【新企画】
マーキャリの新機能キャリアアーカイブβ版リリースに伴い、マーキャリの運営元であるエムエム総研の社員に今までのビジネスキャリアや日々の業務内容、学生時代のことまで赤裸々に語って頂くインタビュー記事となっております。インタビュー対象者の職種は全部で11職種、創業以来30年、BtoBマーケティング支援事業を続けてきた企業の実際に現場で働いている方たちの生の声をお届けしたいと思います。【キャリアアーカイブとは】
社会人のキャリアの集合体としてWikipediaなどフリー辞典のように誰でも登録せずに閲覧することが出来るこれまでにないキャリアデザイン及びセルフブランディング特化型プラットフォームです。⇒キャリアアーカイブを閲覧するにはこちらをクリック
【今回のインタビュイー】
デザイナー/宮前 早希子さんグラフィックデザイナーとして働いていて、主な業務はパンフレットやチラシ、ロゴデザインなどです。それ以外にもイベント関連の制作で、展示会のブースデザインもやりました。最近では紙媒体だけではなくPDFのダウンロード資料も増えていますね。
――印象に残っている業務はありますか?
先ほども少しお話ししましたが、半年ちょっと前に展示会のブースを全体的なデザインをしたことです。今まではブースの施行会社にデザインもお願いして、クリエイティブグループにはパネルなどのパーツだけの制作依頼が来ることが多かったのですが、今回初めてに近い形でブース全体の見せ方を考え、こういうコンセプトでこういう雰囲気にしようっていうのをチームメンバーみんなで話し合いながら進めていきました。
私にとっては初めての経験でしたが、あらかじめその企業が出展している展示会を見にいき、展示会のお客さん視点でブースに対する課題を見つけ、そこを改善できるようなブースデザインを心がけました。その結果、前回の展示会から出てきた課題も改善され、クライアントからの評価もいただけて、かつプロジェクトチームみんなで協力して良い結果を出せたことも嬉しかったですね。
――その時のチームは何人くらいでしたか?
エムエム総研の社内からは営業1名、イベントディレクター1名、クリエイティブディレクター1名、コピーライターが2名、私がデザイナーで、計6名です。あとはパートナーの施工会社さんにも協力していただきました。 予算が限られているので、実現できないこともありましたが、何か方法がないか施工会社さんに相談したり、デザインで工夫したりして、クオリティの高い仕事ができたかなぁと思っています。
――部分、部分ではなくブース全体をデザインするといった案件もあるのですね。
そうですね。最近クリエイティブグループはイベント制作にも力を入れていこうという方向になっているので。パンフレットのように手元で見るものではないので、普段のパンフレット制作などとはまた別の感覚ですね。展示物からの距離感と文字の大きさ、要素の分量なども気を配りながら作っています。
――他にやりがいに感じていることはありますか?
外部からの制作委託はもちろんなのですが、社内サービスのロゴも担当しています。このマーキャリやインスパイダーというインサイドセールスを支援するサービスのロゴも制作しました。担当チームにデザイン案をたくさん見せたときに、みんなが楽しそうにワイワイ盛り上がっていたり、そのロゴがあることでより良いサービスを作っていこうって気持ちになってもらえるたりするのも嬉しいです。自分が働く会社のサービスにデザインで貢献するということも一つのやりがいですね。
――業務で一番大変なこと、苦労していることは何ですか?
うーん、単純作業ですかね。難易度は高くないけど作業に手間がかかるものが多くあると、集中力が途切れがちですね。そのうち自分の脳みそAIができて自動化できると良いですね 笑。それ以外は結構楽しんでやっています。アイディアがなかなか出なくて難しいと思うこともありますが、「終わらない仕事はない、期日までには何か降ってくるでしょ」とポジティブに考えながらデザインをしています。
――ディレクターさんとデザイナーさんの関係性においてコミュニケーション上意識していることはありますか?
基本、良いものを作るために思ったことは言っていると思います。時々文句も…。けれど気をつけているのはディレクターに対しての文句ではなくて、良くないと感じた状況に対してどう一緒に乗り切ろうか、改善していこうかって感じで伝えているつもりです。そう受け取ってもらえてないかもしれないですけどね 笑。なるべくオープンにコミュニケーションをとるようにはしています。
――仕事で一番大切にしていることは何でしょうか?
デザインだけではなく、構成、コピー含め全体でちゃんと成り立っている、見る人にきちんと誤解なく伝わるものを作りたいと思っています。ディレクターと一緒にリーフレットやパンフレットを制作する際、私はデザイナーなのですが、「もうちょっとコピーをこういう方向にした方が伝わりやすいんじゃない?」とか「ここにこういう文章を入れた方が伝わりやすいと思う。」とか、デザイン以外でも自分が良いと思ったことは積極的に提案して全体的により良い物を作っていくことを意識しています。
そんな風にチームでのコミュニケーションを大事にして成果物を作ろうというのは大切にしていますね。あとはとにかく楽しんでリラックスして働くことです。
――今までの経歴について教えてください。
学校を卒業してから今とは全然別の美容系の仕事を2年間していましたが、向いてないと思う部分が多かったので早めに見切りをつけました。そのあとにエムエム総研のコールセンターでバイトし、それから派遣で仕事情報誌の求人広告枠を作るDTPオペレーターをやったりしましたね。全部原稿も決まっていて載せる内容も決まっていたので、ひたすら情報を流し込んでいくみたいな感じで、デザインとは程遠かったです。そのあとエムエム総研にデザイナーとして入社しました。 いま、入社して10年くらいなのでコールセンターを含めるとなかなか社歴は長いですね。
――デザインに興味を持ったきっかけは何でしょうか?
美容系の仕事のときに、休憩時間に雑誌を色々と見ていて、レイアウトって面白そうだなっていうところから興味を持ち始めました。でも当時の私は雑誌のレイアウトをする仕事ってなんていう職業なのかさえ知らなくて。ちょうど、その当時グラフィックデザイナーをやっている友達とたまたま話していて、
私「こういう仕事に興味があるんだけどなんていう仕事なんだろう?」
友達「それ私がやってる仕事だよ!」と 笑
そこからグラフィックデザイナーを志して、この職業に関する初歩的な情報はその友達から教えてもらいました。
――デザインのノウハウはどこで身に着けたものなのでしょうか?
デザインに使うIllustratorやPhotoshopなどの操作は社会人向けのスクールで学び、その辺で配っているショップのリーフレットを模倣してみたりして学んでいきました。だけどデザイン経験はほぼ0の状態からデザイナーとしてエムエム総研に入ったんです。デザインのノウハウは入社してから上司に教わりました。毎日怒られていましたね。私自身納得しないと行動を起こせないタイプなので、当時は上司と意見がくい違ってしまうことも度々ありました。ただ、頑固にぶつかりながらも言われたことの中から吸収できるものは吸収して、次の機会には活かしていたとは思います。
上司にはだいぶ苦労をかけましたね 笑。おかげさまで今では平和にデザインできるようになりました。あとは普段からデザインに関するアンテナを立てて、見たり調べたりしています。
――今までのキャリアの中で達成したことや成果をあげられたことについて教えてください。
毎回成果は残すつもりで臨んでいるのですが、その中でも1つ上げるとすれば医療機器メーカーの会社案内パンフレットを制作した事ですね。ありきたりな普通の工場のパンフレットにはしたくないという希望があった記憶があります。先方から会社に対する熱い想いをヒアリングし、ディレクター、コピーライターと企画を練り、工場で働いている“人”にフォーカスした会社案内にすることにしました。企画からデザイナーが参加することが求められる案件では、上司にフォローしてもらいながら納品することが多かったのですが、“デザイナーは自分一人”という状態で納品したのはこれが初めてでした。エムエム総研の案件としては珍しい業界だったのと、実際に載せる写真の撮影の為に他県に出張に行き、景色が長閑でガラガラに空いている電車でお弁当を食べるのも楽しい思い出になりました。
仕上がりにはその企業の担当の方々も、さらに社長まで本当に喜んでいただけました。この案件を成功させたことでデザイナーとして一皮むけたという実感が生まれました。頼れる仲間と良い仕事ができて良かったなぁと思います。
――宮前さん、お忙しい中ありがとうございました!