モノやサービスが溢れている現代。単純に商品の価格や性能だけでは差別化が図れなくなってきています。そこで近年注目されているのが「CX(顧客体験)」です。企業の商品の販売戦略に関わるマーケティングにおいても非常に重要な概念となっています。
この記事では、「CX(顧客体験)とはなにか」について、突き詰めて詳しく解説しています。CX(顧客体験)で取り組む上で重要な要素についても説明していますので、ぜひ参考にしてください。
CX(顧客体験)とは?
CX(顧客体験)とは、カスタマー・エクスペリエンス(Customer Experience)の略語です。CX(顧客体験)は、「顧客が体験する価値」のことを意味します。商品やサービスの物質的、金銭的な価値だけではなく、商品やサービスの購入前の販促から購入後のサポートに至るまで、自社の商品やサービスに関連する顧客体験のすべてが対象となります。
商品そのものだけでなく付加価値を提供できるように企業が工夫を凝らしているのは、CX(顧客体験)を意識しているからと言えます。 たとえばランチに行くとしてお店選びの決め手となるのは料金やおいしさだけではありませんよね。いくらおいしくても店員さんの態度が悪ければ「もう行くのはよそう」となる人が大半ではないでしょうか。居心地のよさや店員さんの気配りなども大きな判断基準となるはずです。
レストランで言えば料理そのものだけでなく、お店の雰囲気や清潔さなどもひっくるめて顧客は体験するわけです。「もう一度来たい」「またここで買いたい」と思ってもらうためには、顧客の期待以上の価値を提供する必要があります。その際に重要となるのが「CX(顧客体験)」です。