• 2020/04/22
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お金はあっても時間がない。新しい働き方をするためのジョブチェンジ【キャリアチェンジ体験記】

  • マーキャリ会員  
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目次

【キャリアチェンジ体験記とは】
働き方改革が施行されたことにより、会社の体制や制度が変わったなんて人も多いと思います。企業も個人も今まで以上にビジネスマンのキャリア展望に目が向けられている中、マーキャリ会員によるキャリアチェンジに伴った体験談をシリーズものとして連載していくのが本企画です。

今まさに自身の今後のビジネスライフに向けて働き方を変える動きをしている方もまだキャリアプランが漠然としている方も参考になる内容になっておりますので是非ご覧ください。

今回の記事投稿者:石井さん
⇒石井さんのバイオグラフィはこちらをクリック

初めまして用地交渉担当の石井です!
私は、住宅営業から用地交渉担当営業にジョブチェンジし、約三年経ちます。
最近あるプロジェクトを成功させて、少々悦に浸っております(笑)
友人から転職した経緯を聞かれたり、相談されることが多々あったため、私の経験でも転職することについて悩まれている方に少しでも力になるかもしれないと考え、文章にしております。

住宅営業が大変だったから転職したの!?

それは違います!とカッコよく言いたいものですが、半分正解です!

私が住宅営業を志したのは、ある理由があります。

⚪︎お金を稼ぎたいこと。
⚪︎お客様の笑顔をやりがいにすること。

「金稼ぎのため」今考えると、人間としてゲスの極みだと思います(笑)
住宅営業や不動産業は皆さんもご存知のように売れば売るほどインセンティブが跳ね上がり、リターンすることが多いです。
ありがたいことに住宅営業時に成約数から全国新人賞を受賞したり、支店表彰もいただきました。同年代の中では多少は稼いでいるものの部類に入っていたのではないでしょうか。

「お客様の笑顔」については、住宅営業は天職のようなものでした。注文住宅を成約する。すなわちお客様の希望をカタチにする職業です。
家が完成し、お客様に受け渡す時は感無量!一度感動して、お客様の前で泣いてしまったことがあります。お客様には「なんでやねん」って突っ込まれましたけどね(笑)
飛び込み営業にいったお家の人が明らかにヤ○ザでなんとか打ち解けたこと、成約したと思ったお客様が結婚を破談になり1人住まいで広い家に住むことになったことなど。最後のなんて私だったら絶対に耐えれません(泣)それでも私が担当じゃなかったら契約破棄してると言われたときはなんとも言えない気持ちになりました。振り返れば色々な思い出で溢れています。

周りからは、順風満帆に見られていたかもしれません。
しかし、私には時間がありませんでした。
「金はない、でも時間はある」と昔の岸部四郎さんのCMがあったと思いますが、その逆、「金はあっても時間がない。」合コンに行く時間はなければ、服を買う時間もありませんでした。周りの友達が社会人1年から3年の一番楽しい時間を過ごしている時に私は仕事しかありませんでした。

転職のきっかけは偶然のコネ!?

「時間がない」
お客様を1度目はハウジングセンターで接客することはとても大切なこと。
その後何度も予定を合わせます。お客様の家で打ち合わせをすることも多いです。
会社には朝の午前から出社し、会議。
また夜遅くに帰ってきて、会議。

ある意味、日本文化と言っていいでしょう。会社に出社し、顔を見合わせて仕事をすることを好みます。

私は思ってしまったんですね。
会社に行く時間もったいないなと。
その時間で別のことができるし、その分プライベートに時間を回したい。

そんな疑問を持った時にたまたま親会社の知り合いと話す機会があったんですよね。その方がいいました。
「だったらうちにくればいいじゃん」

いきなりの誘いに驚きました。
「うちの会社かなり自由裁量で働けるよ。出社は基本なしだし。」

紹介されたのが主に用地交渉を専門とする親会社でした。
自分としても、土地関係の仕事になりますし、住宅営業での経験も役に立つだろうと考え、転職することになりました。
もちろん住宅営業の仕事を全部引き継いでからですけどね(笑)そこは関連会社であるので「立つ鳥跡を濁さず」人の噂話は一番怖いですので‥

時代を先取りした働き方改革!!

今、世間では「働き方改革」であるとか、コロナウイルスのための「リモートワーク」が推奨されていますよね。

転職先の会社は、それが以前より行われていました。
会議はインターネットのテレビ電話、報告はワードで送信。
会社に出社することは、月に一回あるかないかです。
家から出るのは基本的には、地権者さんのお宅訪問や行政の調査等です。しかも直行直帰。
一度社長に聞いてみたことがあります。
「こんなに会社に顔出さなくていいんですかね?」
社長は言いました。「その時間無駄じゃない?会社に来ることが目的ではなくて、成果を上げるのが目的でしょ?」と。
その言葉を聞いた時に転職して良かったと思いました。
結果的に仕事の時間は大幅に減り、プライベートを充実させることができました。
そのおかげで今の旦那とも出会えました!
こう書いてしまうと、怪しい通信販売の商品みたいになってしまいますね(笑)

資格はあくまで資格。大切なことは

スキルとしては、前職での営業スキルと資格の宅建が役に立ったと思います。
名刺に宅建の文字が入るだけで地権者さんは宅建もってるのね!と安心してくれます。アドバンテージとしてはかなり大きいものにはなりました。でも資格は資格。
それだけではもちろん結果を出すことができません。

女に自分の土地は任せられんわ!!

初めてのプロジェクトにかかった際にある地権者さん(男性)に言われた一言です。

業界としても私のように女営業というのは少ないのかもしれません。
初対面からそのように言われた時には、住宅営業とのギャップを感じました。
住宅営業だと家事等奥さんに共感してもらえる所が多いため、商談に持ち込むまでに信頼を得ることが出来やすいんですね。それが通じない。
へこむにへこみましたね。男女という性別は変えようがないことだからです。
落ち込んだ私は、知識だけは絶対他の担当に負けないんだ!!と勉強に勉強を重ねました。
行政に出向き、制度を教えていただいたり、法律を勉強したり、旦那さんがいない時間にも奥さんとお話しさせてもらって、色々悩み等を相談していただけるようになりました。
旦那さんは最後まで「女だから‥」と言うことはやめませんでした。
しかし、ある時奥さんから「営業はみんな夫とばかり話をする。わかってないのね。私が家で一番任されてるのに、私はあえて言うやわ。あなただからこそ契約するのよ!」と言われ、その後流れるようにご承認を頂だきました(笑)
後日聞いた話によると、旦那さんは家で奥さんの尻に敷かれており、それもあって女性に厳しくあたっていたのだと。その時わかったんです。

「見てる人は見ている」

何を言われようが、自分に自信をつけ、努力することで返ってくるものはあると。
もし精一杯努力して、成約頂けなければ、それも自分の糧になると。
落ち込んで終わりではなくて、その対策を考えることだと思います。
用地交渉という職種は、土地をまとめるために行政、行政書士、司法書士、顧客等との連絡が必須です。交渉毎には自らの知識量が重要になります。どこまで法律を理解していて、どこまで説明ができるのか。多数の地権者さんから了承を得ただけで終わりなのではなく、その先まで見据えて仕事をします。
規模が大きいだけあって責任は重く、だからこその達成感があるのです。

最後に私から

転職をするということはかなり勇気がいることだと思います。仕事が変われば、仕事内容も環境も大きく変わります。
しかし、社会で働くことで前職での経験は必ず無駄にはなりません。ちょっとした、会話に挟み込める知識であったり、電話の仕方一本であったり。
どのように環境に適合する方法を見つけるかどうかだと思います。皆さんも一度、チャレンジする勇気を持ってみたらどうでしょうか。私はこの文章を書きながら思うのです。「転職してよかった」と。

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