• 2023/06/16
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はりこらむ 第80回「アカウンタビリティ ~説明責任って言い訳ですか?~」

  • 萩原 張広  
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アカウンタビリティ ~説明責任って言い訳ですか?~


⇒第79回「どんな経営者になりたいか? ~社長になって得られるもの~」はこちらから


 最近、あらためてアカウンタビリティ(説明責任)の意味と重要性についてよく考えます。というかやっと分かってきた感じがします。遅すぎる感もありますが。

 ChatGPTに聞くと、以下の回答が返ってきました。“アカウンタビリティ(Accountability)は、責任や義務を果たすこと、または行動や意思決定に対して説明責任を負うことを指します。具体的には、自分の行動や結果に関して責任を持ち、その責任を他者や組織に対して説明し、必要に応じて責任を追求されることが含まれます。”

 20年以上前、会社を始めて間もない頃、ビジネスの拡大に対する知見がまだ足らなくて、それでも会社を成長させたく資金調達をしました。その頃にはよく、「ベンチャーは、有言不実行から始まって、後から有言実行にするしかないんだ!」と言っていました。

 仮説でビジネスプランを立てて、その可能性を真剣に話してお金と仲間を集めて事業をスタートする。でもほとんどの場合、結果はすぐに出ません(この部分が「不実行」という事ですね)。もちろん努力という行動はしているのですが、結果はすぐに出ないので不実行という事です。でも、「できる!」と言わない事には、人もお金も集まりませんから、とりあえずできると言ってしまう。ここが有言という意味です。

 「有言実行」というのはベンチャーにはありえないのではと思っていました。結果的に「有言不実行」になるわけですから、アカウンタビリティ(説明責任)とは、当初考えていた事に対して、結果がその通りに出なかった時の言い訳みたいな感じになっていましたね。もともと心の中で、「実際やってみなけりゃ分からないから、行くしかないでしょ!」と言った感覚があったのも事実です。

 情報は開示してオープンにしていましたが、計画通りにいかないと、当たり前ですが、出資者には怒られます(と言うか正しい説明を求められます)。そこでまた言い訳や実現が難しい対応策を話して、さらに苦しくなるみたいな事も当時はあったように思います。そんな経験をしていくうちに、「そもそも計画の段階でどれだけ緻密に考えていたのか?」「様々な仮説をたてて、それぞれの結果の場合にはこうしようという準備までしていたのか?」そこまでやって、初めて何らかの結果が出た時に説明責任を果たせるし、そこでの反省がちゃんとプラスに変わっていく事が理解できるようになりました。それが真の成長に繋がるのだと。

 また、説明すべき相手がいる事自体が、当初は正直負荷に感じる事もありましたが、説明する相手が存在する事が抑止力になり、判断に客観性をもたらす事も学びました。おそらく最初の頃はそこまで考えきれておらず、アバウトで過信し楽観思考の計画だったような気がします。まあそれでも当時応援してくれた人たちがいて今でも感謝しています。また、そんな経験の中で、いつも最悪のシナリオも考えるようになりました。そこを考えて準備しておけば、ほとんどの事は想定内になるので対応できる事も学びましたし、周りの方への期待値調整にもなる事が分かってきましたね。

 あらためてアカウンタビリティの重要性についてChatGPTに聞くと、以下の返答でした。
“アカウンタビリティは、個人や組織にとって重要な概念です。
責任の明確化: アカウンタビリティは、個人や組織にとって責任を明確にする役割を果たします。
信頼の構築: アカウンタビリティは信頼の基礎を築くために重要です。他者や利害関係者は、自分の行動や意思決定について説明責任を果たすことができる人や組織に対して信頼を持ちます。
透明性と監視: アカウンタビリティは、透明性と監視の実現にも寄与します。責任を果たすことや説明責任を果たすことが求められる場合、行動や意思決定はより透明になり、他者や組織内の監視機能によって評価されます。これにより、不正行為や権力の乱用などのリスクを減らし、組織の健全性を維持することができます。
学習と成長: アカウンタビリティは、個人や組織の学習と成長を促進します。自分の行動や結果に対して責任を持ち、それを評価し、必要な修正や改善を行うことで、持続的な発展と改善を実現することができます。”

 今読むとちゃんと理解できますが、その当時に読んでもちゃんと腹落ちした理解ができたかというと、当時の私にとっては難しかった気もします。でも、ここらへんの腹落ち感がちゃんとあると成長のスピードも変わっていくのだと思います。

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■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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