働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。
今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。
今回の記事投稿者:伊藤仁さん
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こんにちは、フリーランスライターとして活動している伊藤仁です。
本記事は、飲食業界のブラック社員から、IT系のフリーランスになるための方法や、前職で学んできた経験の活かし方について解説していきます。
まずざっくりとぼくの経歴を紹介します。
・高卒の新卒としてサービス業(飲食業界)のブラック企業に入社し4年勤務
・2019年8月から副業ブログ、webライティング開始
・2020年4月からフリーランスライターとして活動
上記を見て「本当にブラック企業社員からIT系のフリーランスになれるの?」という疑問があるかと思いますので、ぼくのキャリアで学んだことを交えて解説していきます。
なぜ、キャリアチェンジしようと思ったか?
そもそも、なぜIT系のフリーランスになろうと思ったのかについて書いていきます。
普通なら飲食業界と全く関係のない分野で、ましてや稼げるのかわからないフリーランスになろうとは思わないですよね。
それでもぼくがなろうと思った理由は、
・自分の人生は自分ですべて決めたいと思ったから
・30年後の自分を想像したら怖くなったから
という2つの理由がありました。
自分の人生はすべて自分で決めたいと思った
会社員として働いていると、どうしても自分の意見が尊重されない瞬間って出てくると思います。ましてやぼくはブラック企業の会社員だったので、会社内は顕著な年功序列でした。
年功序列だと、明らかに「年数だけ重ねた上司」という存在がいて、自分がスキルや実力で証明しても太刀打ちできない瞬間がでてきます。
例えば、飲食業界だったので「お客様へのより良いサービス方法」とか、「効率化を意識した仕組みづくり」を提案したとしても、上司は「今までの経験が正しい」と思い込んでいるので意見を聞いてくれません。
こういった状況が続くと、ぼく自身も「もうこの状況で頑張る必要もないかな」と思ってしまいますし、自分のスキルを活かす場所がなく「無力感」を感じました。
もうこれならいっそのこと「自分の力ですべての責任を負って生きる方が楽だな」と思って見つけた働き方がフリーランスでした。
30年後の自分を想像したら怖くなった
フリーランスになりたかった2つめの理由は、30年後の自分が怖くなったからです。
これは要するに「お金を稼げない自分が怖くなった」ということです。
ブラック企業だったので、「低賃金+長時間労働」という労働環境で、出世した後の年収上限もわかっていました。それがあまりにも低く「自分はこんな給料で一生生活していかないといけないのか」と思って怖くなったんですよね。
さらに「ゴマをすって出世した人」や「年功序列で出世してイキる上司」を近くで見ていたので、自分の将来ももしかしたらこうなってしまうかもしれないという恐怖感がありました。
「人間は環境の奴隷である」という言葉がある通り、自分もいつ「そちら側」に回るかもわからないので、「辞めなきゃヤバい」と素直に思いました。
そこから副業ブログ、Webライティングを開始
とはいえ、フリーランスになろうと思っても、自分にはスキルもお金を稼ぐ力もないことが分かっていました。
そこで始めたのが「ブログとライティング」の副業です。
数ある副業の中でブログを選んだ理由は、「発信力がつく」、「自分の経験をコンテンツにできる」、「ブログ経由でお仕事が貰える可能性がある」という理由でした。
ぼく自身何としても早くブラック企業を辞めたかったので、隙間時間はすべてブログとライティングに打ち込みました。
ブラック企業で毎日12時間労働をして、家に帰って毎日4時間は副業をする生活で、睡眠時間も平均で3時間ほどしか確保できなかったです。
ブラック企業の経験が初めて大切だったと感じた
毎日平均睡眠時間が3時間で副業を続けていましたが、不思議と「体が壊れる」という事態にはなりませんでした。
理由として「ブラック企業で忍耐力が身についたから」だと思っています。
ぼくは飲食業界の中でも「宴会サービス」と言って、重いテーブルや「土方」に近い仕事を担当していました。
ですので体力もある程度ありましたし、お客様に迷惑をかけられない「任務遂行力」も気づかぬうちに培われていました。
それがブログに活きたんですよね。
ぼくは副業でブログを開設してから、「150日間毎日更新」を続けました。
でも、SEO(検索エンジン最適化)の影響もあり、書けども書けどもブログが全然読まれない日々が続いていました。収益は「月1,000円くらい」しか発生していませんでした。
しかし、ぼくは「2020年3月までブラック企業を辞める」という個人的目標を掲げていたので、何としても稼がなければいけないと思っていたんですよね。
「自分の力で生きる」と言っている奴が、「自分の目標に嘘をつく」なんて恥ずかしい行為だと思っていたからです。
そこでブラック企業で培った「任務遂行力」が力を発揮しました。
ライティングのお仕事でも、「納期を必ず守る」などは当たり前のことです。
ですが、「守れない人が8割」という事実があると聞いたことがあります。
幸いぼく自身は任務遂行力のおかげもあり、納期遅れは一度もありません。
結果的に2020年3月で退職できたのも、ブラック企業の経験のおかげだと思っています。
また、ぼくはサービス業の頂点と呼ばれる「ホテルマン」として働いていたこともあり、目の前のお客様を大切にする精神を学ばせていただくことができました。
お客様を大切にする精神は、「目の前の読者を幸せにする」というぼくのブログ運営のポリシーにつながっています。
・忍耐力
・任務遂行力
・お客様を大切にする精神
上記3つがブラック企業で培った力であり、現在のぼくのフリーランスとしての力になっています。
キャリアチェンジで最初大変だったこと
最も大変だったのは「仕事を取り続けなければいけないこと」です。
会社員だと、ブラック企業だとしても「固定給」として毎月のお給料が支払われます。
ですが、フリーランスになると「固定給」は存在しないですし、来月の給料が0円になる可能性もでてきます。
ただ、フリーランスになるまでに7か月間の独学経験を積んだおかげで、まだまだ実力不足ではある中お仕事を頂けるようになりました。
最初に大変だったことは「仕事を取り続けなければいけない」ことですが、ぼく自身の感覚としてはフリーランスになるなら、今後もある程度付きまとう苦労だとは思っているので、自分に負けずに努力し続けることが大切かなと思っています。
成果事例と道筋
成果事例はまだまだ経験不足ですので、大きな声で語れるものはございません。
ですが、ブログもありがたいことに現在進行形でアクセスが伸びていることもあり、webマーケティングの一次情報を発信する土台になっています。
7か月間で200記事程執筆しましたが、すべてSEOを意識して執筆したこともあり、SEOライティングが武器のライターを目指す道も見えてきました。
ブログの発信ジャンルとしては「ブラック企業からの転職」となっています。
すべて実体験に基づいた内容を発信し、読者が「幸せな人生を生きていける」ことを最終目標に記事を執筆しています。
今後の展望としてまずは、ライティング力をさらに磨き、クライアント様と読者が幸せになれるライターを目指していきます。
ライティング経験を十分に積んだ先に、ディレクションの立場も経験したいと思っています。
まとめ
ぼく自身が飲食業界からIT業界へキャリアチェンジできたのは、間違いなく「独学の力が大きい」と感じています。
もちろん「未経験可」の求人も増えていますので、まずは現場経験を積んでからフリーランスになるという道も、確率の高い素晴らしい選択だと思います。
ぼくは「現場経験を積まずにフリーランス」というキャリアですが、あなたがどちらの選択を取ろうと間違いはないはずです。
ただ「自分が本当になりたい姿」を、一度深く考えてみることをおすすめします。
そのなりたい姿から逆算して、目の前の行動を決めることができれば最高ですね。
ぼくを例にすると「自分の力で生きていきたい」という気持ちが強かったので、IT系の会社に就職という手順を挟まずフリーランスとして独立をしました。
さらに、もう一つ伝えたいことは「やり直しはきくので、何度でも挑戦しよう」ということです。
仮に今すぐフリーランスになって、万が一稼げなかったとしても「再就職」という道があります。その後に再びフリーランスになるキャリアを歩むことも可能ですし、失敗なんて実は存在しません。
失敗を恐れて行動しないよりも、行動して失敗して成長する人生の方が圧倒的に楽しいと思います。
自分のなりたい姿を強く思い浮かべて、まずやるべきことを目の前の行動に落とし込んでいきましょう。
記事は以上になります。
最後までありがとうございました。