• 2021/07/20
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はりこらむ 第25回「骨太人材に会いたい ~問題の本質に辿り着き、真摯に対応できる力~」

  • 萩原 張広  
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骨太人材に会いたい

~問題の本質に辿り着き、真摯に対応できる力~


⇒第24回「よい失敗と悪い失敗 ~被害と学びのバランスについて~」はこちらから


 以前にも書きましたが、友人の社長には成功している人もたくさんいて、みんなのタイプをいろいろと分析してみた事があります。

 学歴的に見ると、早慶上智国公立の高学歴か、中卒高校中退成り上がり系か両極ですね。一流大学卒の人でも、高校時代に学校一回やめてアメリカの高校いってから、日本の大学に入りなおしているとか。ちょっと変わったプロセスの人が多い気がします。スクスク系というよりは、若い時に一般的な人とはちょっと違う選択をして人生を歩んだ経験があると言う感じでしょうか。

 以前私の会社で新卒採用する時に「オフコース採用」みたいな言い方をしていた事があります。オフコースは「もちろん」ではなく、「道を外れる」ですね。小田和正さんがやっていたバンド名と同じ意味です。

 地頭はよいのだけど、何らかの理由で一度一般的な人生のプロセスから離脱した経験のある人材みたいなコンセプトですね。そういった経験によって、自分を客観的に見たり、世の中で一般的に言われている考え方や建前みたいなものの裏側にある、本質的なものの見方に気づいた経験をしてきた可能性があるという事ですね。そして無難にかわす変なテクニックが、大人になって身に着く前の若い時に、そういう経験している事が重要な気がします。

 うちも新卒採用やっていて、すべてうまくいっている訳ではなく、早めに離職しちゃう人もいます。会社には様々なプロセスで活躍している人材がいますが、幹部になっている人材には、新卒やうちのアルバイト上がりみたいな感じで、うちの会社で最初のビジネススタンスを学んだ人材も多いですね。うちに来るまでのプロセスは、このオフコース組が多い気がします。自分がそういうタイプなので、そういう人材を気にしている、もしくは機会を与えているという事だと思います。

 若い人と出会う時に、「骨太人材」に会いたいなと思います。命を懸けるような恋愛をして失恋した経験があるとか、親友と殴り合いの喧嘩をして仲直りした経験があるとか(決して暴力を肯定している訳ではありません)、引き籠もりみたいな状況から戦い脱して来たとか、苦しい経験に真摯に立ち向かって、傷つき、そして自己嫌悪になったり、他者に感謝したり、そういったプロセスがないと学べない事ってあると思うからです。

 でも出会うのはなかなか難しいと感じますね。これは若い人たちの責任と言うよりは、今の世の中の風潮の、なんでもハラスメントになっちゃう感じとか、そもそも大人が子供達に、ちゃんとまっすぐ真摯に向き会う事が少なく、建前とか世間体でしか接してない事が多い結果でしょうか。

 個人的にも、小学校の時に本気で怒ってくれて指導してくれた先生とか(当時は普通に体罰とかありましたし)、本気で相手の事を思って喧嘩になった友人とか、ちょっと昭和的ですけど、そうしたちょっと心痛い思い出が自分を形作ってきたと思います。

 私が骨太人材に求める力って、「本質的な問題にたどり着ける力と、真摯さ」かなと思います。何か問題が発生した時に重要なのは、その問題の中にある本質的な部分を見極める事だと思います。これは大きく2つの能力になるかなと思っています。

 一つは問題を整理する力ですね。問題をややこしくしているのは、その問題にかかわる要素が多いからです、これを一つ一つ解き明かせていくのには、かなりの地道な努力と胆力が入ります。途中で、考える事を投げ出したくなるケースも多いと思います。

 そしてもう一つはそこで整理された問題の中から、本当の課題を見極める力です。これには高い客観性や、世の中の一時のトレンドや一般論に左右されない、もっと人間の本質的な欲求を理解する事が必要だと思います。その人が過去どんな問題に立ち向かった事があるのか、本当に厳しい状況で人々はどんな判断と行動をとるのかを実際に見た経験を持っているかが重要になると思います。

そして問題が明らかになった後は、真摯さが必要です。本質と苦手な相手に逃げず最適な解決方法を導き出す事ですね。ここは、過去に上手に出来なかった失敗経験でもよいと思います。自己課題認識になっていれば学びになっているはずですから。そもそも、そんな事って大人になっても、じょうずに出来ている人あまりいませんし。

こういった骨太人材が、未来のリーダーになっていくのだと思います。今後も骨太人材の発掘と育成に力を入れて行きたいと考えています。

■萩原 張広 Profile
株式会社エムエム総研代表取締役CEO。株式会社リクルートにて法人営業、営業マネージャーとして7年のキャリアを経て、株式会社エムエム総研を設立。法人営業のコンサルティングサービスを大手IT企業やベンチャー企業に向けて多数提供。1998年、ニューヨークでの視察経験から日本でのBtoBマーケティングの必要性と可能性を感じ、業態をBtoBマーケティングエージェンシーとする。以降、数百件のマーケティングプロジェクトに関わる。

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