• 2019/10/25
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採用戦略の効果的な立て方とは? 基本の4ステップを理解しよう

  • マーキャリ 編集部
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企業で働く人材を確保するための採用活動。新卒であれ中途入社であれ、自社で活躍できる人材を採用するためには場当たり的なものではなく、しっかりとした採用戦略を練って行動に移すことがポイントになります。超高齢社会である日本では、すでに人口の減少が始まっています。それを受けてか現在においても就職難の時代から、採用をしたい企業に対して学生などの候補者の供給が少ない買い手市場へと移行してきています。

人口の減少は、そのまま労働人口の減少とイコールです。企業が継続して発展を遂げていくためには、人材の確保が最重要ポイントですので、優秀な人材確保のための採用・求人活動は特に新卒採用において激化していくと考えられます。この記事では、人事部門において将来採用担当や採用戦略を担いたいと考えている方に向けて、効果の出る採用戦略の立て方について基礎的なものをご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

採用戦略は人事部だけで完結するものではない



具体的なステップについて述べていく前に、採用活動における前提として採用は人事だけで行うものだけではないことを頭に入れておきましょう。もちろん採用活動のメインとなるのは人事部であることは間違いありません。

しかし、採用には新卒・中途に関わらずコストもかかります。セミナーや説明会を行うのであれば、広い会議室を借りる必要があるでしょう。事業の規模が地方の中小企業か大企業かによるでしょうが、成長をし続けるために会社が目指す将来像にぴったりと合う人材を採用したいのなら、都市部での説明会開催や選考会の実施なども戦略的に行う必要があるでしょう。そのため、採用戦略とは、上層部つまり経営陣と採用についての戦略を詰めておいてそれを達成するために予算を確保するところから本格的に始まるといっても過言ではありません。

会社の将来像の設定から採用戦略が始まる

これは人事部で完結するものではありませんが、会社が将来的に目指すものとは何なのかといったビジョンをきちんと明確にしておくことが重要となります。ここでは、現実問題として抱えている課題も明確にしておきましょう。なぜなら、採用とは現在のためではなく未来のために行うものだからです。特に新卒採用においては、各企業はコストと時間をかけて研修や教育を行います。それはひとえに将来会社で活躍する人材を育て、会社の成長につなげるためです。

もちろん人手不足を理由とした採用もありますが、基本的にベクトルは将来に向いているものです。会社の将来像の具体的な設定の仕方としては、企業理念と経営理念が軸となるでしょう。それらがきちんと身についていて初めて組織としての活動がスムーズになります。

採用担当は、求職者からすれば会社の顔となるものです。求職者は具体的な業務内容を知りたいもの。営業職や企画職などのそれぞれの部署の業務内容や1日の仕事の流れなども採用担当であるならば把握しておきましょう。質問の多い残業時間の程度や育休取得などについてもきちんとした数字を提示できるとよいでしょう。

求める人物像を明確に

優秀な人材を採用したいとは、どの企業でも考えることです。しかし、優秀な人材とは企業によって異なることを忘れてはいけません。たとえば、スキルとして英語が話せることは確かに素晴らしいことではありますが、会社で働く上で英語を使用する機会がほぼないような企業においては、英語を話せることがプラスにはなりませんよね。

逆に今の業務においては英語が必要でなくても、将来的にはグローバル企業を目指したり、海外部署を設けたりするなどの予定があるならば、大きな強みとなります。求める人物像とは、自社の将来において力となる人材であるかが指標となります。

具体的な採用目標を立てる

求める人材像が明確になれば、次のステップはそれらを具体的な採用目標に落とし込むことです。エントリーの開始日や説明会、書類選考や面接の日程などスケジュール関連のものはまずきちんと決めておく必要があります。新卒採用の場合は、内定まで長期間に渡る活動となるので調整がきくように余裕を持ったスケジューリングが必要となります。新卒であればある程度の採用人数は決まっているでしょう。

中途の場合は各部署にヒアリングをして採用の目標人数を決める流れです。単純な人材不足の把握だけでなく、定年退職を迎える社員の数や売上・経営目標のために必要となる人数を求めることから逆算して採用人数の枠を決めることも必要となります。その際にはもちろん予算の兼ね合いが出てくるので、経営陣を交えての最終調整が必要でしょう。

競合他社と違いを明確に

求職者というのは、新卒・中途に限らず業種や職種で応募企業を絞ることが多いです。そのため説明会などの場では他社にはないアピールポイントを説明できるようにしておくとよいでしょう。それは何も業務内容だけに限りません。企業理念や顧客層、福利厚生などもそれに当てはまります。新卒が現場に出るまではどのような流れなのかといったことや、昇進や昇給といった具体的なところも働く上では避けては通れないところです。

会社の成長ペースや事業がどのように拡大してきたか、またはこれかれ拡大させようとしているのかなど、ターゲットとなる求職者にアピールできるところはたくさんのものがあるはずです。中途で自社に転職してきた人間や、エージェント経由のスカウトによって入社した人の事例も参考になるでしょう。これらはマーケティングによって明確化していくのが一般的な流れです。

人材の採用とは、企業の成長に直接関わってくるものです。人事部だけで完結するものでなくさまざまな部署との連携が必要なものです。そのため大きな責任が伴うものではありますが、同時にやりがいも大きいです。企業の成長のために貢献できる実感も得やすく、人気の職種です。ぜひ興味があるならばチャレンジしてみる価値はあるでしょう。採用において成功を果たした企業の事例や採用手法をインターネットや本で調べてみるのも大いに参考になりますよ。

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