新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴って、以前より働き方改革の中に組み込まれていた「リモートワーク(テレワーク)」という方法に注目が集まり、導入する企業が増えてきております。ただ、リモートワークという言葉は知っているものの一体どういったものなのかということを知らない方も多いのではないでしょうか。今回の記事ではそんなリモートワークとはどんなものなのかということを中心に、導入するメリットやデメリット、ツールなどについても解説をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも「リモートワーク」とは?
そもそも「リモートワーク」とは一体どういったものなのかをご存知でしょうか。 リモートワークとは読んで字のごとく遠隔(remote)と働く(work)を繋げた言葉になっており、そのまま遠隔で働くということを意味の言葉です。昨今の新型コロナウイルスの感染拡大の影響で不要不急の外出の自粛などの取り組みが行われている中、最も警戒すべきは下記の3つの「密」だと言われています。①換気の悪い密閉空間
②多数が集まる密集場所
③間近で会話や発声をする密接場面
(引用:https://www.kantei.go.jp/jp/content/000061868.pdf)
上記を3つまとめて「三密」と呼んでおりますが、この条件が揃っている場所(ライブハウスやカラオケボックス等)ではクラスター(集団)感染の発生リスクが高いとされています。そのため、日頃の生活の中で上記の「密」が重ならないように一人ひとりが意識をして避けるようにすることがクラスター感染の発生を防ぐのに繋がりますが、普段仕事をしている会社のオフィスはもちろん、通勤電車なども「三密」が揃っていることが多いです。このような状況の中で企業も三密を回避するため、遠隔で働くことができるリモートワークを導入するようになりました。
リモートワークを導入するメリット・デメリット
「リモートワーク」とは、遠隔で働くという意味となり、昨今の不要不急の外出の自粛や三密の回避を目的に導入を進める企業が多くなっていることをご説明しました。ここからはそんなリモートワークを導入するメリットやデメリットをご紹介していきます。リモートワークを導入するメリット
リモートワークを導入するメリットには下記が挙げられます。会社への通勤時間がなくなり自由な時間が増える
リモートワークの場合、おそらく自宅やレンタルオフィス等で業務を行うことになりますので会社へ通勤をする必要がありません。そのため、これまで会社への通勤に使用していた時間をすべて自由な時間として使えることが大きなメリットとして挙げられます。自身の工夫次第では仕事の生産性を上げられる
業務内容にも左右されますが、会社のオフィスで働いている時よりも自由度が上がります。そのため、仕事のスケジュールや休憩時間などを自身で決められるため工夫次第では生産性も上げられる可能性があります。ストレスが軽減して心身ともに健康になる
先ほどもご説明しましたが、会社のオフィスで働いている時よりも自由度が上がります。そのため、ストレスも溜まりづらくなり心身ともに健康になるといったメリットも期待できます。リモートワークを導入するデメリット
リモートワークを導入するデメリットには下記が挙げられます。コミュニケーション不足により円滑に業務を進めることができない
基本的には一人で自宅やレンタルオフィス等で業務を行いますので、会社やオフィスで働いている時よりも社員同士のコミュニケーションは取りづらくなります。そのため、コニュニケーション不足により円滑に業務を進めることができなくなる可能性もあるのがデメリットとして挙げられます。逆に仕事の生産性が下がってしまう
先ほどは「自身の工夫次第では仕事の生産性を上げられる」というメリットを挙げました。しかし、自身のスケジュールの管理が甘いと逆に仕事の生産性が下がってしまうことがあります。以上がリモートワークを導入するメリットやデメリットです。実際に導入をするのに必要なツールとは
ここからは実際に「リモートワーク」を導入するのに必要なツールをご紹介していきます。まず、リモートワークを導入するにあたり必要なツールは下記の4つです。・円滑なコミュニケーションが取れる「チャットツール」
・業務で使用するデータを簡単に共有できる 「ファイル共有ツール」
・社員一人ひとりの勤怠を確認できる「勤怠管理ツール」
・直接顔を見て業務の相談や共有などができる「ビデオ(音声)通話ツール」
ここからは順に各ツールについてご紹介していきます。
チャットツール
チャットツールとは、パソコン(PC)やスマートフォンで気軽に直感的にコミュニケーションを取ることができるコミュニケーションツールです。シンプルな操作性のものが多いので使いやすく、日常的なコミュニケーションの手段としてビジネスシーンでもチャットツールを使用してやり取りを行っている企業は増えております。チャットツールで代表的なものには下記のサービスが挙げられます。・Slack
・Chatwork
ファイル共有ツール
様々な形式のデータを共有することに特化したのがファイル共有ツールです。ファイルを共有する相手も自由に設定することができるツールをはじめ、アカウントさえ持っていれば数GBの大容量を無料で利用することができるツールもあります。ファイル共有ツールで代表的なものには下記のサービスが挙げられます。・Google Drive
https://www.google.com/intl/ja_ALL/drive/
・Dropbox
勤怠管理ツール
会社のオフィスから離れた場所であっても社員一人ひとりの勤怠を管理できるのが勤怠管理ツールです。就業から終業までの時間を正確に管理することができるだけでなく、GPS機能で打刻した場所だけでなく一定の範囲内に入らないと打刻をすることができない範囲制限機能など、便利な機能を持ったツールも多くあります。勤怠管理ツールで代表的なものには以下になります。・ジョブカン勤怠管理
・jinjer勤怠
ビデオ(音声)通話ツール
チャットでは伝えることが難しい細かな指示や相談などに対応することができるのがビデオ(音声)通話ツールです。また、多人数でのビデオ(音声)通話にも対応しているツールがほとんどなので、Web会議(オンライン会議)といった目的で使われることも多いです。ビデオ(音声)通話ツールで代表的なものには以下のサービスが挙げられます。・Skype
・Zoom
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
以上が実際にリモートワークを導入するために必要なツールとなります。
まとめ
今回は「リモートワーク」とは一体どんなものなのかを解説しました。最後に今回の記事を簡単におさらいします。リモートワークとは、読んで字のごとく遠隔で働くということを意味しています。リモートワークを導入するメリットはいくつか存在し、下記がその例となります。・会社への通勤時間がなくなり自由な時間が増える
・自身の工夫次第では仕事の生産性を上げられる
・ストレスが軽減して心身ともに健康になる
ただ、自身のスケジュール管理が甘いと生産性が下がったり、コミュニケーション不足により業務を円滑に進めることができないといったデメリットも存在しますので注意しましょう。最後にリモートワークを導入するにあたり必要になるツールをまとめます。
・円滑なコミュニケーションが取れる「チャットツール」
・業務で使用するデータを簡単に共有できる 「ファイル共有ツール」
・社員一人ひとりの勤怠を確認できる「勤怠管理ツール」
・直接顔を見て業務の相談や共有などができる「ビデオ(音声)通話ツール」
上記でご紹介したものは基本的には低コスト、または無料で使用できるものもありますので興味がありましたらさらに調べてみることをおすすめします。リモートワークの導入の際には今回の記事をぜひ参考にして頂けますと幸いです。