• 2021/11/20
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はりこらむ 第38回「一人の時間を楽しむこと! ~第2思春期、夢と妄想を広げて~」

  • 萩原 張広  
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一人の時間を楽しむこと!

~第2思春期、夢と妄想を広げて~


⇒第37回「事業サイクル(PLC)における変革 ~変わらないものなどない。変革のピンチを機会に変える事~」はこちらから


 最近コロナ対策でリモートワークが中心ですし、街へ出る機会も減ったので一人で過ごす時間が増えています。経営者としては重要な事を考える時間がたくさんとれて、よい事かなと思っています。

 一つの事を決めたり、大切な指針となる文章を考えたりする時、まずは自分と向き合って、いつもの家の近くのタリーズで、ノートに書き出して自分なりの回答を一度作ってみます。そして家に帰りPCに向かって纏めます。でもそれで完成ではなくて、その後の時間を、あえてとるようにしています。

 その件に関して関連役員とリモートで意見交換してみたり、ウオーキング中や近くの温泉へ行って考えたり。そうして2~3日たつと、また違う意味で新しい気づきや学びが増えている自分がいます。そのちょっと新しくなった自分が3日前に自分で作った文章を見ると、また違ったものに見えてきます。そして修正を加えて、そんな事を繰り返していくうちに、だんだん本質に近づいていく気がする事も多いですね。

 最後に行きつくところは意外とシンプルな答えの場合も多いです。そういった、自己との対話と客観性との繰り返しが最近あらためて重要なのだと思います。自分の内面性の世界と外の世界を行ったり来たりですね。

 振り返ると10代の頃、思春期の頃ってお金はないけど時間はたくさんあって、あまり友達も多くなかったので、いつも一人で何か妄想したりしていました。読書は好きだったので、本で得た知識からいろんな夢を見たり、未来を創造していましたね。思春期なのでもちろんまだ知らぬ性の事とかも。そういった想像と自己対話が結果的に自分を作っていったような気がします。

 20歳を超えて営業として働くようになると、いつも誰かと接していて、ゆっくりと自己対話する時間が少なくなりました。そのままマネージャーになって、メンバーが出来て、そして社長になってあっと言う間に30年以上たちました。常に他社の目や、周りへの影響を意識して生きてきた気がします。

 もちろんそれは重要な事でもありますが、外の世界との調整に時間をとっていると、どうしても対応的になる事が多く、本当の自分のモノサシと照らし合わせた時にどうすべきかが抜けてしまう事も多かった気がします。後で考えると、どうしてそんな判断をしたのだろうと悔いが残ることがあったのも事実です。40歳過ぎた頃からは、時間をとって自分と向き合う事を意識的にするようになりましたが。

 大人になって長い年月が流れ、コロナの影響もありますし、たくさんの社員や仲間がいて、任せる事が出来る様になって、今、自分と向き合う時間がまたたくさん取れるようになって幸せだなと思います。

 最近よい意味でこれからの人生や未来におけるいろんな事を夢見たり妄想してしまいますね。今やっている事業の未来はもちろんですが、年齢的にもう自分が生きている間という時間感覚を超えて、もっと先の地球の事とか宇宙の事とかにも思いをはせます。そしてここ2年で出来た孫が大人になった時の事とか。

 最近思うのですが、子供から大人になる時が最初の思春期ですが、大人からさらに年を取っていく時も思春期なのではと。子供が未知の大人の世界に変化していく時、大人が年をさらに重ね、別次元の域に入っていく時。未知の領域へ向かう不安定さへの葛藤と、一方では、期待とワクワク感があるような気がします。

 今の状況をどう捉えられるかで、人の幸せは決まると思うので、第2思春期をこのまま楽しんで行きたいですね!


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■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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