育成」の3つが挙げられます。
経営層の意志を伝えるためには、経営者目線で企業理念や経営ビジョンを理解することが必須です。また、現場をまとめるリーダーの上司にあたるため、現場のトップといった立ち位置になります。経営層であるトップマネジメントの設定した経営方針や中長期目標に基づいて立案した実施計画がきちんと現場レベルで実施できているかをチェックするのも業務の1つです。ミドルマネジメントは、現場のひとりひとりの社員にまで細かく指示をすることはできません。そのため、現場を任せられるリーダーの育成もミドルマネジメントの重要な役割となります。