• 2020/04/27
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新しい環境で重要な知識を深めるプロセス【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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目次

【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:kyo-heiさん
⇒kyo-heiさんのバイオグラフィはこちらをクリック

1.自己紹介

私は外資系の人材紹介会社(転職エージェント)に新卒で入社しまして、HR&ファイナンス領域のキャリアアドバイザー(CA)・リクルーティングアドバイザー(RA)の2つの職種を担当していました。
CAとは、主に転職を検討中の候補者の方に対し、これまでの経歴の掘り下げ・志向性・転職で本当にかなえたいことを伺った上で、キャリアアドバイス・求人提案・面接対策・入社までのフォローをしていく業務になります。RAとは採用検討中の企業に対し、経営課題や採用課題の掘り下げ・ペルソナ策定・採用方法の提案・候補者のご紹介・面接日程調整等をする業務となります。

新卒で配属されたHR&ファイナンス領域の部署では人材紹介の仕事の難しさに苦慮しながらもさらに専門性を深め、今後のキャリアアップに活かしていきたという強い決意のもと、2年目にITエンジニア領域へ異動することになりました。
社内の部門の棲み分けは、職種カットでHR&ファイナンス領域では人事、総務、経理など主にバックオフィス系の職種のクライアントを担当、ITエンジニア領域ではPG・SE・PM・ITコンサル・社内SE・Webエンジニア・インフラエンジニアなどを担当しています。

2.キャリアチェンジまでの流れ(HR&ファイナンス領域⇒IT領域へ異動したきっかけ)

私の場合は転職ではなく部署間の異動だったので、同期の知人を通じてIT領域の情報を細かく収集することができました。その中で具体的な、仕事のやり方や身に着けられるスキルの違いを知ることができ、段々とITエンジニア領域で試してみたい、という考えが固まってきました。社内での人事異動は基本的には辞令によって配属が決定されるものですが、私は自身の希望を上司に伝えることで実現しました。

3.なぜ、転職しようと思ったか?

人材紹介のCA・RAといっても担当する領域によって、仕事のやり方や行動KPIのパターンは全く異なります。
その中でもITエンジニア領域を目指したのは、もっと専門性を深めたいという思いがあったからです。
元々、個人的な趣味で株をやっており、日頃から企業四季報や決算説明資料を読むことをしていたのですが、その中でもIT・Web業界のマーケットの伸びには注目していました。日々、技術トレンドがアップデートされていく業界の中で、もっと自分のスキルを高められるのではと思いました。
またHR&ファイナス領域の特性上、ひとつの企業に1枠の採用募集ということが多く、そのポジションが充足するとその企業との付き合いがなくなります。一方、ITエンジニア領域では通年で複数採用・決定をすることで企業成長に寄与でき、さらに深く企業にかかわることが出来るのでは、と考えました。

4.元のキャリアのスキルが次のキャリアにどう活かされたか?

RAとしてですが、ITエンジニア領域に異動してから感じたのは、深く企業理解をする意識です。
BtoB向けにシステム開発をするようなSIerはある程度ビジネスモデルが似ている企業が多く、その理解をするようなことはしないのですが、Webサービス企業や事業会社のIT部門を担当する際はその企業のことを深く知る為にビジネスモデル、マーケット上の立ち位置、他社との棲み分けをより理解する必要があります。 HR&ファイナス領域ではお客様が事業会社となることがHR&ファイナス領域ではお客様が事業会社となることが多く、業界がまちまちだったので、その点を意識することが身についていました。その点はITエンジニア領域になってからも少なからず活きていると思います。

5.キャリアチェンジで最初大変だったこと(IT技術・業界に関してひたすら情報収集)

最初に最も大変だったのはIT技術・業界に関する知識のインプットです。CAとして候補者と面談をしても、はじめは会話の内容にさっぱりついていけませんでした。例えば、オープンソース、クラウド、アジャイル、など基本的な用語にも理解できないような状態でした。その為、異動してから3ヶ月目頃までは知識を吸収するために、本を読むことやIT資格を取得することに専念しました。

6.成果をだせたこと

ITエンジニア領域に異動してから成果を出せたことのひとつに、一つの企業での複数決定を出すことが出来たことです。金融系の事業会社のIT部門に通年で複数決定を出すことができ、当初の目標にしていたことを達成できつつあるかなと思います。また、結果として他の転職エージェントや広告媒体にも依頼せず、顕在化していない、エグゼクティブクラスの求人を専任で任されるようにもなりました。

7.成果をだせたことの道筋

IT技術や日々変遷する技術トレンド、エンジニアのキャリアパス・・・知識を身に着けるにはとてつもなく幅広い範囲になります。その中でもまず異動してから最初に、本、IT資格を取得したのは基本的な知識・概要を把握する為でした。自分の課長から勧められた中で良かったのは、『世界一わかりやすい IT業界のしくみとながれ』という本です。素人にもわかりやすくサクサク読み進められるのでおススメです。また資格は2週間ほど業務後に勉強時間を確保し、ITパスポートを取得しました。
基本的な知識を身に着けた後は、日々の通勤中にWebのニュースサイトから技術トレンドやサービス、その他IT関連のニュースにはアンテナを張って、キャッチアップするようにしています。

8.まとめ

今この記事を読まれている読者の中にも筆者のように社内異動で新しいキャリアパスに挑戦したいや別の会社に転職したい、またもっと大幅な変革を求め全く違う業界の仕事に転職したいなど様々な夢や希望を持っている方が多くいるかと思います。その際に重要な点は2つあります。1点目は自身の希望にまっすぐと向き合いそれを上司なり、転職したい先の企業の人事の方にしっかりと伝え自己アピールを徹底することです。どんな人も今の慣れている仕事が最も心地よくリスクを冒してまで転職しようとは思いません。しかしこれをやってみたいという強い決意を周囲に示すことで自分自身にも自信がつき、結果として転職の成功者としてキャリアアップできます。

2点目は知識を味方につけることです。これまでの職種や職場での知識そして経験は、どの業界に転職してもどのポジションに就いても無駄になることはありません。しかしながら新しい仕事についてはそれ相応の知識を更に深めて習得することで自身の仕事にも幅が出てきます。大変ではありますが勉強や調べ物をし、知識を深めるプロセスそのものこそがリスクを冒してまで転職した自身が納得できる環境で仕事をしているという何よりの証拠かもしれません。テクノロジーの日進月歩を目に感じる業界で働いている方には特に重要な点です。

これらをふまえてまずは転職における情報収集を始め、ご自身が希望する転職希望日そして会社との調整を含め日程を固めることでその逆算よりどのように転職活動のマイルストーンを日々組んでいくのかが自ずと見えてくるでしょう。そして多くの人がストレスを感じる転職活動そのものが皆様のキャリアにプラスの影響を働かす時間となるのが最も理想です。

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