本記事について、マーキャリMEDIAのYoutubeチャンネルでも取り上げています。
2020年7月31日、株式会社日立ソリューションズは、新常態(ニューノーマル)における働き方の実現に向けて、ワークスタイル変革ソリューションを刷新しました。
コンセプトを「一人ひとりがイキイキと働き、時代の変化に対応できる企業の実現」に改め、
「自由な働き方」「究極の自動化」「働きがい」の3つの価値を掲げています。
その第一弾として、PCやタブレット、スマートフォン上にお洒落な仮想オフィスを表示し、テレワーク中の打ち合わせや雑談の円滑なコミュニケーションを実現する仮想オフィス「Walkabout Workplace(ウォークアバウト ワークプレイス)」を、8月3日に販売開始します。
出典:https://www.hitachi-solutions.co.jp/wsi/sp/walkabout.html
企業の仮想オフィス導入メリットとしては、次の3つの効果があげられています。
・従業員のエンゲージメントの向上(人事向け)
・テレワークの孤独感を払拭し、オフィスにいるような一体感を得られる(従業員向け)
・物理的なオフィスのフロア削減。縮小によるコストカット(経営層向け)
中でも従業員は、オフィスがPC上で再現されることで、従来と同じようなコミュニケーションを実現できるようになります。次のようなイメージです。
ユースケース(状況把握)
・アイコンにステータスが反映されるので、今話しかけてよいのかどうか一目でわかる
・誰と誰が話をしているのかすぐわかる
・仲間と同じ空間で仕事をしているかのような雰囲気を感じられる
出典:https://www.hitachi-solutions.co.jp/wsi/sp/walkabout.html
このように仮想オフィス導入により
・オフィスの日常、人の存在を可視化し「日常感を再現」
・お互いの存在を示すことによる「長時間労働の抑止」
・仮想オフィスへの「出社・退社による切り替え」
などができるようになるのがウリです。
テレワークによってコミュニケーションが減ることで、不安が増えた、一緒に仕事をしている気がしないといった顕在化してきた課題を解決するソリューションです。
企業はどういった場合に導入すべきか
仮想オフィスを構築するツールは他にもあり、従業員をアバター化して、カメラに抵抗のあるメンバーにも参加してもらいやすいものも出てきています。(下記は株式会社エンキンラボが2020年8月2日より提供開始した「Enkin GT」)
出典:https://products.enkinlab.com/news/enkingt3.1.html
こうした仮想オフィス導入は、月額費用もかかるため次のように完全なリモートな場合や、それに近い場合には有効だと言えます。
・完全なリモートワーク
オフィスの規模縮小を検討しているなど、脱オフィス化を進めているが、企業文化も大事にしたいといった企業の場合、仮想オフィス導入検討もあり得る。
一方で、例えば週に2日は出社がルール化している企業などは、そこまで必要かどうかは要検討でしょう。出社のメリットとして久しぶりに顔を合わすからこそ、ミーティングの密度が増す、リアルの貴重性を実感して出社時のコミュニケーションを大事にするようになったといった意見もあります。リモートワーク導入メリットとコミュニケーションの課題をうまく調整している企業は時期尚早かもしれません。
一方で雑談がいらないよという声も
雑談などのコミュニケーションがポジティブに捉えられていますが、一方では「雑談はいらない」「リモートワークの方が自分に適しているし無駄が少ない」といった意見をSNS上で見ることもあります。中には、そう思う方もいるでしょう。
コロナ禍の影響により、ご自身の性格や働き方のスタンスがどの企業のワークスタイルに合うかをより考えるべき時代になりました。リモートが全くない会社、フルリモート、半リモートと、度合いによって働き方とコミュニケーションの手段が全く変わってくるのは、ある程度想像できるのではないでしょうか。また、リモートワークであれば、家賃が低く部屋が広い郊外も選択肢に入ってきます。仕事先を決めることによる生活へのインパクトも大きくなっています。
今後、リモートワーク自体がどのように定着していくかによって、このような仮想VRオフィスの普及も変わってくるでしょう。株式会社ミクシィでは、「顔を合わせて仕事をするのはとても重要」との考えでリモートは週3日までと7月に発表をしています。企業側も働く側もまだまだ、ワークスタイルを模索している最中だと言えます。
このように日々変わっていく働き方について、マーキャリMEDIAでは引き続き取り上げていきます。