• 2019/03/26
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「人事のプロとして絶対必要なスキル」を3つだけ選ぶとしたら?【前編】

  • マーキャリ 編集部
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人事の仕事は社員の給料や評価など、プライバシーに関わるデリケートな部分が多いです。その為、仕事の秘密性が高く、他の部署からは見ると人事マンが評価されるポイントが伝わりづらい特徴があります。
人事のプロとしてキャリアを積む上で、必要なスキルについて紹介します。

人事の仕事と組織における役割の違い

ビジネスには「ヒト・モノ・カネ・情報」が必要ですが、この中で人事はヒトに特化した業務を行います。
企業におけるヒトの管理は労務管理と人事管理に分かれますが、個人が担当する業務は組織形態や会社の規模によって大きく異なります。
ただし、若手の人事マンは労務管理をメインに行う事が多いかと思います。

大企業の人事

大企業の場合は人事に関する部署の中で仕事が細分化されています。
同じ人事部の中でも社員の採用や教育、評価に関する人事管理と、社会保険や給与計算等の各種手続きを行う労務管理が分かれているのです。
社員に働きかけて創造的に組織を活性化させる仕事と、絶対に間違えてはいけないルーチンワークに分けられるといえるでしょう。

中小企業の人事

これに対して中小企業の場合は社歴が長く、人当たりが良くて、社内で敵の少ない社員を人事にあてるケースが多いです。
社内の調整役兼法律関係の処理係が期待されているので、能力や資格、キャリアはあまり重要ではありません。その為、人事部長1人に事務の女性数名といった組織形態になっているケースが多いです。

中小企業の場合は経営者直下で会社組織の人事管理と労務管理の両面にわたってほぼ一人でカバーする事になります。
このような状況ですから、中小企業で若手社員が人事に配属される例は稀です。
前任者の退職を見据えて引継ぎが必要な場合でも、中途で人事経験者を雇い入れる事になるので、将来の人事要員として新入社員を雇う事はまずないでしょう。

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人事に求められるスキル



人事と一言で言っても組織によって仕事内容が相当に違う事は説明しましたが、企業規模に関わらずあらゆる局面において人事に必要なスキルは下記の通りです。

法律関係の知識

第一に重要なのは労務関係の制度や法律に関する深い知識です。
大企業の人事部員として担当範囲が狭い場合は、業務を通じて必然的にスペシャリストになっていきますが、キャリアアップの為には担当分野だけでなく、人事というフィールド全般において、スペシャリストであることが期待されます。

特に労働基準法や労働安全衛生法、社会保険、雇用保険等を熟知している事が求められます。
そこで、専門知識を蓄えて社会保険労務士の資格を取るとスキルの裏付けとなるのでおすすめです。
実際、資格を取れば手当がつく事がありますし、大企業では昇進の条件になっているケースもあります。



キャリアアップ転職をする上でも、大企業では人事部員募集の条件として、社会保険労務士の資格が必須のケースは珍しくありません。
ただし、社会保険労務士は獲得が難しい資格です。
2018年度の合格率は6.3%となっており、しかも受験者の多くは人事の実務者が多いです。

知名度が高くて広く受験可能な為、見かけ上の合格率が低くなっている資格とは異なり、本当に難しいので、かなり勉強をしないと合格する事は出来ません。
資格の獲得は人事マンの知識の裏付けとなりますが、詳しいだけでは意味がありません。
知識を生かして会社の経営に繋がる助言やアクションも求められます。
特に厚生労働省所管の雇用に関する各種補助金や助成金の申請などは、会社経営の面で大きな助けとなります。

例えば、雇用調整助成金という助成金があります。
雇用調整助成金は経営状態が悪化して、社員を休職させざるを得なくなった時に支払う休業手当の3分の2を補助してもらえる制度(社員一人当たりの上限8,250円)です。
助成金は条件を満たした状態で申請すれば、ほぼ確実に支給されます。必要となる局面では絶対に活用したい制度です。

他にも従業員を雇ったり、求人を募る際にも様々な助成金があります。

特定休職者雇用開発助成金
トライアル雇用助成金
地域雇用開発助成金
人材確保等支援助成金・・・等

こういった助成金は税金のように自動的に適用されないので、知らなければ活用することが出来ません。
法律関係の知識があれば、厚生労働省の助成金はもちろん、経済産業省の補助金を最大限活用して会社に貢献できるのです。

人事は営業のように目に見える数字で評価されません。
知識を活用して今まで活用できていなかった助成金や補助金を獲得することは、誰にも分かりやすく有能な担当者として認められる数少ないチャンスだと言えるでしょう。
そして、常に変化し続ける法律や人事分野の知識をアップデートするための自己学習能力や情報感度の高さもキャリアアップには必要です。

(続きのページは以下をクリックしてご覧ください)




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