• 2022/07/22
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はりこらむ 第59回「重要度の高い事を後回しにしない ~『7つの習慣』第2領域の効果性~」

  • 萩原 張広  
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重要度の高い事を後回しにしない

~『7つの習慣』第2領域の効果性~


⇒第58回「お客様は何を買っているのか? ~顧客視点で想像するという事~」はこちらから


 現在私が、顧問先や社内メンバーに向けた研修で使っている『7つの習慣』という書籍の中に、第3の習慣「優先事項を優先する」という章があります。この中で、緊急度は高くないが重要度が高い領域を第2領域と呼んでいます。皆さんにもあると思いますが、この問題を解決したらいろんな事が良くなる気がするんだけど、緊急ではないので、手付かずに終わっているみたいな事柄ですね。

 私個人の人生で言うと、健康面での事が多かったです。一つ目は禁煙。昭和の生まれですので、タバコは大人になると吸うものだと思っていて、20代には普通に喫煙していました。朝起きた時とかは吸いたいと思わなかったので、そんなに好きではなかったと思います。ただ食後とか、特に飲んだ時は吸いたくなって、一晩飲むとラークマイルド二箱くらい吸っていて、次の日の朝は絶不調に調子が悪かったですね。また当時タバコのせいか、あまり胃腸の調子もよくなく、2回ほど十二指腸潰瘍で入院した事があります。

 30代後半になって、世の中的に、たばこを吸っているのが悪みたいな感じになり、吸える場所も限られるようになりました。惰性で吸っていたし、シンプルな生き方が好きなので思い切って禁煙しました。飲んだ時は最初つらかったですが、思いのほか禁煙は順調に行き、そのまま全く吸わなくなりました。

 タバコを辞めてみると、体調はすこぶるよくなり、お酒も12時くらいまでに飲み終われば、翌日に二日酔いになる事もなく、胃腸の調子もよくなりました。一瞬体重が増えたくらいでしょうか。感覚的ですが、二日酔いや胃の調子が悪いなどの様々な体調の悪さがなくなって、昼間のパフォーマンスは30%くらい上がった気がします。もっと早く禁煙していれば、いろいろな結果も変わったのかと思いましたが、これもタバコが好きな人の場合は、禁煙がストレスになって逆にパフォーマンスが下がるとかあるので一概には言えません。

 そして今度は40歳半ばから腰痛に悩まされるようになり、朝とか起き上がれず会社にいけないような事もありました。痛みを改善しようと病院に行き、鍼や整体など様々な治療を試みましたが改善せず5年ほど腰痛難民状態が続きました。その間パフォーマンスを100%発揮できない事もあったと思います。最終的に医者から手術の治療の選択肢を提示され、60%は治るけど、30%は治らない可能性もあり、10%くらいは悪化する事もありえると言われて躊躇していました。結果、このままでは何も改善しないと思いリスクをとって50代前半の時に手術に踏み切り、今は背中に6本のボルトが入ったままです。

 退院後、痛みは緩和されましたが完璧ではなく、その後体幹の筋肉をつけるトレーニングをして、現状はとても調子のよい状態になっており、好きなフットサルも続けられています。これも今となっては、早い決断をしていればその後の腰痛難民で失った時間はなかったのかなと思いますね。

 ある事を解決すると、その後のパフォーマンスが著しく向上する事って、間違いなく重要度が高いのですが、日常からの変化やリスクを恐れてなかなか本気で取り組めず、そのままにしてしまいがちです。でもそのマイナスな状態が続く事を考えると思い切ってその重要な問題に本気で取り組むことは大切だと思います。

 仕事で言うと、緊急ではないが重要な第2領域にあたるのは、特定の人との関係性の改善や特定知見の習得になるのかと思います。お客様や上司やメンバーなど、お互いの信頼関係や本音が解らない状態で仕事が進んでいる為に、いろいろな事がスムーズに進まない。解決策もうまく見いだせず、問題が放置されてしまい、お互いに疑心暗鬼な状態になっている。そういった時に一度ちゃんと当人と向き合って、本質的なコミュニケーションをとる事でいろいろな誤解が解けて、スムーズに仕事が進む事ってよくあります。終わってしまえば、早くそういったコミュニケーションの場をとればよかった、そうすればそれまでの無駄な時間は必要なかったと言う事ですね。

 もう一つ、何か自分が苦手でやりたくないと思っている特定の知見の習得もそうですね。業務的な知見で言うと、直接的に自分のミッションと関係ないと思われる(本当はあるのですが)、セキュリティや新しいシステムの対応、必要な法律知識の習得やビジネスにおける最新トレンドや用語の理解などですね。その会社でその仕事をする以上、必要な事は頭で解っているのだけど、今までのやり方へのこだわりやめんどくささ、なんで自分がこんな事覚えなきゃいけないんだみたいな被害者意識などが邪魔してなかなか本気で取り組めません。でも結局必要な事であれば、いつかはちゃんと取り組んで知見を吸収しなければならない訳で、ならばさっさと意志をもって取り組み身に付けてしまえば、その後のパフォーマンスは上がるし、仕事もスムーズに進むようになります。

 自らを環境に適応させるべく、自らに働きかけて動ける人とそうでない人でその後のパフォーマンスに圧倒的な差が出る事になりますね。

 プライベートにおいても大事な人とちゃんと向き合って話す事は重要な事なんだけど、ずっと逃げていたりする事もあるかと思います。過去は変えられないので、この先の未来をよくする為に、重要な問題から逃げずに向き合っていきたいですね。

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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