前回はこちらから→『グロースハッカー佚』(第6話)はこちら
テレアポ
では、早速掛けてみます
宜しく
電話
受付「はい、株式会社山沢一モです」
MMSインパクトの八月一日(ほずみ)と申します。マーケティング部門のご責任者様をお願いします
受付「営業ですか?」
はい、以前弊社サイトから資料をダウンロード頂いたお礼とそちらに関するサービスのご案内でお掛けしておるのですが、担当者様は今いらっしゃいますか?
受付「お約束はありますか?」
いいえ、先週、弊社の別の者がお電話した際に、本日13時から14時ならいるのでその時間帯に掛けるようにと受付の方からお伺いし再度お掛けしております
受付「少々お待ちください」
お願いします
担当者「お電話代りました。菊池です」
MMSインパクトの八月一日(ほずみ)と申します
担当者「お世話になっております」
お世話になっております。菊池様がマーケティングのご担当者様でしょうか?
担当者「そうです。資料ダウンロードって何の件でしたっけ?」
Web戦略サービス「ウェスト」の資料を御社ドメインのアドレスからダウンロード頂きまして
担当者「あー、はいはい、おそらく、以前に私の部下が情報収集でダウンロードしたものですね」
ありがとうございます。今何か新たな取組みをご検討なされている感じでしょうか?
担当者「まぁそうですね、最近よくWeb広告で上手くいってる話とか他社から耳にして、うちもそろそろ取り組んだ方が良いのかなと思って」
そうだったのですね。HP拝見させて頂いたのですが、凄く見やすくて回遊性も高そうだなと思ったのですが、こちらは自社で製作を?
担当者「いやいや、外部に頼んでますけど、そもそもアクセスが全然なくてHPを出してる意味を余り感じなくて」
SEO対策などはやられていらっしゃいますか?
担当者「その辺うちの会社は疎くて、具体的に何から始めたら良いかも分からなくて。でも取り合えずWeb広告はやらないといけないかなと」
Web戦略は目的に紐づきます。何を始めるかというのも会社がどの方向へ進みたいかで決まります。目的次第ではWeb戦略を必要とはしないかもしれません
担当者「そうなんですか?! それでいうと目的は自社開発した生産管理システムをもっと広く認知させたいってところに尽きますかね」
となりますと、ターゲットは製造系、工場ですね。一概にHPのアクセスを増やしたからと言って売り上げに直結するとは限りません。先ずキーマンと想定される人物を定める必要があります。例えば生産管理部の責任者であれば、1日の平均的なスケジュール、資格受験者の年代別内訳など。そこから的確な戦略を練っていきます
担当者「なるほど、、、」
課題を既に感じている人に響かせるのか、まだ課題に気づいていない人に課題から気づかせるのか、それらも先に決めていく必要があります。ですので、単純にWeb広告を出しても上手くはいきません
担当者「そっか、、、なんか他の業者から、うちはWeb戦略をしてないからダメだと。だから先ずはWeb広告を出しましょうって言われて検討してたんですけど」
Web広告は特に戦略を練らないと成果に結びつけることは難しいです。他社がもし御社の状況や目的、ターゲットの調査や理解をした上で提案をしていたのでしたら、もしかしたらWeb広告が正解なのかもしれません。きっと成果は現れるでしょう
担当者「そうなのか、、、」
八月一日さん、よくアポ取れたね!事前に資料ダウンロードあったとは言え、まさかエスカレーションまで持っていけるとは思わなかった。そもそも受付突破で躓くかなと思ってたし
ありがとうございます
でも、録音聞いたけど、ちょっとうちのサービス訴求が少なかったかな。やっぱ、さっき渡した資料だけだとサービス概要理解するの難しかった?
いいえ、このお客様はWeb戦略の理解がそもそも足りていなかったので、魅力ではなく信頼で獲得をすることにしました
え、信頼...? まだこのサービスは新しいから実績がないけど?」
例え実績があっても、必ずしも信頼は得られません。人は人を信頼するものです
次回『グロースハッカー佚』お楽しみに!
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