• 2026/03/20
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はりこらむ 第142回「責任が重く孤独なリーダー~潜水艦の艦長~」

  • 萩原 張広  
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~潜水艦の艦長~

 ⇒第141回「自分を整える事が大切~量子力学から学ぶポジティブな周波数~」はこちらから


 就寝前の21時からNetflixで映画を見るのが習慣になっています。最近は潜水艦の戦争映画にハマっていました。潜水艦の艦長って究極のリーダーだと思います。艦長一人の判断で、一瞬にして乗組員百数十名が全員死ぬ可能性があります。戦艦や駆逐艦だと、艦に爆弾が当たっても、海に避難し、救助されて助かるケースもありますが、潜水艦に魚雷や爆雷が当たって船が爆発すると、まず間違いなく全員が助からないでしょう。

  戦艦に爆弾が当たって、艦上が火災になっているようなシーンは映画でよくありますが、潜水艦に魚雷が当たって爆発するシーンは外側からの描写はあっても、潜水艦内部の状況の映像は見たことがありません。当たり前ですが、実際にそのシーンに遭遇して生き残っている人がいないので、表現できないのだと思います。

  潜水艦の艦長は、狭い艦内でソナーや電子機器を頼りに敵の動きを想定して、心理的な駆け引きで戦闘を展開していきます。そしてほとんどの場合、一瞬で判断しなければなりません。映画を見る側としては、この緊張感がたまらないのですが、自分を映画に出ている艦長(リーダー)の立場として想像すると、その決断力や冷静さ、命がけの中での乗組員とのやりとりに、「とてもこんな事は出来ないな」と感服してしまいます。

  少年時代から潜水艦が出てくる戦争映画は好きでした。年配の方はご存知かもしれませんが、ロバート・ミッチャム主演の「眼下の敵」と言う映画があって、駆逐艦の艦長と潜水艦の艦長が相手をリスペクトしながらも、心理的な駆け引きをしながら戦って行く傑作ですね。

  また『潜水艦浮上せず』という映画も印象に残っていて、攻撃を受けて故障した潜水艦が海底に沈み、浮上できず、そこからは一人だけしか脱出できない状況になります。その一人に誰が選ばれるかというのがテーマの映画です。最終的には乗組員全員の合意の上で、艦長が一人の若者を選び、脱出して生き残ります(他の乗組員は全員死ぬことを受け入れます)。そのプロセスへの感情移入がやばくて、とても心が痛くなったのを覚えています。

  最近観た、ハリソン・フォード主演の『K-19』 という映画は、冷戦中、ニューヨーク近海にいたソ連の原子力潜水艦の原子炉が、故障してしまう話でした。艦内にいると故障した原子炉の影響で被ばくして乗組員は死んでしまう。でも原子炉を修理しないとニューヨークの傍で核爆発が起こり、アメリカとソ連の核戦争に繋がってしまう――という究極な状況の話でした。この状況の中で艦長は、核戦争を起こさないため、自国を守るために乗組員に説明して、原子炉の修理を行います。奇跡的に原子炉は修理され、核爆発は防がれます。

  この映画は、ソ連の原子力潜水艦K-19が1961年7月4日に北海・グリーンランド付近で起こした事故をもとに製作されたようです。映画はフィクションなので、実際の出来事とは異なる部分もあるようですが、リーダーとして、「チームの真の目的は何なのか」「どんな判断が多くの人を幸せにするのか」を見極め、それを実現するために感情に流されず、冷静に客観的に、しかもスピーディに決断していく姿が描かれています。

  人生やビジネスでも、そういったシーンに巡り合うことはあります。真のリーダーシップを発揮する瞬間を学ぶという意味で、潜水艦の艦長シリーズを描いた作品群はとても勉強になります。

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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