2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。
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皆様こんにちは。冨沢です。
突然ですが、皆さんは普段一日にどのくらい買い物をしますか?僕の場合はお昼ご飯と夜ご飯(お酒含む)を買いに最低でも1日2回、祝日は外出する機会も増えるため、多い日は一日4~5回コンビニやスーパーなどの小売店に立ち寄ります。いつも日常的な買い物による出費はなるべく2000円以内に抑えようと思うのですが、超えちゃう日も結構ありますね。気に入っている酒類メーカーの新商品なんかが出るとついつい手に取ってしまいます。世知辛いですね。
ところで、何故こんな話をしたかといいますと、7月1日からスーパーやコンビニ、文房具店や薬局などを対象にレジ袋の有料化が始まったからです。店舗によって設定する金額に違いはありますが、おおよその相場は3~5円とされています。以前から有料化が始まると告知されていましたが、いざその時になると今までの買い物の慣れからついつい戸惑ってしまいますね。隣のレジを見るとエコバッグを持参している人もいたりして、購買環境が変化したことを実感しちゃいます。
普段何気なくもらっていたレジ袋が有料化されたことにより、日本社会に生きる人たちは今回の変化に適応していく必要がありますね。
本記事では
1.何故、レジ袋の有料化が始まったのか
2.注目を浴びていくサステナブルというワード
3.エゴバッグで自己ブランディングできる?
といった3点をテーマに論じていきたいと思います。最後までご覧いただけますと幸いです。
何故、レジ袋の有料化が始まったのか
経済産業省のガイドラインでは環境問題に関して取り組みであるとことと、消費者のライフスタイルの変革を促すことが目的であるという記載があります。ただ、本当にレジ袋の有料化が、環境問題にたいしてプラス働くのかは少し疑問が残りますね。というのもプラスチック製の袋そのものの需要は今までと変わらないことが予想されるからです。
今までプラスチック製袋の使用シーンや使用頻度を考えると、すぐに使うのをやめたり、代替え品で対応するといったことは難しいと思います。皆さんも生ごみの袋や簡易的なごみ袋、ペットの排泄物処理には今まで通り、プラスチック製袋を使用するのではないでしょうか。
その為、今回のレジ袋有料化の真の目的は後者だと考えられます。今までは何気なく使用していたレジ袋ですが、今後は使用する際やコンビニやスーパーでもらう際にちょっとでも環境問題について考える習慣がつくと思います。
そういった考え方を日常的に持つことで、ゆくゆくは一人ひとりが環境問題にたいして真剣に取り組んでいけるように促進するという目的が今回のレジ袋有料化の根底にあると考えられますね。
注目を浴びていくサステナブルというワード
今回のレジ袋の有料化により、「サステナブル」という言葉が注目を浴びてきています。サステナブルとは直訳すると「持続可能な」という意味になります。地球の環境を壊さず、資源を使いすぎず、美しい地球のまま未来へ残していこうというコンセプトのもと、行われる活動全般のことを指し、「サステナブルな商品」、「サステナブル経営」、「サステナブルなファッション」というような使われ方をします。
レジ袋の有料化によって環境保全という観点が重要視されてくると、今後このワードが日本社会のトレンドとなっていくと考えられますね。また、サステナブルというテーマが商品・サービス開発にも影響を及ぼしていくと予想することもできます。
例えば、タオルを買うときに「素材はリユースできるものなのか、パッケージは再生可能なものを使っているのか」といった考えや飲食物を購入するときにも「このブランドは食品ロス削減に配慮された取り組みが行われているのか」といった考えが消費者が商品を購入する際の判断基準に加わってくるのではないでしょうか。
今後はサステナブルというブランディングでマーケットに参入してくる商品やサービスが出てくると考えられますので、今まで低価格や高品質でブランドを築いてきた企業は今後の動向を注目しながら、場合によってはサステナブルを取り入れる必要が出てくるかもしれませんね。
エコバックで自己ブランディングできる?
レジ袋有料化に対する賛否を尋ねた意識調査では「賛成」60%、「反対」19%、「わからない」が18%でした。また、レジ袋が有料された後の対応を複数選択できいたところ、「エコバックを持ち歩く」が82%、「有料のレジ袋を購入する」がわずか13%という結果になりました。
参照:株式会社マクロミル実施「環境問題やプラスチックごみに関する意識調査」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000533.000000624.html)
この結果から大半の人がレジ袋を購入しないという選択を取り、エコバッグを携帯することになると予想されます。「長いものにはまかれよ」という日本人の傾向を考えると、エコバッグを持つことが当たり前になってくるかもしれません。既にプラダやグッチなどの複数の有名ブランドからおしゃれなデザインのエコバックが発売されています。携帯ツールとして日常に溶け込んでいくにつれて、帽子や眼鏡、スマホケースように、エコバックも各個人によって独自性を帯びていくでしょう。
お忘れかもしれませんが、本記事のテーマはセルフブランディングです。その為、エコバッグを用いて、今後のトレンド「環境保全」をどれだけ表現できるか試したいと思います。
まず、流行りのエコバックについて調査していくと、さまざまなアイデアを凝らしたエコバックが出ていることが分かりました。例えばこちらの「Sustainable shopping bag」という商品。
(画像出典:https://tabi-labo.com/295297/wt-sustainableshoppingbag)
一見「これって本当にエコバックなの?」と疑ってしまいますが、ほかのエコバックよりかさばらず持ち運びやすいという点と、薄い見た目に反して7Kgまでならどんなものでも持ち運べるという利便性がアピールポイントになっています。荷物を増やしたくない方や、買い物の中身を見せてもいい、むしろ見せたいといった方にはちょうどいいエコバックですね。
また、その手があったかというようなおしゃれなエコバックもあります。
(画像出典:https://www.felissimo.co.jp/kraso/gcd613599/?xid=p_kwm_fc_613599&vf=73&bid=12310)
こちらのエコバックは折りたたんでカバンなどに留めるとスカーフになるという優れもの。持ち運ぶ際にかさばるエコバックもワンポイントアイテムに早変わりです。おしゃれもエコもアピールできるとはまさに一石二鳥ですね。
このほかにも風呂敷や手ぬぐいをエコバックとして活用するような一風変わったものが流行りとして見て取れます。一歩引いて斜めから物事をとらえる視点やSCAMPER法でいう「Substitute(代用する)」や「Combine(組み合わせる)」といった考え方がトレンドを生み出すことにつながるのですね。
僕の場合は上記の「Substitute(代用する)」と「Combine(組み合わせる)」といった考え方にプラスして「Reverse(逆にする)」という考え方も入れてみました。スカーフや手ぬぐいなど他の物をエコバックに「組み合わせる・代用する」のではなく、エコバックを他のものに「組み合わせる・代用する」ですね。そんな考えでたどり着いた答えは「エコバックを服にする」ですね。
持ち運びにかさばるエコバックも着ていれば何の問題もありません。エコバックを手に持っている人よりも、エコバックを身にまとっている人の方がエコに対する本気度が強いと一目でわかりますよね?
ちなみに下の画像はエコの妖精をイメージしています。平日の昼間から緑鮮やかな公園で何をするわけでもなく、この格好でずっと居座っている、そんな存在です。何日か経てばもう人間としては見られなくなっていくでしょうね。
ともかく、今後はエコと共存というテーマがいっそう社会に台頭してくると思いますので、その動向を追うことで何かビジネスのヒントにつながるかもしれません。
次回マーケター冨沢をお楽しみに!