知的サービス業とは?顧客理解が満足につながる!
⇒第95回「不成長している時に停滞の、苦しんでいる時に成功の、要因がある」はこちらから
昨今、知的サービス業のあり方がAIの台頭によって問われていると感じますね。以前、会社の人事労務問題について同じ知的サービス業と言える社労士さんに相談した時、私たちの会社の事を理解いただく前に一般論としての労務問題に関する知識を長々と説明されてちょっと困った経験があります。私たちの会社の状況や私たちがどうしたいかを理解していただいた上で、どうあるべきかを一緒に考えて欲しいと期待していたからです。
個人的に過去の経験からサービスを提供する上で必要な考え方を挙げてみると
「どうせこうしたいんでしょ!」の様な思い込みの状態にならずに顧客理解しようとする。
ニーズをパターン化して対応することで生産性を上げることはできますが、本当にそのお客様がそのパターンのニーズなのかをちゃんと見極める姿勢が重要ですね。話を半分聞いてもう答えを出しちゃう人も結構いますね。
「私は間違っていません。」「マニュアル(教えられた)通りにやっています。」「私たちのやり方の順番があるので邪魔しないで」など、サービス提供側のオペレーションに拘るあまりお客様の気持ちや状態を見極められないで不満足を買ってしまうこともよくあります。
とはいえ、相手の気持ちを汲み取るセンスは習慣に出るのではとも思います。
人と待ち合わせして遅れる時にどんな伝え方でどのタイミングでするかを、私的にはその人のサービスセンスとして見てしまう事も多いです。
日常的な行動で相手の気持ちを考えた行動が習慣化されていない人が、よいサービスを提供できる確率は低くなると思うからです。
■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。