• 2021/09/10
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はりこらむ 第30回「コロナ禍のオリンピックを考える ~細切れワークが普及する~」

  • 萩原 張広  
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コロナ禍のオリンピックを考える

~細切れワークが普及する~


⇒第29回「相乗効果を発揮する時 ~新規事業開発における、主体性を持った人材たち~」はこちらから


 コロナ禍やオリンピック&パラリンピックの開催延期、去年から通常の年では考えられない、ビジネスにも大きな影響を与える事がたくさん起きていますね。経営者として自社の課題を解決して、日々の仕事を大切にやっていく事も重要ですが、変化する環境をどう捉えるかという事もこういう時は、試されるんだと思います。

ちなみにオリンピックに対する民間の意識調査によると

オリンピックを楽しみにしている  30%

オリンピックが不安        50% 

オリンピックを見るか? 見る    70%

どこで見るか?    家     70%

最も見たいのは?
1位開会式 2位マラソン 3位閉会式

オリンピック中に出社勤務するか?
普通に出社 40% 在宅勤務37% 有給消化7%
サテライト4% フレックスや時差出勤 14%

 なんとなく堂々と「オリンピックを楽しみにしている」と言えない雰囲気がありますね。不安に思っている人も多いですが、やはりみんなオリンピックは見る!みたいな感じですね。確かに今日本でオリンピックが行われる事を、楽しみにしていると答えると、ちゃんと考えてないダメな奴みたいな同調圧力がかかるし、マスコミもその体で報道しているので、見ると答えている70%の方が、本当の民意なのではと個人的には思います。

 コロナの影響もありさらにテレワークが推奨されているので、家で仕事しながらテレビでオリンピック観戦というのが定番のパターンになるのでしょうか。
経営者なので、その時の労働時間管理ってどうなるんだろうと思います。
細切れワーク的な働き方やながら在宅労働みたいなのが普通になるのではと。

仕事→オリンピック→仕事しながら観戦→仕事

 みたいな感じですね。必ずしも勤務時間内に仕事するんじゃなくて、昼間は観戦して、夜に仕事みたいな感じもあるでしょう。また、テレワークとは言え、その人にとって大切で見たい試合のある時間に、オンライン会議を設定すると、気の利かない奴だなと言う感じになりますね。お客様がなんの種目に関心があるのかとかは、営業系の人だったら事前に把握する必要がありそうです。

 私の会社では、パソコンのタイピング量や使ったソフト、ファイル名などを遠隔で監視できるクラウドサービスを利用していますが、こういったシステムは細切れワークが増える事によって需要が伸びそうな気がします。

 うちの会社は求人や研修系のビジネスもやっていますが、家でこもっていた、失業中の人や今の仕事に不安を抱えている人達が、オリンピックで頑張る人たちによい意味で刺激を受けて、自己啓発や転職などに積極的に動き出すとかあるかも知れません。オンラインで学習できる研修サービスもチャンスがありそうです。おうち観戦マーケットは間違いなく伸びるので、家飲み、宅配系はさらに広がりそうな感じですね。

 一方現状のまま感染者数が増えて、オリンピックを迎えると医療体制がもたないリスクもあります。政府は、オリンピックのタイミングで、感染者数が沈静化していれば、終わったあとに多少増えるのはしょうがない。その頃には、ワクチン接種も一般にも広がっている想定という考えでしょうか。まずはオリンピックが開催できるような環境(世論も含めて)を作る為に、今回の緊急事態宣言なのでしょうけど、飲食系の人は大変ですね。

 オリンピックが開催される事が100%確定している訳ではありませんが、いろいろな状況を想定して可能な限りの選択肢を作っておく事が重要ですね。


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■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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