この記事を読むと分かること
・テレアポの経験をどう職務経歴書に盛り込むか
・テレアポ経験がアピールできる職務経歴書の書き方
・テレアポ経験を活かせるインサイドセールスについて
テレアポの経験は営業関連職への転職へ有利
テレアポを経験した人が、別の会社テレアポの仕事に就く、もしくはテレアポ経験を活かして営業職を目指す。これはとても自然な流れです。テレアポは1日に何百件と電話をかけるような根気が求められることが多い大変な仕事です。テレアポの経験は別会社でのテレアポ職だけでなく新規開拓営業を目指す際にも大きなアピールポイントにできるものです。テレアポできちんと成果が出せていたのなら、ビジネスパーソンとして自信を持ってよいでしょう。
テレアポの経験を職務経歴書にどう盛り込むか
職務経歴書はこれまでの社会経験を相手に伝えるためのものです。転職においては志望動機や自己PRが必要になりますが、職務経歴書は自己PRに近いものだと言えます。
少し混同されやすいので、志望動機と自己PRの違いを簡単に確認しておきましょう。志望動機を聞かれる「弊社を志望した理由はなんですか?」と、自己PRを求められる「あなたが弊社に貢献できることはなんですか?」と2つの質問に対して同じ回答というのはおかしいですよね。志望動機と自己PRは必ず分けて考えるようにしてください。面接時の状況によっては志望動機と自己PRをまとめて述べる場合もあるでしょうが志望動機と自己PRは分けて考えておくことが重要です。
自己PRが「会社に貢献できる根拠」を述べるものであるのに対し、志望動機は会社への志望の本気度や熱意を伝えるものです。つまり職務経歴書では、「このような経験があるので、貴社に貢献できます」とアピールするためのもの。これを頭に入れた上で、テレアポの経験をどのように職務経歴書を書けばよいか解説していきます。
電話をかける側であったことを明確にする
電話応対業務と書けば、お客様窓口のようなコールセンターを思い浮かべる方が多くなります。テレアポであれば、アポイントを取得するために自分から電話をかけたはず。業務内容としては電話をかける側であったことが分かるように「アウトバウンド業務」「架電業務」などと記載するとよいです。 相手が職務経歴書を読んで、自分がどんな仕事をしていたのかが分かるように書くのは、まず注意しなければならない点です。
業務内容を詳しく書く
テレアポという営業手法は、企業を相手にするBtoB企業、一般消費者を相手にするBtoC企業のどちらでも行われているものです。そのためひとくちに「テレアポ」と言っても相手がイメージするものと自分がイメージする業務内容にはズレが起きやすいです。職務経歴書には、業界や業種、商材が商品なのかサービスなのか、誰に対して架電をしていたのか(顧客層)が分かるように記載しましょう。
また、会社によってテレアポの担当する業務の幅が異なることがあるので、たとえば電話を受けることもしていた、アポ取得後は営業担当に引き継ぎまで行っていたなどできるだけ詳しく担当業務を書くことが重要です。
そして、特に注意して行っていただきたいのは「数値をのせること」です。テレアポの仕事は会社によっては電話をかける数や取得するアポの数にノルマがあることも珍しくありません。多くの場合テレアポは営業のように数字で評価されますので、自分が1日にどれくらいの成果をあげていたのかを職務経歴書に盛り込まない手はありません。
具体的には、1日の架電目標が何件で、自分はどれくらい電話をかけていたか、アポの目標が何件で自分は平均してどれくらいだったということを記載するようにしてください。
自分が行った工夫を書く
テレアポは、ほとんどの場合断られてしまうという性質から、どうしても「数で勝負」になりがちです。もちろん数多く電話をかけることはとても重要なのですが、どうしてもアポが取れない日はあるものです。アポが取れないときにどのような工夫をしたり、どのようなマインドで臨んだのかはぜひアピールしたいところです。
アポが取れるようにするための工夫はもちろん、取れないときにどうしたかもいっしょに記載するようにしましょう。なぜなら、テレアポは成功率が高い営業方法ではないからで、アポが取れないときほどどのような気持ちで働くかが重要になるからです。
テレアポの経験が最大限に活かせるインサイドセールへの転職
テレアポの経験は、テレアポだけでなく営業職全般に活かせるものです。数ある営業職の中でも、テレアポの経験を最大限に活かしたいと考えるなら、インサイドセールスへの転職を検討してみてください。
インサイドセールスは内勤営業と訳されることが多い職種で、外回りの営業職が「フィールドセールス」または「アウトサイドセールス」と呼ばれているのに対して、こう呼ばれています。従来の対面型の営業ではなく、電話やメール、Web会議システムなどを使い顧客と直接対面する以外の方法で営業活動を行うのが特徴です。対面ではなく、電話やWeb上で完結する営業なので、テレアポの経験や培ったスキルは最大限に活かせるでしょう。
インサイドセールスは近年アメリカで広まり、それが日本でも取り入れられました。アメリカではインサイドセールスが契約手続きまで行うことが多いですが、日本では訪問営業の担当に契約の取れやすいアポイントを渡すといったパス出しを行う役割を担うことが多いですが、営業活動全般を担うインサイドセールスも増えてきています。
テレアポとインサイドセールスの大きな違いはその目的にあります。テレアポは、文字通りアポイントを取ることが目的で、多くの場合は「いくつのアポをとったか」で評価されます。それに対しインサイドセールスは「成約につながりやすい案件をいくつ訪問担当にパスしたか」「いくつの案件が成約につながったか」が主な評価基準です。テレアポに比べ、数ではなく「質」が求められるのがインサイドセールスです。
日本ではアポのパス出しという役割であることが多いことは事実ですが、かといってアメリカタイプの、営業活動をオフィスで完結させるインサイドセールスがないわけではありません。営業の移動時間がかからない、場所を問わず行えるインサイドセールスはこれから注目されることは間違いないでしょう。テレアポの経験を活かして、新たな仕事に就きたい、もっと営業活動に携わりたいというのならインサイドセールスへの転職を検討してみることをおすすめします。
インサイドセールを目指す際の職務経歴書
インサイドセールスは、アポの取得をゴールとするテレアポに比べるとより営業に近い職種です。職務経歴書に盛り込むべき内容は基本的にはインサイドセールスに特化する必要はありません。しかし、インサイドセールスは営業職の1つなので、アポの取得の先を考えて行動というのがアピールポイントとなるでしょう。
たとえば、詳しい内容を聞かれた場合でも対応できるように商品やサービスに関する社内勉強会に参加させてもらっていた、商品の説明を事前にきちんと電話で行ったことで、営業担当から契約がスムーズに行えたとお礼を言われたエピソードがあれば、大きくアピールできます。インサイドセールスを目指す場合には、アポを取るだけではなく営業がスムーズに商談できるようにどのような工夫や気づかいをしたかを積極的に盛り込むとよいでしょう。
インサイドセールスに限らず転職を考えるときは、転職エージェントを利用するのがおすすめです。営業の求人は豊富にありますが、転職エージェントにはグレードの高い未公開求人も多いですし、何よりキャリアアドバイザーに相談しながら自分に合った企業を紹介してくれるというメリットがあります。
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