株式会社Crewtoは、日本初となる、採用とアウトソーシング双方の視点でチームと企業をマッチングするサービス「Crewto(クルート)」のβ版の提供を開始を発表しました。(参考:チームで仕事・転職、チームを採用、チームキャリアという新しい働き方 日本初のチーム採用マッチングサービス「Crewto」β版の提供開始)
出典:https://crewto.jp/
また、今回の株式会社Crewtoの取り組みは、とても興味深いものですので、開始に至った背景や「チームキャリア」の概念やサービスのバリューについてプレスリリースより引用いたします。
■コロナ禍でますます企業と従業員の関係が希薄になっている
働き方改革や人生100年時代と言われながらも企業における改革の浸透速度は芳しくありませんでした。しかし、新型コロナウィルスの拡大による緊急事態宣言の発令を皮切りに、リモートワーク、ジョブ型組織、副業促進など、働き方を取り巻く環境が激変しています。そんな中、多くの企業でテレワークが浸透しましたが、企業と従業員との関係が希薄になるという課題も出てきています。
従業員にとってはこれまでのように、1つの企業で働くことで得られる安定・安心感が年々下がってきています。人生100年時代と老後も働くことが前提となる中で、様々な不安要素と労働者としての意思意欲の多様化も起きており、中高年キャリアに自信が持てない現実があります。
職業人を取り巻く環境が大きく変化する中、当社で実施した「仕事仲間」に対する意識調査を行ったところ、いまの仕事仲間以外の仲間をみつけたい(47.4%)、仕事仲間(ビジネスパートナー)がほしい(52.6%)、今の職場以外で一緒に働きたい人をみつけたい(55%)と、所属している組織の他に仕事仲間を探しており、かつ実利のある繋がりを求めていることが伺えます。また、多くの企業で副業の解禁が続く中、企業は人材確保を行う上で様々な変化に対応しなければならなくなっています。
(中略)
■企業は多面的な人材活用ができないと生き残れない
経験やスキルを生かして個人で活動する、フリーランスや個人事業主、副業やジョブシェアも増加しています。昨今は恒常的な人材不足もあり、業務委託などいわゆる「外部人材」を活用する企業が増えました。しかし、その一方で外部人材の活用が定着しない企業が一定数存在するのも現実です。
その背景として、
・社内に外部人材を活用する文化がない
・外部人材のマネジメント方法がわからない
・納品物のクオリティコントロールが困難
・スケジュールに対してルーズ
・過去うまく行かなかった事で再チャレンジが難しい
・予算確保が難しい
など、外部人材活用を定着させるために解消するべき多くの課題があります。
■働く人と企業の可能性を広げる「チームキャリア」という概念
キャリアという概念は、これまで個人にフォーカスされており、コンビやチームという軸での評価基準を持ち合わせていませんでした。
しかし、実社会において、お互いを補完し合うことで成果を出しているようなコンビや、チームが存在しているのは事実です。個人が持つ過去の実績がチームワークによってもたらされていることは少なくありません。
組織とフリーランスという二極化ではなく、「チーム」という選択肢により一緒に仕事をしてきたパートナーや慣れ親しんだメンバーと一緒に仕事ができれば、個人単体で業務に取り組んだり雇用されるよりも、能力を発揮しやすい形でジョインすることができると考えています。
一つの企業で働くことがリスクになりかねない時代の中、Crewtoは、働く人と企業の可能性を広げる新たな価値を創出します。
<Crewtoが企業に提供する価値>
人材流動の激化、働き方改革という時代の要望とともに人材マネジメントが難しくなる中、プロフェッショナルのチームとシナジーを生み出していくことは組織運営の一つの答えになると考えます。 Crewtoは企業に対して以下の価値を提供することが可能です。
①採用効率の向上
②高いパフォーマンス
③定着率の向上
④スマートな組織運営を実現
一つの企業で働くことをリスクととらえ、副業を推進するとともに、チームでの採用を行うユニークなサービスですが、求職者のメリットとしては、業務が細分化することで自分の専門性を発揮しやすいことが言えるかと思います。また本業ではできない案件を副業で行うことで、スキルや経験を積むことが可能となります。今後も副業のサービスは増えていくことが予想されますが、チームで働くというオンラインゲーム的なコンセプトは、非常に興味深いものです。マッチする案件があれば、チャレンジするのも良いのではないでしょうか。