• 2020/05/11
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  • 新型コロナウイルス関連

今後コロナ世代はどんな影響を受けるのか? 特徴も含めて解説します

  • マーキャリ 編集部
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時代を一言で表現する方法としてよく〇〇世代という言葉が使われます。例えば団塊の世代やゆとり世代、最近ではミレニアル世代という言葉がこれまで生まれてきました。そしてここ2、3ヶ月で新しい世代が生まれました。コロナ世代です。ではコロナ世代にはどのような特徴があるのでしょうか。本記事ではコロナ世代の特徴や今後コロナ世代が受ける影響についてまとめました。コロナ世代の先輩にあたる方はぜひ参考にしてみて下さい。

コロナ世代とは

コロナ世代とは人生の転換期を迎えた時期に新型コロナウイルスにより何らかの影響を受けている子供や若者のことを言います。まだコロナ世代という言葉は出始めたばかりのため明確な定義がありません。では具体的にどのような方たちがコロナ世代に該当するのか下記にまとめました。


入学式や卒業式ができなかった世代

・学生の内に開催される大会に出場できなかった世代(甲子園など)

・就職氷河期と噂される2021年度卒業の就活生

・2020年4月入社の新入社員


ではコロナ世代にはどのような特徴、または影響を受けているのでしょうか。これよりセグメント毎に詳しくみていきましょう。

コロナ世代の子供たちが受ける影響

まずは休校により家にいることを余儀なくなれている小学生からみていきます。緊急事態宣言が全国に発令されたことにより、本来小学生がすべき遊びや勉強ができなくなってしまいました。もうすでにオンライン学習などを取り入れている学校もあるようですが、ごく一部でしょう。現在直面している課題に対して3つの点からみていきましょう。 

日本の経済力低下

5月初旬まで休校という学校は多いですが、このままいくとまた延長になるでしょう。最低2ヶ月以上は勉強を教えてもらえないことになります。小学生にとっては勉強をしないという点については朗報と捉える子もいますが、将来のことを考えると無視できない事情があります。それは日本の経済力が失われることです。ある研究によれば、1年間の教育を受けることにより将来得られる賃金が約9%上昇するというデータがあります。


つまり2ヶ月休校となり学習の機会が失われるだけでその子どもたちは、約1.5%収入が減ってしまう計算になります。現在の日本の生涯賃金は平均2億円と言われているので、約300万円減ってしまいます。現在の小学生の人数は大まかに600万人です。小学生だけ見たとしても全体で180兆円失われることになります。他にも中学生や高校生も勉強ができないという点では共通しているので、もっと大きな数字になるでしょう。これだけの経済力が失われるとなると早急な改善策が必要になってくるでしょう。 

参考:教育が賃金にもたらす因果的な効果について(https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2009/07/pdf/016-033.pdf

教育格差

しかし上記に書いた通りの小学生が全てではないです。学習の機会が提供されている小学生もいます。私立に通う小学生やオンライン学習塾に入会している小学生はコロナ環境下でもしっかり勉強はできています。いわばコロナ世代には該当しないでしょう。経済的に余裕のある家庭ではこのようなサービスを受けることができませんが、受けられない家庭では益々教育格差が広がるばかりになってしまいます。


日本は先進国の中では比較的ITリテラシーが低いとされています。世界に目を向ければ公立の学校でもそれぞれにiPadが支給されていたり、オンラインで勉強ができるサービスが提供されていたりします。なぜならオンラインの場合はすぐにフィードバックのコメントをもらうことができるので学習の効率が良いからです。

運動機能の低下

外出できない影響により、コロナ世代の方々が短期的な運動不足になることは否めないでしょう。そもそも小学生の運動能力は年々低下傾向にあり、2019年度の結果は男子で過去最低の記録でした。理由は運動しなくても楽しみを得られる機会がより増えたからです。これまではゲームの普及により運動不足になっていましたが、現在はスマホが運動機能を低下させる原因になっています。ゲームやスマホ、テレビ等を総称してスクリーンタイムの長時間化が問題になっています。


コロナ環境下では友達と遊びたくても外に出られないのでオンラインで繋がるしかありません。また、オンラインの方が手軽に友達とも繋がることができるというメリットもあります。このように考えるとより運動機能の低下が叫ばれることになるでしょう。対応策としては家事を手伝ってもらいつつ子供を動かすことです。また気分転換するためにも簡単な住宅のリフォームを一緒にすることもよいでしょう。リフォーム等は1日で終わることはないので、継続して体を動かく理由になります。その際に簡易的な遊具も作成・設置することで少しは運動不足解消になるでしょう。

学生への影響

続いては学生のコロナ世代に注目していきます。一生に一度しかない高校や中学の卒業式がなくなってしまったことはコロナ世代という言葉が作られた代表的な事柄になるでしょう。しかし他にも新型コロナウイルスの感染拡大によりなくなってしまったイベント、そこから受ける大きな影響というのは存在します。それについて解説していきます。 

大会の中止

新型コロナウイルスの影響で様々な種類のイベントや大会が中止になっています。その中で代表的なのが甲子園です。センバツ高校野球大会が中止になったという記事は話題になりました。ここにこれまでの全てを捧げてきた学生も多いので残念でなりません。しかしここで問題なのは甲子園ができなくなったことではなく、そこに高校3年間の生活を注いできた学生の進路です。


もし今回の大会で始めて結果を出せそうな選手がいたとすれば、将来に大きな影響があったでしょう。まだ夏に大会が残っていますが、どうなるかはわかりません。挑戦してみてだめだった場合は割り切れますが、挑戦もできないとなると後悔しかなく精神的にも不安が募ります。このようなことから大会中止により受ける学生への影響は広範囲になるでしょう。

新入社員

2020年4月に入社したばかりの新入社員は今不安でしかないでしょう。大学の卒業式は行われず、会社の入社式はおろか十分な研修も受けられないため社会に出され、ネガティブな気持ちは増すばかりでしょう。また先輩社員もこれまで経験したことのないテレワーク業務を強いられています。そのためリモートでの納品書の作成や案件の整理など自分の仕事を回すだけでも精一杯で新入社員の面倒をみるのも後回しになりがちです。


このような状況にいる新入社員の皆さんは最悪のケースを想像して行動してみるようにしてみて下さい。もしこのまま何もできない状態で会社が倒産してしまったら転職も不利になってしまいます。そうなる前に別のできることから始めてみましょう。幸いなことに今は無料で聞けるウェビナーもたくさんあるのでインプットは一人でも十分できます。また会社だけでなく外にも有志を募りコミュニティを作っておくことで、会社が倒産になったとしても誰かが助けてくれる可能性があります。


また満足せずに就職してしまった人にとっては、好きなことを見つける絶好の機会でしょう。自宅でできる取り組みとしてはプログラミングのJava Scriptを勉強してみたり、Webライターとして活動してみたりと様々なことにチャレンジしてみましょう。このように可能性をたくさん持っておくことで会社に依存せずリスクヘッジできます。ここまでできるようになると自然と会社があなたを求めていくようになるでしょう。ぜひ試してみて下さい。

まとめ

コロナ世代の中でも若くなればなるほど、影響を受ける範囲が大きいことがわかります。これまで経験をたくさん積んでいれば自分の頭で考えられますが、そもそも基礎が学習できていないと将来は心配になってしまいます。コロナ世代を抱えるそれぞれの教育機関や会社は十分なケアが必要になるでしょう。 

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