• 2020/05/07
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新型コロナウイルスで大打撃 飲食・旅行業・ホテル・観光はアフターコロナに向けて何を行うべきか?

  • マーキャリ 編集部
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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本では緊急事態宣言が出されました。自粛要請の時期と比べて、行動における大きな変化はないものの、人々の心情には強く影響を与え、結果として自粛ムードはさらに強くなったと言えるでしょう。


この記事では、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を最も受けている飲食・旅行・観光・ホテル業において、今何を行うべきなのかといったことについて解説しています。コロナウイルスが収束するアフターコロナに向けて、今を乗り切り収束後に大きく回復していくためのヒントとなるはずです。ぜひ参考にしてください。

耐えることだけ考えていては取り返しがつかなくなることも

まず、頭に入れておかなければならないのは、いまだに新型コロナウイルスの感染者は増え続けている点です。収束までの目途がついていないことは事業を行う上で無視できない状態にあります。たとえば、1か月耐えればなんとかなるといったことが言いきれないため、先の見えない不安がありますが、決して楽観視せず長く続いてしまうことを意識しておく必要があります。


また、仮になんとか耐えられたとしても、収束が宣言されてからすぐにV字回復というわけにもいかないでしょう。その大きな理由の1つとして、東京オリンピックの延期があります。特にホテル業界においては、建設ブームにあったなかで特に打撃が強いと言われています。いつ終わるか分からない以上、それが予想以上に長く続くことも考慮して、次の一手を先んじて打っておく必要があるのではないでしょうか。

着手すべきことは何か

一番頭を抱えてしまうことは、どの業界においても資金繰りでしょう。特に体力のない中小企業や個人事業主は、まず事業が継続できなくなるという恐れが強いです。


補償や無担保の貸付制度を利用して従業員の雇用を守り事業を継続させるのか、そもそも休業や廃業をするのかといったことは、あらかじめ決めておいた方がよいかもしれません。いたずらに企業の体力を消耗し、倒産となるよりは、「いつまでは耐える、それ以上の期間は持ちこたえられないため、融資を受ける、休業する」といった決断は、具体的に決めておいた方がよいのではないでしょうか。


その上で行うべきこととして、業界共通で言えることは「今まで忙しくてできなかったことに着手する時期」だということでしょう。忙しさを理由にして後回しにしてきた「重要だけども緊急でない」ことに着手する絶好の機会であるはずです。今の時期の行動が、新型コロナウイルス収束後の、スタートダッシュにつながります。

業種別にできる取り組み

今できることは決して多くはないかもしれません。しかし、手を打たないわけにはいかないでしょう。イベント業界などでは、無観客で行うことで話題集めに役立ったり、逆に収益を上げたりといった事例もあります。

飲食店の場合

飲食店では、外食に来る顧客がいなければ売上は上がりません。しかし、仕入れの関係があるので、固定費を柔軟に下げることも難しいでしょう。話題になっている対策の1つにウーバーイーツを利用するという手法があります。外食を自粛しているとはいえ、食事をしなくなったわけでは決してありません。むしろデリバリー業界やスーパーなどは、売上を伸ばしています。


飲食店であれば、テイクアウトを始める、ウーバーイーツで購入できるようにする、などの対策は取りやすいでしょう。テイクアウトも注文が入ったら相手が取りに来る時間に合わせて作るなどすれば、店内で食べるのと大きく変わらない味が提供できます。もともと外食を基本として生活している人は、今外食しづらくて困っています。そういった人たちにどうやってアプローチするかが、今後の企業の明暗を分けるかもしれません。


また、料理をする人であっても自炊ばかりで大変だと困っている人もいるでしょう。お店と同じ味が出せる調理動画をYouTubeで投稿し、詳しい作り方が分かるレシピはネットで販売するといった手法も考えられるでしょう。外食する人がいなくて困っているということは、逆に外食できなくて困っている人がいるということです。自分の店舗で可能なアプローチを考えてみてはいかがでしょうか。

観光・ホテル業の場合

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、最も打撃を受けているのが観光や旅行、ホテル業界です。インバウンドとよばれる外国から日本への旅行が、なくなったことに加え、国内でも「不要不急の外出の要請」を受け、旅行に行く人は大きく減っています。飲食店の状況と異なるのは、旅行や宿泊自体の需要がなくなってしまったということ。観光や旅行は、そもそも余裕があるときに行うものなので、需要自体が消失してしまった状態にあります。


遠出がはばかられる状況のなかで、行えることは旅館やホテルなら地元の人にアプローチすることではないでしょうか。たとえば観光地に住んでいる方は、意外と地元で泊まった経験はないはず。海外旅行に行く予定がキャンセルになった方が、その代わりとなるものを近場で求めている可能性はありますよね。料理が自慢のホテルや旅館なら、自宅でも楽しめるようにケータリングを行うといった手法も取れるでしょう。こんな時期だからこそ、自宅でホテルや旅館のとっておきの料理が楽しみたいといった方は一定数いるのではないでしょうか。


とはいえインバウンドがなくなった以上は、損失を避けることはできないでしょう。今は内部留保の流出を抑えて、持久戦に持ち込むといった手法しかとれない業種・業態は、ホテルや観光業以外にも多いはず。今行えること、収束後に求められるものをこんな情勢だからこそ考えて、実行していきましょう。


いずれの業界でも、新型コロナウイルスが収束してから解決策を考えては、きっと手遅れになります。このような悪いタイミングだからこそ、考え、決断し、行動するスピードが求められるのではないでしょうか。

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