この記事は「広報がオウンドメディアを運営する際の基本!これからオウンドメディアを始めるならココを押さえよう!」の後編になります。
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オウンドメディアを運営する目的
なんとなく時代の流れにのってオウンドメディアを運営しようと思ってもいたずらに労力を消費してしまうだけです。ブログなりコラムサイトなりを作ろうとするなら、まずは目的を決めることから始めましょう。 たとえばメーカーなら詳しい製品情報は公式サイトであるコーポレートサイトに載っています。それにも関わらず別のサイトを作る大きな理由は「ファン作り」であると言えるでしょう。いくら品質のよいものであってもカタログスペックだけを見て、購買意欲をかきたてられることは多くありませんよね。家電を選ぶのにもレストランを選ぶのにも、多くの人が口コミサイトを利用しているのはなぜでしょうか。商品の在庫があるか、どんなメニューがあるかを調べるだけなら公式サイトでも十分なはず。企業のお客様となる消費者は、それ以上の情報を求めているのです。
また、公式サイトではどうしても社名以外の検索ワードではヒットしづらく検索経由で新しいユーザーの獲得につながりません。自社の話題だけでなく、業界全体のニュースなどを取り上げることで新たなユーザーを取り込みにつなげることができます。
オウンドメディアの運営の基本
オウンドメディアとしてコーポレートサイトとは別のサイトを立ち上げるなら、当然ながら同じような内容を発信しても意味がありません。 公式サイトが「企業が伝えたい内容」を中心とするのとは対照的に、オウンドメディアでは「読者が知りたい情報を発信する」ことに努めましょう。公式サイトのような内容を発信してしまうとどうしても読み手には「宣伝」のようなニュアンスで捉えられてしまいます。広報だからこそできるメディア運営を
広報とは、メディアの取材や工場の見学など、外部からの窓口になるのが役割の1つとしてあります。その際には質問に対して外部の人にも分かりやすく専門用語などを使わずに答える必要があります。会社をPRする立場にありながら、相手の意向もくみ取りながら外部に向けて発信するスペシャリストである広報は、まさにオウンドメディアの運営にうってつけの人材なのです。広報自身が記事やコラムを書く労力が割けないのならば、原稿はライターに委託してもよいでしょう。広報がテーマを提示し、ライターに構成と記事を提出してもらうというかたちにすれば、細かい修正やチェックをするだけで済みます。 読者が知りたい情報とはなにかを常に意識してオウンドメディアを運営していきましょう。
読者が知りたいのは製品やサービスの詳しい内容とは限りません。マーケティングの世界では「ドリルを買う人が欲しいのは穴である」という言葉があります。「あなたの会社の商品を買うことで何が実現できるのか」、これがオウンドメディアで発信すべきことの大前提となる考え方です。