2019年1月に中途入社、当メディア・マーキャリチームに配属され、新人マーケターとして日々奮闘する25歳の冨沢を追った連載記事。
6大卒という学歴や元カーディーラーという肩書がありながら自己ブランディングを全くしていない為、キャリアを活かしきれていない彼が、<マーキャリチームメンバーと関わる中で自身の希少価値の見出し方を日々学び、成長していくドキュメンタリー>です。本人許可の元、プライベートも完全にさらけ出したリアルな内容はメディア記事としては大変珍しいのではないでしょうか。創業30年以上のBtoBマーケティング専門会社の一員として働きマーケティングノウハウを吸収する中で自己ブランディング能力を身につけていくことができるかが見どころです。
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第18回「自己実現とセルフブランディング」
皆様こんにちは冨沢です。最近夜中に家の周りがガサゴソと響くようになったので窓を開けてみると猫ちゃんでした。
いやー、やはり動物は良いですね。猫ちゃんやワンちゃんが純真無垢に動き回っている姿を見ていると心が癒されます。
近所に犬のお散歩をするのに丁度いい公園があり、飼い主やワンちゃんが集まってワイワイにぎやかにしています。
僕は生き物は飼っていないのですが、休日たまにその公園の前を通りワンちゃんたちを眺めては「眼福、眼福」と目の肥やしにしていました。
しかし、そうして眺めていると何匹かごっついブランドものの洋服を着ている犬がいたりするんですね。
敏感な僕はすぐピンッときました。
「さてはあのワン公、セルフブランディングしているな」
僕の服より高そうなお召し物を着ているワンちゃんたちに嫉妬心を覚える僕。
しかし、よくよく考えてみると彼らは良いもん食って、良い服着て、近所にガールフレンドの雌犬もいる。何もかもが僕より格上です。ひょっとしたら年齢も人間換算すると僕より年上かもしてません。
「今日のところは完敗だぜ」と買い物の為に家から出たことも忘れておうちに帰りました。
でも家に冷静になって考えてみるとワンちゃんが人間ほど欲深いとは考えられません。
欲には種類があり、アメリカの心理学者マズローは提唱した5段階欲求説というものを提唱しました。
人間の欲求には下から「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」と階層分けされており、上へ行くほど高尚な欲求になっていくという説です。
では動物はどこまで欲求を持っているでしょうか。
動物が持っている欲求は「生理的欲求」「安全の欲求」「行動の欲求」の三つのみです。
パンダが混食動物なのに笹食っているのは、食生活に何らかの信念があるとかではなくて、ただの習性です。
ラクダが休憩の時必ず太陽の方を向いているのも、かっこつけではなくて習性です。
マンボーの99.9%が大人になれずに死んでいくのも大人になりたくないというピーターパン症候群を発症しているからではなく、ただの習性です。
人間だけが孤独になりたくないとか、人に愛されたいという「社会的欲求」尊敬・名声を得たい、自立したいといった「承認欲求」、自分の力を最大限に発揮して「なりたい自分」になりたい、成長したいという「自己実現の欲求」を持っていてそれが行動原理になっています。
高度な技術発展により物が溢れかえっている現代において、人々の購買の種になる欲求は自己実現の欲求です。
近代のマーケティングではその自己実現の欲求を如何に探し当てられるかがキーポイントになっています。
<>そして僕の解釈ではセルフブランディングとは最上位欲求であります自己実現の欲求を満たす行為だと考えます。
自分の自己実現の欲求が何かを探り、それを達成するためにはどういうスタンスで、また何が必要でどうやって行動していけばいいのかというのを具現化していくものです。
情報インフラが整備されて個人も企業も情報の吸収力に差が出なくなってきた昨今では個人の情報発信力が高まっています。
自身の自己実現に向けて動き出してその情報をSNSやブログを使って発信していけば自分の行動、しぐさ、スタイルを共感する人が増えていくでしょう。
そしてそれが自分自身というブランドのファンです。
ゴリラが手話でコミュニケーションを取り、チンパジーが喫煙する時代ですが、
人間の人間による人間にしかできない最上位欲求を満たす行動こそがセルフブランディングです。
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